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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.0 設計ガイド
ServerView

12.4.1 再設定手順

インストール後、RORコンソールにログインできない場合、環境構築に失敗している可能性があります。マネージャーを停止し、環境を再構築してください。


12.4.1.1 証明書の確認

keytoolコマンドおよび本製品コマンドを実行し、認証局証明書が正しくインポートされたか確認します。

  1. ServerView Operations Managerの認証局証明書(キーストア)の内容を確認します。

    キーストアのパスワードはServerView Operations Managerのキーストアのパスワードを指定してください。ServerView Operations Managerのキーストアのパスワードは、ServerView Operations Managerのマニュアル「ServerView Suite ServerView でのユーザ管理」を参照してください。

    ServerView Operations Managerの認証局証明書(キーストア)は以下に格納されています。

    【Windows】
    ServerView Suiteインストールフォルダー\jboss\server\serverview\conf\pki\cacerts

    【Linux】
    /opt/fujitsu/ServerViewSuite/jboss/server/serverview/conf/pki/cacerts

    【Windowsマネージャー】

    >C:\Fujitsu\ROR\SVROR\Manager\runtime\jre6\bin\keytool.exe -list -keystore "C:\Program Files\Fujitsu\ServerView Suite\jboss\server\serverview\conf\pki\cacerts" <RETURN>
    キーストアのパスワードを入力してください:

    キーストアのタイプ: JKS
    キーストアのプロバイダ: SUN

    キーストアには 1 エントリが含まれます。

    svs_cms, 2011/10/01, trustedCertEntry,
    証明書のフィンガープリント (MD5): 02:68:56:4C:33:AF:55:34:87:CA:51:FD:BF:66:47:06

    【Linuxマネージャー】

    # /opt/FJSVrcvmr/runtime/jre6/bin/keytool -list -keystore /opt/fujitsu/ServerViewSuite/jboss/server/serverview/conf/pki/cacerts <RETURN>
    キーストアのパスワードを入力してください:

    キーストアのタイプ: JKS
    キーストアのプロバイダ: SUN

    キーストアには 1 エントリが含まれます。

    svs_cms, 2011/10/01, trustedCertEntry,
    証明書のフィンガープリント (MD5): 02:68:56:4C:33:AF:55:34:87:CA:51:FD:BF:66:47:06

  2. 本製品のキーストアにServerView Operations Managerの認証局証明書が正しくインポートされているか確認します。

    1. 以下のコマンドを実行します。

      rcxadm authctl diffcert <RETURN>

      ServerView Operations Managerの認証局証明書(キーストア)と本製品基盤に登録されている認証局証明書(キーストア)との証明書の差分の別名が表示されます。

    2. 表示された差分情報を確認します。

      以下に表示例を示します。

      svs_cms
      ldaphost.fujitsu.com

      差分が表示された場合、認証局証明書の登録に失敗している可能性があります。「12.4.1.2 証明書の登録」を参照し、認証局証明書を登録してください。

    3. keytoolコマンドを実行します。

      -aliasオプションには、手順1で表示された別名を指定します。
      手順1.の結果、複数の別名が表示された場合は、表示されたエイリアスの数分、確認します。

      本製品のキーストアのパスワードは、デフォルトで"changeit"が設定されています。

      手順1.で表示された証明書のフィンガープリントと、本手順で表示された証明書のフィンガープリントが一致しているかを確認します。

      【Windowsマネージャー】

      >C:\Fujitsu\ROR\SVROR\Manager\runtime\jre6\bin\keytool.exe -list -alias 別名 -keystore "C:\Fujitsu\ROR\IAPS\JDK5\jre\lib\security\cacerts" <RETURN>
      キーストアのパスワードを入力してください: changeit
      svs_cms, 2012/04/10, trustedCertEntry,
      証明書のフィンガープリント (MD5): 02:68:56:4C:33:AF:55:34:87:CA:51:FD:BF:66:47:06

      >C:\Fujitsu\ROR\SVROR\Manager\runtime\jre6\bin\keytool.exe -list -alias 別名 -keystore "C:\Fujitsu\ROR\IAPS\JDK6\jre\lib\security\cacerts" <RETURN>
      キーストアのパスワードを入力してください: changeit
      svs_cms, 2012/04/10, trustedCertEntry,
      証明書のフィンガープリント (MD5): 02:68:56:4C:33:AF:55:34:87:CA:51:FD:BF:66:47:06

      >C:\Fujitsu\ROR\SVROR\Manager\runtime\jre6\bin\keytool.exe -list -alias 別名 -keystore "C:\Fujitsu\ROR\SWRBAM\etc\config\ssl\IJINibpmsv\cacerts.jks" <RETURN>
      キーストアのパスワードを入力してください: changeit
      svs_cms, 2012/04/10, trustedCertEntry,
      証明書のフィンガープリント (MD5): 02:68:56:4C:33:AF:55:34:87:CA:51:FD:BF:66:47:06

      【Linuxマネージャー】

      # /opt/FJSVrcvmr/runtime/jre6/bin/keytool -list -alias 別名 -keystore /opt/FJSVawjbk/jdk5/jre/lib/security/cacerts <RETURN>
      キーストアのパスワードを入力してください: changeit
      svs_cms, 2012/04/10, trustedCertEntry,
      証明書のフィンガープリント (MD5): 02:68:56:4C:33:AF:55:34:87:CA:51:FD:BF:66:47:06

      # /opt/FJSVrcvmr/runtime/jre6/bin/keytool -list -alias 別名 -keystore /opt/FJSVawjbk/jdk6/jre/lib/security/cacerts <RETURN>
      キーストアのパスワードを入力してください: changeit
      svs_cms, 2012/04/10, trustedCertEntry,
      証明書のフィンガープリント (MD5): 02:68:56:4C:33:AF:55:34:87:CA:51:FD:BF:66:47:06

      # /opt/FJSVrcvmr/runtime/jre6/bin/keytool -list -alias 別名 -keystore /etc/opt/FJSVswrbam/config/ssl/IJINibpmsv/cacerts.jks <RETURN>
      キーストアのパスワードを入力してください: changeit
      svs_cms, 2012/04/10, trustedCertEntry,
      証明書のフィンガープリント (MD5): 02:68:56:4C:33:AF:55:34:87:CA:51:FD:BF:66:47:06

      認証局証明書の情報が表示されない場合、または、証明書のフィンガープリントが一致しない場合、認証局証明書の登録に失敗しています。「12.4.1.2 証明書の登録」を参照し、認証局証明書を登録してください。


12.4.1.2 証明書の登録

以下の手順で、認証局証明書を本製品に登録します。

  1. 以下の本製品コマンドを実行します。

    rcxadm authctl refreshcert -alias alias <RETURN>

    aliasには「12.4.1.1 証明書の確認」を実行し、表示された証明書の別名を指定します。

    本製品にインポートする証明書が複数存在する場合は、対象の証明書分、本手順を繰り返し実行してください。

    ポイント

    ServerView Operations Managerの認証局証明書(キーストア)にルート認証局証明書を登録済みでしたら、ルート認証局証明書を本製品にインポートしてください。

  2. 証明書の差分を確認します。

    12.4.1.1 証明書の確認」を実行し、登録した証明書が表示されないことを確認します。

  3. 本製品のキーストアを退避(コピー)します。

    【Windowsマネージャー】

    • コピーするファイル

      インストールフォルダー\IAPS\JDK5\jre\lib\security\cacerts

    • コピー先

      インストールフォルダー\IAPS\JDK5\jre\lib\security\cacerts.org


    • コピーするファイル

      インストールフォルダー\IAPS\JDK6\jre\lib\security\cacerts

    • コピー先

      インストールフォルダー\IAPS\JDK6\jre\lib\security\cacerts.org


    • コピーするファイル

      インストールフォルダー\SWRBAM\etc\config\ssl\IJINibpmsv\cacerts.jks

    • コピー先

      インストールフォルダー\SWRBAM\etc\config\ssl\IJINibpmsv\cacerts.org


    【Linuxマネージャー】

    • コピーするファイル

      /opt/FJSVawjbk/jdk5/jre/lib/security/cacerts

    • コピー先

      /opt/FJSVawjbk/jdk5/jre/lib/security/cacerts.org


    • コピーするファイル

      /opt/FJSVawjbk/jdk6/jre/lib/security/cacerts

    • コピー先

      /opt/FJSVawjbk/jdk6/jre/lib/security/cacerts.org


    • コピーするファイル

      /etc/opt/FJSVswrbam/config/ssl/IJINibpmsv/cacerts.jks

    • コピー先

      /etc/opt/FJSVswrbam/config/ssl/IJINibpmsv/cacerts.org

    注意

    ディレクトリサービスを変更する際に必要になるため、必ず本製品のキーストアを退避(コピー)してください。

  4. ServerView Operations Managerの認証局証明書(キーストア)を本製品のキーストアにインポートします。

    ServerView Operations Managerの認証局証明書(キーストア)は以下に格納されています。

    【Windows】
    ServerView Suiteインストールフォルダー\jboss\server\serverview\conf\pki\cacerts

    【Linux】
    /opt/fujitsu/ServerViewSuite/jboss/server/serverview/conf/pki/cacerts

    【Windowsマネージャー】

    >C:\Fujitsu\ROR\SVROR\Manager\runtime\jre6\bin\keytool.exe -importkeystore -srckeystore " C:\Program Files\Fujitsu\ServerView Suite\jboss\server\serverview\conf\pki\cacerts" -destkeystore "C:\Fujitsu\ROR\IAPS\JDK5\jre\lib\security\cacerts"<RETURN>

    >C:\Fujitsu\ROR\SVROR\Manager\runtime\jre6\bin\keytool.exe -importkeystore -srckeystore "C:\Program Files\Fujitsu\ServerView Suite\jboss\server\serverview\conf\pki\cacerts" -destkeystore "C:\Fujitsu\ROR\IAPS\JDK6\jre\lib\security\cacerts"<RETURN>

    >C:\Fujitsu\ROR\SVROR\Manager\runtime\jre6\bin\keytool.exe -importkeystore -srckeystore "C:\Program Files\Fujitsu\ServerView Suite\jboss\server\serverview\conf\pki\cacerts" -destkeystore "C:\Fujitsu\ROR\SWRBAM\etc\config\ssl\IJINibpmsv\cacerts.jks"<RETURN>

    【Linuxマネージャー】

    # /opt/FJSVrcvmr/runtime/jre6/bin/keytool -importkeystore -srckeystore /opt/fujitsu/ServerViewSuite/jboss/server/serverview/conf/pki/cacerts -destkeystore /opt/FJSVawjbk/jdk5/jre/lib/security/cacerts<RETURN>

    # /opt/FJSVrcvmr/runtime/jre6/bin/keytool -importkeystore -srckeystore /opt/fujitsu/ServerViewSuite/jboss/server/serverview/conf/pki/cacerts -destkeystore /opt/FJSVawjbk/jdk6/jre/lib/security/cacerts<RETURN>

    # /opt/FJSVrcvmr/runtime/jre6/bin/keytool -importkeystore -srckeystore /opt/fujitsu/ServerViewSuite/jboss/server/serverview/conf/pki/cacerts -destkeystore /etc/opt/FJSVswrbam/config/ssl/IJINibpmsv/cacerts.jks<RETURN>

    コマンドを実行したあと、パスワードを入力してください。
    本製品のキーストアのパスワードは、デフォルトで"changeit"が設定されています。

  5. インポートが正常に完了すると、以下のメッセージが表示されます。

    "別名"の部分を確認してください。

    出力先キーストアのパスワードを入力してください: changeit
    ソースキーストアのパスワードを入力してください: changeit
    別名 のエントリのインポートに成功しました。
    インポートコマンドが完了しました: 1 件のエントリのインポートが成功しました。0 件のエントリのインポートが失敗したか取り消されました

  6. keytoolコマンドを実行し、認証局証明書が正しくインポートされたか確認します。

    12.4.1.1 証明書の確認」の手順を実行して、認証局証明書が正しくインポートされたか確認します。

  7. ServerView Operations Managerへのサーバ証明書のインポートを行ってください。詳細は「導入ガイド CE」の「3.3 ServerViewSSO認証サーバへの証明書のインポート」を参照してください。


12.4.1.3 ディレクトリサービスの接続情報の確認

ディレクトリサービスの接続情報が、本製品に正しく登録されているかを確認します。

  1. 以下のコマンドを実行します。

    rcxadm authctl show <RETURN>

    本製品に登録されている接続情報が表示されます。

  2. 表示された接続情報を確認します。

    以下に表示例を示します。

    host: hostx.fujitsu.com
    port: 1474
    base: dc=fujitsu,dc=com
    bind: cn=Directory Manager
    method: SSL
    auth: serverview

    ディレクトリサービスの設定と、表示された接続情報が一致しているかを確認します。特に、以下の情報に注意してください。

    • portがSSL通信用ポートになっているか

    • bindがディレクトリサービス管理者になっているか

      (本製品の特権ユーザーではなく、ディレクトリサービス管理者であるかを確認してください。)

    ServerView Operations Managerに同梱されているOpenDSの接続設定を確認する方法は、以下のマニュアルを参照してください。

    • 「ServerView Suite ServerView でのユーザ管理」の「ディレクトリサービスアクセスの設定」および「OpenDS を使用する ServerView ユーザ管理」

  3. 接続情報に誤りがある場合、以下の手順で正しい情報を再登録します。

    1. マネージャーを停止します。

    2. 正しい接続情報を設定します。

      • Active Directoryまたは、ServerView Operations Manager V5.5以降を使用している場合

        rcxadm authctl sync コマンドを使用して、ディレクトリサービス接続情報を変更してください。

      • ServerView Operations Manager V5.3に同梱のOpenDSを使用している場合

        rcxadm authctl modifyコマンドを使用して、ディレクトリサービス接続情報を更新してください。

        >rcxadm authctl modify -bind "cn=Directory Manager" -passwd admin

        パスワードにはディレクトリサーバ管理者のパスワードを指定してください。初期設定では"admin"が設定されています。

    3. マネージャーを起動します。

rcxadm authctlコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.4 rcxadm authctl」を参照してください。