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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.0 設計ガイド
ServerView

9.4.1 ネットワークを自動設定する場合

L-ServerのNICとネットワークリソースの接続によって、以下の自動設定が行われます。

LANスイッチブレードに対するVLANの自動設定(物理/仮想L-Server)

LANスイッチブレードに対してVLANを設定します。

LANスイッチブレードには、以下の3種類のファームウェアがあります。

本製品では、LANスイッチブレードをSwitchファームウェアで動作させることをSwitchモード、エンドホストファームウェアで動作させることをエンドホストモード、IBPファームウェアで動作させることをIBPモードと呼びます。

詳細は、LANスイッチブレードのマニュアルを参照してください。

ブレードサーバに対するネットワーク設定(物理/仮想L-Server)

ラックマウント型サーバまたはタワー型サーバに対するネットワーク設定(物理/仮想L-Server)

ラックマウント型サーバまたはタワー型サーバに対して、L-Serverの仮想NICと仮想スイッチの接続を行います。

図9.17 ラックマウント型サーバまたはタワー型サーバに対するネットワーク設定

表9.4 ラックマウント型サーバまたはタワー型サーバに対するネットワーク設定一覧

物理L-Server

仮想L-Server

VMware

Hyper-V

RHEL5-Xen

RHEL-KVM

Oracle VM

冗長化 (注1)

冗長化 (注1)

冗長化 (注1)

冗長化 (注1)

冗長化 (注1)

冗長化 (注1)

なし

あり

なし

あり

なし

あり

なし

あり

なし

あり

なし

あり

a

仮想スイッチの作成とNICへの接続 (注2)

-

-

×

×

×

×

×

×

×

×

b

L-Serverの仮想NICと仮想スイッチの接続 (注3)

-

-

c

L-Serverの仮想NICの使用するVLAN IDの設定

-

-

d

外部のL2スイッチのポートへの設定 (注4)

○: 本製品が設定
×: 本製品は設定しない
注1) LANの冗長化です。
物理L-Serverの場合、物理L-Server自身のNICがLAN冗長化の対象です。

仮想L-Serverの場合、仮想スイッチに接続されるNICがLAN冗長化の対象です。

注2) ネットワークを自動設定するためには、設定対象のサーバに合わせたサーバNIC定義を作成し、rcxadm nicdefctl commitコマンドでマネージャーに反映しておく必要があります。
サーバNIC定義については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「14.11 サーバNIC定義」を参照してください。
rcxadm nicdefctlコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.15 rcxadm nicdefctl」を参照してください。

また、サーバ仮想化ソフトウェアごとに、以下のように読み替えてください。

表9.5 サーバ仮想化ソフトウェアごとの読替え

VMware

仮想スイッチとポートグループの作成

Hyper-V

仮想ネットワークの作成

RHEL5-Xen
RHEL-KVM
Oracle VM

仮想ブリッジの作成

参考

サーバ仮想化ソフトウェアとしてVMwareを利用している場合、以下を自動で行えます。

  • 仮想スイッチの作成

  • 仮想スイッチへのVLAN設定

  • 仮想スイッチとNICとのTeaming接続

なお、仮想スイッチの作成、VLAN設定およびTeaming接続を自動で行えるラックマウント型サーバまたはタワー型サーバのモデル名は次のとおりです。

  • RX100 S5/S6

  • RX200 S4/S5/S6

  • RX300 S4/S5/S6

  • RX600 S4/S5

  • RX900 S1

  • TX150 S6/S7

  • TX200 S5/S6

  • TX300 S4/S5/S6

注3) サーバ仮想化ソフトウェアごとに、以下のように読み替えてください。

表9.6 サーバ仮想化ソフトウェアごとの読替え

VMware

L-Serverの仮想NICと仮想スイッチのポートグループとの接続

Hyper-V

L-Serverの仮想NICと仮想ネットワークとの接続

RHEL5-Xen
RHEL-KVM
Oracle VM

L-Serverの仮想ネットワークインターフェースと事前に手動で作成済の仮想ブリッジの接続

参考

サーバ仮想化ソフトウェアとしてVMwareを利用し、サービスコンソールとポートグループが同じVLAN IDの場合、VMware除外ポートグループ定義ファイルを作成することで、ポートグループとL-Serverが接続できます。

参照

VMware除外ポートグループ定義ファイルの詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「14.12 VMware除外ポートグループ定義ファイル」を参照してください。

注4) ネットワークデバイスへの自動設定により設定されます。


IPアドレスの自動設定(仮想L-Server)

【物理サーバ】【VMware】【Hyper-V】【KVM】
ネットワークリソースにサブネットアドレスが設定されている場合、L-Serverへのイメージ配付時に、IPアドレスを自動的に設定できます。
IPアドレス、サブネットマスクおよびデフォルトゲートウェイの設定がDHCPに従います。

【Hyper-V】
統合サービスが導入されている以下のゲストOSで、IPアドレスの自動設定ができます。

【KVM】
ゲストOSの種別がLinuxの場合に、IPアドレスの自動設定ができます。

【Xen】【Oracle VM】
IPアドレスの自動設定には対応していません。

ネットワークリソースにサブネットアドレスが設定されている場合、L-Serverへのイメージ配付後に、IPアドレスを手動で設定してください(DNSサーバも手動で設定してください)。
IPアドレスの確認方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「16.3.4 [ネットワーク]タブ」の注意事項を参照してください。

サブネットアドレスが設定されていない場合も、L-Serverへのイメージ配付後に、手動でDHCPでの運用になるように設定してください。


L2スイッチの自動設定

L-PlatformにL-Serverやファイアーウォールリソースが配備された場合、通信経路になる位置に配置されているL2スイッチに対して、用意されたスクリプトに従ってインターフェースなどの定義を自動的に設定できます。


利用できるネットワーク構成

本製品で利用できるネットワーク構成と設定方法は以下のとおりです。

PRIMERGY ブレードサーバ
  • 非冗長化構成

    • 物理L-Serverの場合

      「導入ガイド CE」の「B.3.2 ネットワーク手動設定」を参照してください。

    • 仮想L-Serverの場合

      サーバ仮想化ソフトウェアによって異なります。

      【VMware】
      「導入ガイド CE」の「C.2.5 ネットワークの手動設定」を参照してください。

      【Hyper-V】
      「導入ガイド CE」の「C.3.5 ネットワークの手動設定」を参照してください。

      【Xen】
      「導入ガイド CE」の「C.4.4 ネットワークの手動設定」を参照してください。

      【KVM】
      「導入ガイド CE」の「C.6.4 ネットワークの手動設定」を参照してください。

      【Oracle VM】
      「導入ガイド CE」の「C.5.4 ネットワークの手動設定」を参照してください。

  • 冗長化構成

    • 物理L-Serverの場合

      「導入ガイド CE」の「B.3.1 ネットワーク自動設定」と「B.8 L-Serverのネットワーク冗長化とVLAN設定」を参照してください。

    • 仮想L-Serverの場合

      サーバ仮想化ソフトウェアによって異なります。

      【VMware】
      「導入ガイド CE」の「C.2.4 ネットワークの自動設定」を参照してください。

      【Hyper-V】
      「導入ガイド CE」の「C.3.4 ネットワークの自動設定」の「ブレードサーバのネットワークの自動設定」を参照してください。

      【Xen】
      「導入ガイド CE」の「C.4.4 ネットワークの手動設定」を参照してください。

      【KVM】
      「導入ガイド CE」の「C.6.4 ネットワークの手動設定」を参照してください。

      【Oracle VM】
      「導入ガイド CE」の「C.5.4 ネットワークの手動設定」を参照してください。

PRIMERGY ラックマウント型サーバ、PRIMERGY タワー型サーバまたはPRIMEQUEST
  • 非冗長化構成

    • 物理L-Serverの場合

      「導入ガイド CE」の「B.3.2 ネットワーク手動設定」を参照してください。

    • 仮想L-Serverの場合

      サーバ仮想化ソフトウェアによって異なります。

      【VMware】
      「導入ガイド CE」の「C.2.5 ネットワークの手動設定」を参照してください。

      【Hyper-V】
      「導入ガイド CE」の「C.3.5 ネットワークの手動設定」を参照してください。

      【Xen】
      「導入ガイド CE」の「C.4.4 ネットワークの手動設定」を参照してください。

      【KVM】
      「導入ガイド CE」の「C.6.4 ネットワークの手動設定」を参照してください。

      【Oracle VM】
      「導入ガイド CE」の「C.5.4 ネットワークの手動設定」を参照してください。

  • 冗長化構成

    • 物理L-Serverの場合

      「導入ガイド CE」の「B.3.1 ネットワーク自動設定」を参照してください。

    • 仮想L-Serverの場合

      サーバ仮想化ソフトウェアによって異なります。

      【VMware】
      「導入ガイド CE」の「C.2.4 ネットワークの自動設定」を参照してください。

      【Hyper-V】
      「導入ガイド CE」の「C.3.5 ネットワークの手動設定」を参照してください。

      【Xen】
      「導入ガイド CE」の「C.4.4 ネットワークの手動設定」を参照してください。

      【KVM】
      「導入ガイド CE」の「C.6.4 ネットワークの手動設定」を参照してください。

      【Oracle VM】
      「導入ガイド CE」の「C.5.4 ネットワークの手動設定」を参照してください。

ポイント


物理L-Serverに対するネットワーク設定

NIC冗長化やタグVLANを設定している場合や、Red Hat Enterprise Linuxのイメージを指定する場合、OS上のネットワークの自動設定は行いません。
最初のOS起動時にネットワークの設定を行うようにスクリプトを事前に設定した状態でイメージを採取し、このイメージを使用してL-Server作成してください。

物理L-Serverのネットワーク情報(IPアドレス、NIC冗長化、タグVLANの設定など)は、OSのイメージ配付時に、ネットワーク情報ファイルとしてOS上に転送されます。
ネットワーク情報ファイルを利用したネットワークの設定方法については、「導入ガイド CE」の「B.8 L-Serverのネットワーク冗長化とVLAN設定」を参照してください。

OS上のネットワーク設定を行わなかった場合、L-Server作成後に、管理LAN経由またはコンソールで接続して、L-ServerのOS上のネットワーク設定を行ってください。

注意

ネットワーク設定スクリプトが動作するタイミングによって、サーバにインストールされている業務アプリケーションが通信エラーになる可能性があります。

本製品ではこのエラーを検出できないため、ユーザーのアプリケーションで発生するネットワークエラーで検出してください。

エラーが発生した場合、サーバまたはアプリケーションを再起動する必要があります。

ネットワーク設定スクリプトでサーバを再起動してください。


ネットワークリソースの仕様変更

以下のネットワークリソースの仕様を変更できます。

ネットワークの仕様変更の詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「7.5 ネットワークリソースの仕様変更」と「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「14.5.2 変更」を参照してください。