ここでは、本製品のシステム構成について例を使用して説明します。
図2.1 システム構成例
管理サーバ
複数の管理対象サーバを管理するサーバです。
管理サーバは、Windows環境とLinux環境で動作します。
管理サーバには、マネージャーをインストールしてください。VIOMによるI/O仮想化を行う場合、ServerView Virtual-IO Managerもインストールしてください。ストレージアフィニティ切替え方式による切替えを行う場合、ETERNUS SF Storage Cruiserもインストールしてください。
クラスタソフトウェアを利用することで冗長構成を実現できます。
また、管理クライアントと兼用できます。
管理サーバにエージェントをインストールし、管理サーバ自身を監視、操作する運用形態はできません。
注意
【VMware】
VMware ESXiを利用する場合、ServerView Operations Managerに対象のVMware ESXiを登録してください。
【Hyper-V】
管理対象サーバでHyper-Vを利用する場合、管理サーバのOSはWindowsだけサポートします。
【Xen】
管理対象サーバでRHEL5-Xenを利用する場合、管理サーバのOSはLinuxだけサポートします。
管理対象サーバ
業務を運用するサーバです。管理サーバによって管理されます。
管理対象サーバには、以下の2種類があります。
Windows環境、Linux環境、Solaris環境またはサーバ仮想化ソフトウェア環境が動作している運用サーバ
運用サーバの予備として利用する予備サーバ
運用サーバには、エージェントをインストールしてください。
なお、サーバ仮想化ソフトウェアの環境では、VMホストだけにエージェントをインストールしてください。
注意
VMware ESXiを利用する場合、本製品のエージェントはインストールできません。
ServerView ESXi CIM Providerエージェントをインストールしてください。
管理クライアント
管理サーバに接続し、システム全体の構成や状態をGUIから確認、操作するクライアント端末です。
管理クライアントは、Windows環境で動作します。
管理クライアントには、Webブラウザをインストールしてください。
管理クライアントにサーバ仮想化ソフトウェアのクライアントがインストールされている場合、本製品のクライアント画面から起動できます。
VM管理製品のサーバ
複数のサーバ仮想化ソフトウェアを統合管理するVM管理製品(VMware vCenter Serverなど)を動作させるサーバです。
管理サーバと共通にできます。
HBA address rename設定サービス用サーバ
HBA address rename設定サービスを動作させるサーバです。
HBA address renameによるサーバのI/O仮想化を利用する場合に必要です(VIOMによるサーバのI/O仮想化だけを利用する場合は必要ありません)。
管理サーバと管理対象サーバが通信できない場合、管理サーバに代わって管理対象サーバの起動時に必要なWWNの設定を行います。
HBA address rename設定サービス用サーバは、Windows環境とLinux環境で動作します。
本サーバには、HBA address rename設定サービスをインストールしてください。
なお、管理サーバと管理対象サーバは兼用できません。
本サーバは、管理サーバの故障や通信異常に備えて、常に電源ON状態にしてください。
詳細は、「8.1.2 HBA・ストレージ装置の設定値」と「C.2 HBA address rename設定時のWWNの割当て順序」を参照してください。
管理LAN
管理対象サーバを管理サーバから管理するためのLANです。
管理対象サーバで業務を行うための業務LANとは別に設置します。
管理LANに対してネットワーク冗長化ソフトウェアを利用することで、監視や電源操作などの機能を冗長化できます。
管理LANを冗長化し、一部のLANに異常が発生した状態でもシステムイメージのバックアップ・リストアを利用したい場合、ネットワーク冗長化ソフトウェアとしてPRIMECLUSTER GLSの伝送路二重化機能を利用してください。