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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.0 リファレンスガイド (コマンド/XML編)
ServerView

14.18.2 イメージ情報

ここでは、イメージ情報を記述するXMLドキュメントについて説明します。

14.18.2.1 概要

クローニングイメージの構成情報を記述したXMLドキュメントです。

クローニングイメージ1つに対して、1つのイメージ情報を作成し、登録します。

イメージ情報の雛形は、以下のフォルダーに格納されています。

この雛形を参考に、インフラ管理者が作成する必要があります。

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\templates\images\
【Linuxマネージャー】
/opt/FJSVcfmg/templates/images/

項目 (タグ) の説明については、「14.18.2.2 ファイルの詳細説明」を参照してください。

イメージ情報内のソフトウェアIDについては、ソフトウェア情報の登録時に付与されたソフトウェアIDを記入する必要があります。

14.18.2.2 ファイルの詳細説明

イメージ情報 (XMLファイル) は以下の形式となっています。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<image version="2.0">
	<id>[クローニングイメージID]</id>
	<name>[イメージ情報の名称]</name>
	<resourceId>[リソースID]</resourceId>
	<imageName>[クローニングイメージ名]</imageName>
	<ownerOrg>[オーナー(組織)]</ownerOrg>
	<ownerUser>[オーナー(利用者)]</ownerUser>
	<publicCategory>[公開区分]</publicCategory>
	<serverCategory>[サーバ種別]</serverCategory>
	<serverApplication>[サーバ用途]</serverApplication>
	<serverType>[デフォルトサーバタイプ]</serverType>
	<cpuBit>[CPUビット数]</cpuBit>
	<sysvolSize>[システムディスクサイズ]</sysvolSize>
	<maxCpuPerf>[最大CPU性能]</maxCpuPerf>
	<numOfMaxCpu>[最大CPU数]</numOfMaxCpu>
	<maxMemorySize>[最大メモリ量]</maxMemorySize>
	<numOfMaxDisk>[最大ディスク数]</numOfMaxDisk>
	<maxDiskSize>[最大ディスク容量]</maxDiskSize>
	<numOfMaxNic>[最大NIC数]</numOfMaxNic>
	<initialPassword>[初期パスワード]</initialPassword>
	<icon>[アイコン種別]</icon>
	<virtualization>[仮想化方式]</virtualization>
	<filterPool>[フィルター文字列]</filterPool>
	<dataDiskFlag>[データディスク有無]</dataDiskFlag>
	<softwares>
		<software>
			<id>[ソフトウェアID]</id>
			<order>[表示順序]</order>
			<patches>
				<patch>
				 	<id>[パッチID]</id>
					<locale>
						<lcid>[ロケールID]</lcid>
						<componentName>[コンポーネント名]</componentName>
						<description>[説明]</description>
					</locale>
					…
				</patch>
				…
			</patches>
		</software>
		…
	</softwares>
	<vdisks>
		<vdisk>
			<no>[ディスク番号]</no>
			<diskSize>[ディスク容量]</diskSize>
		<vdisk>
		…
	</vdisks>
</image>

以下にそれぞれの項目 (タグ) の説明および設定内容について示します。

この情報を参考にして、必要に応じてイメージ情報を修正してください。

タグ名の[ ]は、省略可能なタグであることを示しています。

タグ名

設定範囲

説明

必須

設定内容

id

string
ASCII

1~32Bytes

クローニングイメージIDを指定します。

イメージ情報を更新する場合、更新対象のクローニングイメージIDを指定します。
新規作成時は指定しません。

name

string
UTF-8

85文字以内

クローニングイメージ名を指定します。

イメージ情報の名称を指定します。

resourceId

String
ASCII

1~256Bytes

リソースIDを指定します。

cfmg_listvmimageコマンドで確認したリソースIDを指定します。

imageName

String
ASCII

1~32Bytes

クローニングイメージ名を指定します。

cfmg_listvmimageコマンドで確認したクローニングイメージ名を指定します。

ownerOrg

string
ASCII

固定値

クローニングイメージが所属するテナント名を指定します。

"cfmgadm"固定です。

ownerUser

string
ASCII

固定値

クローニングイメージを登録するユーザーのユーザーIDを指定します。

"cfmgadm"固定です。

publicCategory

string
ASCII

選択

クローニングイメージのカテゴリを選択します。

以下から選択します。
・"PUBLIC":すべてのユーザーにクローニングイメージを公開します。
・"PRIVATE":オーナー(ユーザー)だけにクローニングイメージを公開します。
複製機能利用時だけ設定できます。テンプレート作成時には指定出来ません。

serverCategory

string
ASCII

固定値

クローニングイメージに含まれるサーバのカテゴリを選択します。

"GENERAL"固定です。
汎用のサーバです。

serverApplication

string
ASCII

選択

クローニングイメージに含まれるサーバの用途を指定します。

以下から複数選択できます。
・"WEB":Webサーバ
・"AP":アプリケーションサーバ
・"DB":DBサーバ
複数指定する場合は、"/"で区切って指定します。指定順序は順不同です。
例) WEB/AP,AP/WEB/DBなどです。

serverType

string
ASCII

0~32Bytes

L-Serverテンプレートを指定します。

このクローニングイメージを使用した場合に、リソース管理で設定されたL-Serverテンプレートの中から、デフォルトで選択するL-Serverテンプレートの名前を指定します。

cpuBit

integer

選択

クローニングイメージに含まれるサーバのCPUのビット数を指定します。

以下から選択します。
・32:32bit
・64:64bit

sysvolSize

decimal

10進小数点1桁

クローニングイメージに含まれるサーバのシステムディスクサイズを指定します。

GB単位で指定します。

[ maxCpuPerf ]

decimal

10進小数点1桁
(0.1~99999.9)

サーバに指定できるCPU性能の制限値を指定します。

テンプレート管理画面でサーバに指定できるCPU性能の制限値をGHz単位で指定します。

[ numOfMaxCpu ]

integer

1~99

サーバに指定できるCPU数の制限値を指定します。

テンプレート管理画面で利用者が指定可能なCPU数の上限を本指定値までとします。

[ maxMemorySize ]

decimal

10進小数点1桁
(0.1~99999.9)

サーバに指定できるメモリ量の制限値を指定します。

テンプレート管理画面でサーバに指定できるメモリ量の制限値をGB単位で指定します。

numOfMaxDisk

integer

0~99

サーバに追加できるデータディスクの最大数を指定します。

指定可能なディスク数の上限を本指定値までとします。

[ maxDiskSize ]

decimal

10進小数点1桁
(0.1~99999.9)

データディスクに指定できるディスク容量の制限値を指定します。

GB単位で指定します。
指定可能なデータディスクのディスク容量の上限を本指定値までとします。

numOfMaxNic

integer

1~99

サーバに追加できるNIC(ネットワーク インターフェース カード)の最大数を指定します。

指定可能なNIC数の上限を本指定値までとします。

initialPassword

string
UTF-8

85文字以内

オペレーティングシステムの初期パスワードを指定します。
WindowsまたはSolarisの場合は、省略することにより、自動生成したパスワードを設定することができます。

以下のユーザーのパスワードを指定します。
【Windows】
指定したパスワードがOSに設定されます。省略した場合は自動生成されます。
・仮想化ソフトがVMwareの場合
ユーザー名がAdministratorのパスワードが設定されます。
・仮想化ソフトがHyper-Vの場合
作成されるL-Serverに使用されるローカルの管理者アカウントのパスワードが設定されます。
・仮想化ソフトがRHEL-KVMの場合
Administratorのパスワードを指定します。ここで指定したパスワードはOSに設定されません。クローニングイメージで設定済みのパスワードと一致するパスワードを指定してください。

【Linux】
スーパーユーザーのパスワードを指定します。ここで指定したパスワードはOSに設定されません。クローニングイメージで設定済みのパスワードと一致するパスワードを指定してください。

【Solaris】
指定したパスワードがOSに設定されます。省略した場合は自動生成されます。

icon

string
UTF-8

選択

クローニングイメージに含まれるサーバのアイコンを指定します。

serverApplicationに対応するものを以下から選択します。
・"unit_tag_web.png":WEB
・"unit_tag_ap.png":AP
・"unit_tag_db.png":DB
・"unit_tag_webap.png":WEB/AP
・"unit_tag_webdb.png":WEB/DB
・"unit_tag_apdb.png":AP/DB
・"unit_tag_webapdb.png":WEB/AP/DB
・"unit_tag_blank.png":その他

virtualization

string
ASCII

選択

クローニングイメージの仮想/物理の種別を指定します。

以下から選択します。
・"hvm":仮想
・"pv":物理

[ filterPool ]

String
UTF-8

85文字以内

クローニングイメージに対するVMプールの選択肢をフィルタリングするための文字列を指定します。

[ dataDiskFlag ]

string
ASCII

選択

イメージにデータディスクが含まれている場合、trueを指定します。

以下から選択します。
・"true":データディスク有
・"false":データディスク無
省略した場合は、"false"となります。

softwares

サーバにインストールされているソフトウェアを指定します。

×

タグは必須です。

software

1個以上

インストールしているソフトウェア数の分だけ指定します。

×

id

string

ASCII

1~32Bytes

ソフトウェアのソフトウェアIDを指定します。

cfmg_addsoftコマンドでの登録結果またはcfmg_listsoftコマンドでの出力結果に表示されたソフトウェアIDを指定します。

order

integer

0以上

ソフトウェアを表示する順番を指定します。

0から順に指定し、オペレーティングシステムが必ず先頭に表示されるようにします。

patches

ソフトウェアのパッチ情報を指定します。

×

タグは必須です。

[ patch ]

0個以上

パッチ数の分だけ指定します。

×

パッチ情報が存在しない場合は不要です。

id

string
ASCII

1~32Bytes

パッチのパッチIDを指定します。

修正番号などを指定します。
1つのソフトウェアIDに対して同一のパッチIDを複数指定することはできません。

locale

1個以上

パッチ情報をロケールごとに指定します。

×

lcid

string

ASCII

選択

パッチ情報のロケールを指定します。

以下から選択します。
・"ja":日本語版
・"en":英語版

componentName

string
UTF-8

85文字以内

パッチを適用するコンポーネントの名前を指定します。

パッチの仕様にコンポーネントという概念がない場合は、空文字列を指定します。
ソフトウェアID、パッチID、ロケールのすべてが一致するパッチ情報が既に登録されていた場合、あとから登録された情報で更新されます。

description

string
UTF-8

85文字以内

パッチの説明を指定します。

ソフトウェアID、パッチID、ロケールのすべてが一致するパッチ情報が既に登録されていた場合、あとから登録された情報で更新されます。

[ vdisks ]

イメージに含まれるデータディスクを指定します。

×

vdisk

1個以上

イメージに含まれるデータディスク数の分だけ指定します。

no

integer

1~99

L-Serverに接続されるディスクの番号を指定します。

cfmg_listvmimageコマンドで、<no>タグに出力された値と同じ値を指定します。

diskSize

decimal

10進小数点1桁

ディスクの容量を指定します。

cfmg_listvmimageコマンドで、<diskSize>タグに出力された値と同じ値を指定します。

必須欄の記号は、以下を意味しています。

○:タグを指定した場合は、必ず値を指定してください。

△:値は省略可能です。

×:値の設定は不要です。タグだけの指定です。