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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.0 リファレンスガイド (コマンド/XML編)
ServerView

3.3 rcxadm disk

名前

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダ\SVROR\Manager\bin\rcxadm disk - ディスクリソースの操作

【Linuxマネージャー】
/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm disk - ディスクリソースの操作


形式

rcxadm disk register -file file.xml
rcxadm disk unregister -name name
rcxadm disk modify -name name {{[-label label] [-comment comment]} | -file file.xml}
rcxadm disk list [-verbose]
rcxadm disk show -name name rcxadm disk move -name name -to pool [-nowait]

機能説明

rcxadm diskは、ディスクリソースを操作するためのコマンドです。L-Serverに割り当てるもので、以下がディスクリソースです。

ディスクリソースによって、L-Serverに仮想的なディスクが提供されます。


サブコマンド

register

【KVM】
仮想L-Server用のディスクリソースの作成、およびストレージプールへの登録を行います。

以下の場合、エラー終了し、設定情報は変更されません。

  • 指定されたテナントが存在しない

  • 指定されたリソースプールが存在しない

  • 指定されたファイルが存在しない

  • xmlファイルに誤りまたは矛盾がある

仮想L-Server用のディスクリソースは、ストレージプールに設定されているシン・プロビジョニング属性にかかわらず、ストレージプールに登録できます。しかしVMwareのように、ストレージプールの選択と同時にディスクの割当て方式を指定できる運用に統一するために、ディスクの割当て方式と同じ属性のストレージプールにディスクリソースを登録することをお勧めします。

【Solarisコンテナ】
仮想L-Server用のディスクリソースの作成、およびストレージプールへの登録を行います。

以下の場合、エラー終了し、設定情報は変更されません。

  • 指定されたテナントが存在しない

  • 指定されたリソースプールが存在しない

  • 指定されたファイルが存在しない

  • xmlファイルに誤りまたは矛盾がある

  • 指定されたマウントポイントに重複がある

  • 指定されたマウントポイントの中に、大域ゾーンのマウントポイントと重複するものが存在する

仮想L-Server用のディスクリソースは、ストレージプールに設定されているシン・プロビジョニング属性にかかわらず、ストレージプールに登録できます。しかしVMwareのように、ストレージプールの選択と同時にディスクの割当て方式を指定できる運用に統一するために、ディスクの割当て方式と同じ属性のストレージプールにディスクリソースを登録することをお勧めします。

注意

複数の大域ゾーンからLUN共有されている、かつ、仮想L-Serverが使用するゾーンパスに対応しているLUNを、他の大域ゾーンからマウントしないでください。当該LUNに対応するディスクを使う仮想L-Serverを配備したときに、LUNへのアクセスが競合し、データが破損する可能性があります。

参考

マウントポイントに重複がある場合とは、以下のような状態を意味します。

マウントポイントが、/work/zones/ror-zone の場合、重複するマウントポイントの例は以下のとおりです。

/work/zones/ror-zone/zone1
/work/zones

重複しないマウントポイントの例は以下のとおりです。

/zones/ror-zone
/work/zones1/ror-zone

unregister

【KVM】【Solarisコンテナ】
仮想L-Server用のディスクリソースの登録を解除します。

ストレージプールからの登録は解除されません。ディスクリソースがストレージプールに登録されている場合、rcxadm poolコマンドでストレージプールの登録を解除したあと、本サブコマンドでディスクリソースの登録を解除してください。
以下の場合、エラー終了し、設定情報は変更されません。

  • 指定されたディスクリソースが存在しない

  • 指定されたディスクリソースがrawデバイスまたはパーティションではない

  • 削除対象のディスクリソースがストレージプールに登録されている

【Hyper-V】
保存された自動作成LUNのディスクリソースを登録解除します。

ストレージプールからの登録は解除されません。ストレージプールにそのディスクリソースが登録済の場合は、事前にrcxadm poolコマンドでストレージプールからそのディスクリソースの登録を解除してから、本サブコマンドでそのディスクリソースの登録を解除してください。以下の場合、エラー終了します。

  • 指定されたディスクリソースが保持された自動切り出しLUNではない

  • 指定されたディスクリソースがL-Serverで使用されている

  • 削除対象のディスクリソースがストレージプールに登録されている

modify -name name {[-label label] [-comment comment]}

ディスクリソースのラベル、コメントを変更します。

modify -name name -file file.xml

【KVM】【Solarisコンテナ】
仮想L-Server用のディスクリソースの登録内容を変更します。
変更できる内容は以下のとおりです。

  • ディスクリソースを利用するVMホスト(Solarisコンテナの場合、大域ゾーン)の追加/削除

  • デバイスパスの変更

  • サイズの変更

以下の場合、エラー終了し、設定は変更されません。

  • Poolタグが指定された

  • 指定されたディスクリソースが存在しない

  • 指定されたディスクリソースがデバイスではない

  • 削除対象のディスクリソースを利用するL-Serverが存在する

  • xmlファイルに誤りまたは矛盾がある

VMホストのIPアドレスはVMホストを識別するためだけに使用されます。
rawデバイスまたはパーティション情報の登録後、IPアドレスを変更した場合、変更後のIPアドレスを指定します。
本コマンドでVMホストのIPアドレスは変更できません。
ディスクリソース名は変更できません。
ディスクリソースのリソースプール間の移動はrcxadm disk moveコマンドで行います。

list

ディスクリソースの一覧情報を表示します。

以下の情報が表示されます。

表3.5 ディスクリソースの情報

項目名

内容

NAME

ディスクリソース名

LABEL

ディスクリソースのラベル

COMMENT (注)

ディスクリソースのコメント

TOTAL

ディスクリソースの総容量

STATUS

ディスクリソースの状態

VSTORAGE NAME (注)

ディスクリソース切り出し元の仮想ストレージリソース名

SHARED (注)

ディスクの共有状態

以下のどちらかが表示されます。

  • Yes

    複数のL-Serverから使用している場合に表示されます。

  • No

    複数のL-Serverから使用していない場合に表示されます。

UNIT_NAME (注)

ディスクリソースが存在する物理ストレージ装置リソースの装置識別子

VOLUME_ID (注)

ディスクリソースに対応する物理ストレージ装置のボリューム識別子

PRE_CREATED (注)

以下のどちらかが表示されます。

  • Yes

    ストレージ管理製品で事前に作成したディスクの場合に表示されます。

  • No

    本製品によって作成されたディスクの場合に表示されます。

ATTRIBUTES (注)

以下のどれかが表示されます。

  • Thin

    シン・プロビジョニングの属性が設定されている場合に表示されます。

  • Thick

    シック・プロビジョニングの属性が設定されている場合に表示されます。

  • ハイフン("-")

    iSCSI接続するディスクリソース、または仮想L-Server用のディスクリソースの場合に表示されます。

LAST_L-SERVER (注)

ディスクリソースがどのL-Serverにも接続されていない場合に、最後に利用したL-Serverの名前が表示されます。

テナントまたはリソースフォルダーの中に配置されたL-Serverの場合、テナント名またはリソースフォルダー名も含めて表示されます。

L-Serverからディスクを削減後、L-Server名の変更や、L-Serverを削除しても、本項目の情報は変更されません。

注) オプションに-verboseを指定した場合、表示されます。

show

ディスクリソースの詳細情報を表示します。

以下の情報が表示されます。

表3.6 ディスクリソースの詳細情報

項目名

内容

NAME

ディスクリソース名

LABEL

ディスクリソースのラベル

COMMENT

ディスクリソースのコメント

TOTAL

ディスクリソースの総容量

STATUS

ディスクリソースの状態

VSTORAGE NAME

ディスクリソース切り出し元の仮想ストレージリソース名

SHARED

ディスクの共有状態

以下のどちらかが表示されます。

  • Yes

    複数のL-Serverから使用している場合に表示されます。

  • No

    複数のL-Serverから使用していない場合に表示されます。

POOL_NAME

ディスクリソースが登録されているストレージプール名

UNIT_NAME

ディスクリソースが存在する物理ストレージ装置リソースの装置識別子

VOLUME_ID

ディスクリソースに対応する物理ストレージ装置のボリューム識別子

L-SERVER[num]

ディスクリソースが接続されているL-Server名(diskindex)

diskindexには、ディスクリソースが接続されているL-Serverの、ディスク要素のインデックス番号が設定されます。

ディスクリソースが複数のL-Serverから共有されている場合、numには、L-Serverのインデックス番号が設定されます。番号は、"0"以上の数値です。

LAST_L-SERVER

ディスクリソースがどのL-Serverにも接続されていない場合に、最後に利用したL-Serverの名前が表示されます。

テナントまたはリソースフォルダーの中に配置されたL-Serverの場合、テナント名またはリソースフォルダー名も含めて表示されます。

この項目は、ディスクリソースがどのL-Serverにも接続されていない場合で、かつ、L-Serverに接続されたことがある場合だけ表示されます。

L-Serverからディスクを削減後、L-Server名の変更や、L-Serverを削除しても、本項目の情報は変更されません。

PRE_CREATED

以下のどちらかが表示されます。

  • Yes

    ストレージ管理製品で事前に作成したディスクの場合に表示されます。

  • No

    本製品によって作成されたディスクの場合に表示されます。

ATTRIBUTES

以下のどれかが表示されます。

  • Thin

    シン・プロビジョニングの属性が設定されている場合に表示されます。

  • Thick

    シック・プロビジョニングの属性が設定されている場合に表示されます。

  • ハイフン("-")

    iSCSI接続するディスクリソース、または仮想L-Server用のディスクリソースの場合に表示されます。

Alias

ディスクリソースに対応するETURNUSのLUNにエイリアス名が設定されている場合、エイリアス名を表示します。

また下記の場合は項目を表示しません。

  • ディスクリソースに対応するETURNUSのLUNにエイリアスが設定されていない場合

  • ディスクリソースがETURNUSのLUN以外に対応する場合

仮想ストレージから切り出されたディスクに対応するETERNUSのLUNのエイリアス名がETERNUSのWebGUIで変更された場合、ディスクの詳細情報のエイリアス名は一定時間後に更新されます。

iSCSI[num] [STORAGE IQN]

iSCSI接続するディスクリソースで利用するストレージポートのIQN名

numには、ディスク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"1"以上の数値です。

iSCSI[num] [STORAGE IPAddress]

iSCSI接続するディスクリソースで利用するストレージポートのIPアドレス

numには、ディスク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"1"以上の数値です。

iSCSI[num] [SERVER IQN]

iSCSI接続するディスクリソースで利用するサーバのIQN名

numには、ディスク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"1"以上の数値です。

iSCSI[num] [SERVER IPAddress]

iSCSI接続するディスクリソースで利用するサーバのIPアドレス

numには、ディスク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"1"以上の数値です。

iSCSI[num] [port]

iSCSI接続するディスクリソースで利用するiSCSI通信ポート番号

numには、ディスク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"1"以上の数値です。

iSCSI[num] [Authentication Method]

iSCSI接続するディスクリソースで利用するiSCSI通信で利用する認証モード

以下のどれかが表示されます。

  • NONE

    iSCSI通信で認証を利用しない場合に表示されます。

  • CHAP

    CHAP認証の場合に表示されます。

  • MutualCHAP

    相互認証の場合に表示されます。

numには、ディスク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"1"以上の数値です。

FilePath

【Hyper-V】
仮想ストレージから切り出されて保存されたディスクリソースが、どのL-Serverにも接続されていない場合に、VM管理製品上で対応するファイルパスが表示されます。

move

ディスクリソースを指定したリソースプールに移動します。移動できるリソースは事前に作成したディスクだけです。


オプション

-file file.xml

【KVM】【Solarisコンテナ】
file.xmlには、仮想L-Server用のディスクリソース情報を定義したXMLファイルを指定します。
register指定時は、未登録のディスクリソース情報だけをXMLファイルに記述します。
modify指定時は、登録済みのディスクリソース情報だけをXMLファイルに記述します。
XMLファイルの定義については、「14.4.1 ディスクリソース【KVM】」「14.4.3 ディスクリソース【Solarisコンテナ】」を参照してください。
XMLファイルの作成を補助するコマンドについては、「5.24 rcxvmdisk」と「5.25 rcxvmdiskagt」を参照してください。

-pool pool

操作対象のリソースプール名を階層で指定します。
リソースフォルダー名/リソースプール名

-disk disk

削除するディスクリソースを指定します。

注意

仮想L-Server用のrawデバイスまたはパーティションのディスクリソースは、rcxadm pool unregisterコマンドでは登録を解除できません。

rcxadm disk unregisterコマンドで登録を解除してください。

-verbose

詳細情報を表示する場合に指定します。

-name name

nameには、操作対象のディスクリソース名を指定します。

-to pool

poolには、移動先リソースプールを指定します。
リソースフォルダーの中に配置されたリソースプールの場合、リソースフォルダー名をスラッシュ("/")でつないで指定してください。

-nowait

サブコマンドで指定したディスクリソースの操作が完了するのを待たずに、コマンドを復帰させる場合に指定します。

-label label

labelには、変更後のラベルを指定します。

-comment comment

commentには、変更後のコメントを指定します。


使用例