名前
【KVM】
/opt/FJSVrcxat/bin/rcxvmdiskagt - VMホストに認識されているデバイス情報の出力
【Solarisコンテナ】
/opt/FJSVrcvat/bin/rcxvmdiskagt - VMホストに認識されているデバイス情報の出力
形式
rcxvmdiskagt -ip VMホストの管理LANのIPアドレス
機能説明
rcxvmdiskagtは、VMホストに認識されているデバイス情報を、XML形式で標準出力に出力するコマンドです。
以下の情報が表示されます。
要素名/属性名 | 内容 |
---|---|
VmHost/ip | VMホストの管理LANのIPアドレス |
Disk/path | VMホストに認識されているrawデバイスまたはパーティションの絶対パス |
Disk/size | VMホストに認識されているrawデバイスまたはパーティションの容量(単位:GB) |
要素名/属性名 | 内容 |
---|---|
VmHost/ip | 大域ゾーンの管理LANのIPアドレス |
Disk/path | 大域ゾーンの/etc/vfstabに記述されている、非大域ゾーンに接続するrawデバイスまたはパーティションのマウントポイント |
Disk/size | 大域ゾーンに認識されているrawデバイスまたはパーティションの容量(単位:GB) |
オプション
VMホストの管理LANのIPアドレスを指定します。
使用例【KVM】
>rcxvmdiskagt -ip 192.168.23.153 <RETURN>
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<VmHost ip="192.168.23.153">
<Disks>
<Disk name="*" path="/dev/disk/by-id/scsi-3600000e00d0000000001321300010000" size="10.0"/>
<Disk name="*" path="/dev/disk/by-id/scsi-3600000e00d0000000001321300020000" size="10.0"/>
<Disk name="*" path="/dev/disk/by-id/scsi-3600000e00d0000000001321300030000" size="10.0"/>
<Disk name="*" path="/dev/disk/by-id/scsi-3600000e00d0000000001321300040000" size="10.0"/>
<Disk name="*" path="/dev/disk/by-id/scsi-3600000e00d0000000001321300050000" size="10.0"/>
</Disks>
</VmHost> |
使用例【Solarisコンテナ】
>rcxvmdiskagt -ip 192.168.23.153 <RETURN>
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<VmHost ip="192.168.23.153">
<Disks>
<Disk name="*" path="/ror/zones/zone1" size="10.0"/>
<Disk name="*" path="/ror/zones/zone2" size="10.0"/>
<Disk name="*" path="/ror/zones/zone3" size="10.0"/>
</Disks>
</VmHost> |
注意
本コマンドはOSの管理者権限をもつユーザーアカウントで実行してください。
本コマンドの出力情報はrcxvmdiskコマンドの入力情報になります。そのため、出力情報をファイルに保存する必要があります。
rcxvmdiskコマンドはマネージャーに含まれます。そのため、本コマンドの出力情報を保存したファイルは、マネージャーが動作するサーバに移動してください。
本コマンドの出力情報を保存するファイルの名前に制約はありませんが、VMホスト(Solarisコンテナの場合は、大域ゾーン)が複数ある場合、ほかのVMホストのファイル名と重複しないファイル名を付けて保存することをお勧めします。また、それらのファイルの拡張子は"xml"である必要があります。
以下は、出力情報から削除してください。
VMゲスト(Solarisコンテナの場合は、非大域ゾーン)で使用しないデバイス
VMホスト(Solarisコンテナの場合は、大域ゾーン)で使用予定、かつマウントされていないデバイス
LVMのディスク
すでにマネージャーへ仮想L-Server用のディスクリソースとして登録済みのデバイスの情報は、削除してください。ただしrcxadm disk modifyコマンドで登録情報を変更する場合は除きます。
【KVM】
本コマンドは、Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6 (for Intel64)で動作するエージェントに含まれます。
【Solarisコンテナ】
本コマンドは、Solaris 10で動作するエージェントに含まれます。
本コマンドで対応するデバイスは、以下のとおりです。それ以外のデバイスをディスクリソースとして定義する場合は、仮想L-Server用のディスクリソース構成情報のXML定義を編集してください。
Solaris標準特殊ファイル(/dev/dsk/c*t*d*s*)
mplb特殊ファイル(/dev/FJSVmplb/dsk/mplb*s*)
参考
Diskタグに出力されるデバイス情報の条件は、以下のとおりです。
【KVM】
SCSIディスク(/dev/disk/by-id/配下で、"scsi-"から始まるディスク)である
本コマンドを実行した時点でVMホストにマウントされていない(/etc/mtabの情報を参照し、/dev/sd*でマウントされているディスクやパーティション以外)
【Solarisコンテナ】
SCSIディスク(/dev/dsk/配下で、"c"から始まるディスク、または/dev/FJSVmplb/dsk/配下で"mplb"から始まるディスク)である
大域ゾーンにマウントポイントが指定されている(/etc/vfstabの情報を参照し、/dev/dsk/c*ディスク、または/dev/FJSVmplb/dsk/mplb*に対応するマウントポイントが"-"以外のディスク)
本コマンドを実行した時点で大域ゾーンにマウントされていない(/etc/mnttabの情報を参照し、/dev/dsk/c*、またはdev/FJSVmplb/dsk/mplb*でマウントされているディスク以外)
パーティションで区切られているディスクは、各パーティションの情報を出力します。
条件を満たすrawデバイスまたはパーティションがない場合、Diskタグ以外のタグだけが出力されます。