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Systemwalker Operation Manager  導入手引書
Systemwalker

D.1.1 スタートアップアカウントを変更する

Systemwalker Operation Managerのスタートアップアカウントを変更する場合の手順について説明します。Systemwalker Operation Managerの利用者としてスタートアップアカウントを使用している場合は、Systemwalker Operation Managerの利用者情報も変更します。

ここで対象となるSystemwalker Operation Managerの利用者とは以下を指します。

操作手順

  1. Systemwalker Operation Managerのサービスを停止する

  2. スタートアップアカウントの名前を変更する

  3. Systemwalker Operation Managerのサービスの起動アカウントを変更する

  4. Systemwalker Operation Managerのサービスを起動する

  5. 終了処理ジョブネットの再設定を実施する

  6. (変更が必要な場合のみ)
    Systemwalker Operation Managerの利用者情報を変更する

    1. ジョブのプロジェクトのセキュリティ情報を変更する

    2. ジョブ所有者情報を変更する

    3. 業務連携のパスワード管理簿の定義情報を変更する

各操作の内容について、以下に説明します。

1) Systemwalker Operation Managerのサービスを停止する

Systemwalker Operation Managerのサービスをすべて停止します。

Systemwalker Operation Managerのサービスの停止方法については、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”の“Systemwalker Operation Managerサーバの終了【Windows版】”を参照してください。なお、[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウの[サービス制御]で、Systemwalker Operation Managerのすべてのサービスを停止することはできません。

2) スタートアップアカウントの名前を変更する

OSのユーザ名変更機能を使用して、スタートアップアカウントのユーザ名を変更します。

ユーザ名変更ではなく、変更前のユーザを残し、新規に作成したユーザまたは既存のユーザをスタートアップアカウントとして使用する場合、以下のすべての条件を満たすアカウントに変更してください。なお、Systemwalker JmSrvサービスとSystemwalker MpMjesサービスのスタートアップアカウントを一致させる必要があります。

  1. ローカルコンピュータのAdministratorsグループに所属していること

  2. 以下のユーザの権利が与えられていること

    “サービスとしてログオン”権限

    “オペレーティングシステムの一部として機能”権限

    “クォータの増加”(Windows Server 2008の場合、“プロセスのメモリ クォータの増加”)

    “プロセス レベル トークンの置き換え”権限

  3. 無期限パスワードが設定されていること

  4. 空白を含まない名前/パスワードであること

  5. ローカルシステムアカウントを選択していないこと

上記の条件を満たしていない場合、次の現象が発生します。

本ソフトウェアのサーバ機能を、Windows Server 2008のドメインに所属するコンピュータで使用する場合、“Systemwalker ACL Manager”サービスのスタートアップアカウントには、以下のユーザを設定してください。

3) Systemwalker Operation Managerのサービスの起動アカウントを変更する

Windows Server 2008の[スタート]-[コントロールパネル]の[管理ツール]-[サービス]を起動し、Systemwalker Operation Managerのサービスについてそれぞれ、以下の確認および変更を行います。

確認事項:

サービスのログオンアカウントに、スタートアップアカウントが設定されているかどうかを確認します。

スタートアップアカウントが設定されている場合

“アカウント”に変更後のアカウント名を入力し、“パスワード”および“パスワードの確認入力”に変更後のパスワードを入力します。

スタートアップアカウントが設定されていない場合

対処は不要です。

4) Systemwalker Operation Managerのサービスを起動する

1)で停止したSystemwalker Operation Managerのサービスを起動します。

Systemwalker Operation Managerのサービスの起動方法については、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”の“Systemwalker Operation Managerサーバの起動【Windows版】”を参照してください。

5) 終了処理ジョブネットの再設定を実施する

ジョブスケジューラに“終了処理ジョブネット”が定義されている場合、終了処理ジョブネットの再設定作業が必要となります。“終了処理ジョブネット”については、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”の“任意の時刻にシステムをシャットダウンする【Windows版】”を参照してください。

終了処理ジョブネットとして動作するためには、以下の条件を満たす必要があります。

このため、サービスのスタートアップアカウントを変更した場合は、ジョブスケジューラ上に新しいスタートアップアカウントと同じ名前のプロジェクトを作成し、終了処理ジョブネット(“JSHEND”または“JSHFORCE”)を新しいプロジェクト配下に複写する必要があります。(古いプロジェクトの情報は複写後に削除してください。)

必要に応じて、再設定を行ってください。

6) Systemwalker Operation Managerの利用者情報を変更する

スタートアップアカウントをプロジェクトやジョブの所有者として定義している場合や、業務連携機能のパスワード管理簿に定義している場合は、それぞれの情報の変更が必要です。

Operation Managerを利用しているユーザの情報を変更する場合の手順について説明します。

各操作の内容について、以下に説明します。

ジョブのプロジェクトのセキュリティ情報を変更する

ジョブスケジューラのプロジェクトに対し、スタートアップアカウントを所有者として設定している場合、プロジェクトの所有者を変更します。また、プロジェクトに、スタートアップアカウントのアクセス権を設定している場合は、プロジェクトのアクセス権情報を変更します。

プロジェクトの所有者を変更する場合:

プロジェクトの所有者の変更方法については、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”の“プロジェクトを変更する”を参照してください。

プロジェクトのアクセス権を変更する場合:

プロジェクトのアクセス権の変更方法については、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”の“プロジェクトにアクセス権を設定する”を参照してください。

ジョブ所有者情報を変更する

ジョブ実行制御の定義で、[ジョブを所有者の権限で実行する]を指定しており、スタートアップアカウントを所有者として定義しているジョブが存在する場合、ジョブの所有者情報を変更する必要があります。

操作手順

  1. ジョブ実行制御の定義で、[ジョブを所有者の権限で実行する]が有効となっているかどうかを確認します。

    有効となっている場合は、以下の手順2の作業を行ってください。

    確認方法については、“2.9.1 運用情報の定義”を参照してください。

    なお、[ジョブを所有者の権限で実行する]が有効となっていない場合は、ジョブ所有者情報を変更する必要はありません。

  2. ジョブ所有者情報の定義に変更後のスタートアップアカウントが登録されているかどうかを確認します。

    変更後のスタートアップアカウントが登録されている場合は、パスワード情報を設定し直します。登録されていない場合は、登録します。

    ジョブ所有者情報の定義の確認およびパスワードの設定方法については、“2.9.3 ジョブ所有者情報の定義【Windows版】”を参照してください。

旧互換負荷分散機能を使用している場合

旧互換負荷分散機能を使用している場合は、分散先サーバのスタートアップアカウントの名前も変更します。

当該サーバのジョブ実行制御起動アカウントと、負荷分散先サーバのジョブ実行制御サービス起動アカウントが同じである必要があります。負荷分散先サーバのスタートアップアカウントの名前を変更してください。

分散実行機能および旧互換負荷分散機能については、“2.9.1 運用情報の定義”を参照してください。

業務連携のパスワード管理簿の定義情報を変更する

業務連携機能を使用しており、業務連携のパスワード管理簿にスタートアップアカウントを定義している場合は、変更後のスタートアップアカウントの定義を追加します。

パスワード管理簿の定義については、“2.11.1 パスワード管理簿の定義”を参照してください。