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Systemwalker Operation Manager  導入手引書
Systemwalker

2.13.2 ポリシー情報の配付

ポリシー情報の配付について説明します。

定義手順

  1. [Systemwalker Operation Manager 配付先 [ログイン]]ウィンドウの表示

    [Systemwalker Operation Manager 環境設定]ウィンドウの[ポリシー配付]ボタンをクリックします。

  2. 配付先の指定

    表示された[Systemwalker Operation Manager 配付先 [ログイン]]ウィンドウで配付先を指定します。配付先は、ホスト名を指定する方法とフォルダを指定する方法があります。ホスト名を指定する場合は、ホスト名、ユーザーIDおよびパスワードを指定します。フォルダを指定する場合は、[フォルダの選択]ボタンをクリックして表示される[配付先フォルダの選択]ウィンドウで、配付先フォルダを指定します。

  3. [ポリシーの適用]ウィンドウの表示

    正常に認証されると、[ポリシーの適用]ウィンドウが表示されます。(注)

    Enterprise EditionGlobal Enterprise Edition注)

    複数サブシステム運用を行っているサーバでは、[Systemwalker Operation Manager 配付先 [ログイン]]ウィンドウの次に[配付先サブシステムの指定]ウィンドウが表示されます。ここで配付先のサブシステム番号を選択して[OK]ボタンをクリックすると[ポリシーの適用]ウィンドウが表示されます。

  4. ポリシー情報の適用

    [OK]ボタンをクリックして、ポリシー情報を適用します。

注意

[Systemwalker Operation Manager 配付先 [ログイン]]ウィンドウで配付先を指定する場合、システム管理者(接続先のサーバがWindows版の場合は、Administratorsグループ所属ユーザ、UNIX版の場合は、スーパーユーザ)のユーザーIDを使用してください。UNIX版で拡張ユーザ管理機能が有効な場合は、管理者権限を持つOperation ManagerユーザのユーザーIDを使用してください。管理者権限を持たないユーザーIDを指定した場合、[ポリシーの適用]ウィンドウは利用できません。

[Systemwalker Operation Manager 配付先 [ログイン]]ウィンドウ

[ホスト名]:

ポリシー情報を配付するホスト名(DNSホスト名またはIPアドレス)を指定します。128バイト以内で指定します。

省略した場合は、ログインしているサーバに対して接続されます。

[フォルダ]:

[フォルダの選択]ボタンをクリックして表示される[配付先フォルダの選択]ウィンドウで、選択されたフォルダが表示されます。

[フォルダの選択]:

[配付先フォルダの選択]ウィンドウを表示します。環境設定画面を接続しているサーバに登録されている、監視ホスト情報内のフォルダ情報が一覧表示されます。表示されたフォルダ情報一覧より、配付先フォルダを選択してください。

[ユーザーID]:

【Windows版】

ログインユーザーIDを指定します。ドメインユーザの場合は、ドメイン名とユーザーIDを\で区切ってください。36バイト以内で指定します。

指定したユーザーIDにパスワードが設定されている場合は、パスワードの指定が必要です。パスワードが無効になっているユーザーIDは指定できません。

【UNIX版】

ユーザーIDを20バイト以内で指定します。パスワードが無効になっているユーザーIDは指定できません。

[パスワード]:

ログインユーザのパスワードを50バイト以内で指定します。

Enterprise EditionGlobal Enterprise Edition[配付先サブシステムの指定]ウィンドウ

[サブシステム番号]:

接続先のサブシステムに対応するサブシステム番号を選択します。

[ポリシーの適用]ウィンドウ

[次回のサービス/デーモン起動時に適用する]:

ポリシー情報の配付のみ行います。ポリシー情報は、次回のサービス/デーモン起動時に適用されます。

なお、監視ホストの定義の情報およびジョブフォルダ情報は、[次回のサービス/デーモン起動時に適用する]を選択しても、配付と同時に適用されます。ただし、サービス/デーモンは再起動されません。

【UNIX版】

起動パラメタを配付する場合で、かつ実行継続モードの有効/無効の設定がポリシー情報の抽出元サーバと配付先サーバの間で異なる場合は、以下の各デーモンを同時に再起動してください。どちらか一方のみ再起動した場合、一部の情報で不整合が発生し、正常に動作しない場合があります。

  • ジョブスケジューラデーモン

  • ジョブ実行制御デーモン

[すぐに適用する]:

ポリシー情報を配付し、すぐに適用します。配付先のサービス/デーモンを再起動するため、運用が一時中断されます。サービス/デーモンが停止していた場合は、起動されません。

Enterprise EditionGlobal Enterprise Edition複数サブシステム運用をしているシステムでは、[配付先サブシステムの指定]ウィンドウで選択したサブシステム番号に対応するサブシステムが起動されます。

ネットワークで接続できないサーバに対してポリシーを配付する場合

抽出したポリシー情報をネットワークで接続できないサーバに対して配付する場合は、ファイル複写によるポリシー配付を行います。詳細な手順については“2.13.2.1 ファイル複写によるポリシー情報の配付”を参照してください。

ポリシー配付についての注意事項

起動パラメタの配付について【Windows版】

ジョブスケジューラの起動パラメタをポリシー配付する場合で、以下のいずれかに該当する場合は、通常のポリシー配付/適用作業のほかに別途作業が必要となります。

  1. データベースの格納ディレクトリが、ポリシー情報の抽出元サーバと配付先サーバの間で異なる場合

  2. ネットワークジョブの実行継続モードの設定が、ポリシー情報の抽出元サーバと配付先サーバの間で異なる場合

それぞれ必要となる作業について以下に説明します。

a.データベースの格納ディレクトリが異なる場合

データベースの格納ディレクトリが、ポリシー情報の抽出元サーバと配付先サーバの間で異なる場合は、ポリシー適用前に配付先サーバで以下の作業を実施してください。

  1. [Systemwalker Operation Manager 環境設定]ウィンドウを使って、ジョブスケジューラサービスを停止します。

  2. [ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ-[データベース]シートの[ディレクトリ]入力域に、抽出元サーバのデータベースの格納ディレクトリと同じディレクトリを指定します。

  3. [ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ-[データベース]シートの[現在のデータベースを指定先に複写する]チェックボックスをチェックします。

b.実行継続モードの設定が異なる場合

実行継続モードの有効/無効の設定が、ポリシー情報の抽出元サーバと配付先サーバの間で異なる場合は、ポリシー適用後に配付先サーバで以下の作業を実施してください。

監視ホストの配付について

共通パラメタの配付について【UNIX版】

抽出した共通パラメタ情報をポリシー配付する場合、配付先サーバでは、配付と同時にSystemwalker Operation Manager サーバを再起動する必要があります。

運用情報の配付について

スケジュール・起動日雛形情報の配付について

ジョブスケジューラのスケジュール・起動日雛形情報をポリシー配付する場合、以下のことに注意してください。

ジョブフォルダの配付について

ジョブフォルダをポリシー配付する場合、以下のことに注意してください。

ジョブ所有者情報の配付について【Windows版】

抽出元サーバにおいて、ジョブ所有者のユーザーIDに対して与えられている“バッチジョブとしてログオン”の権限は、OSが管理している情報であるため、配付されません。配付先サーバにおいて、ジョブ所有者のユーザーIDに対して、“バッチジョブとしてログオン”の権限を与えてください。

詳細は、“2.9.1 運用情報の定義”の、“[運用情報の定義]ウィンドウの[利用機能]シート”の“[ジョブを所有者の権限で実行する]:【Windows版】”を参照してください。

言語種別が異なる環境での配付について【UNIX版】

EUCコードの環境から抽出したポリシー情報をシフトJISコードの環境へポリシー配付したり、シフトJISコードの環境から抽出したポリシー情報をEUCコードの環境へポリシー配付したりした場合、Systemwalker Operation Managerが正しく動作しません。この場合はポリシー情報を適用した後に、jobschconvertコマンドでコード変換を行ってください。

jobschconvertコマンドについては、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

イベント監視の条件定義機能の配付について【Windows版】

Systemwalker Centric Manager がインストールされている場合、イベント監視の条件定義機能はSystemwalker Centric Managerでポリシーを設定し、配付してください。

Systemwalker Centric Manager がインストールされている場合のイベント監視の条件定義機能に関するポリシーの配付については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”の“その他の機能のポリシー設定”を参照してください。

ユーザ管理が異なる環境での配付について

ユーザーIDの管理が異なる環境でポリシー抽出/配付を実施した場合、配付されるプロジェクトのアクセス権情報は以下のとおりです。

配付先

ユーザーID管理の方法

OSによるユーザ管理
または
Systemwalker認証リポジトリ(*)

拡張ユーザ管理機能【UNIX版】



OSによるユーザ管理
または

Systemwalker認証リポジトリ(*)

  • システム管理者は、更新権を持った状態となる

  • プロジェクトの所有者は、所有者となっているプロジェクトに対して更新権を持った状態となる

  • プロジェクトに設定されているOSユーザのアクセス権情報が配付される

  • 管理者権限を持つOperation Manager ユーザは、更新権を持った状態となる

拡張ユーザ管理機能【UNIX版】

  • システム管理者は、更新権を持った状態となる

  • プロジェクトの所有者は、所有者となっているプロジェクトに対して更新権を持った状態となる

*)

抽出元が“OSによるユーザ管理”の場合は、配付先は“Systemwalker認証リポジトリ”、抽出元が“Systemwalker認証リポジトリ”の場合は、配付先は“OSによるユーザ管理”となります。

2.13.2.1 ファイル複写によるポリシー情報の配付

ポリシー情報を配付したいサーバにネットワークで接続できない場合は、ファイル複写によりポリシー情報を配付することができます。

ファイル複写によるポリシー情報の配付について説明します。

定義手順

  1. 2.13.1 ポリシー情報の抽出”の定義手順に従って、ポリシー情報を抽出します。

    この操作により、[Systemwalker Operation Manager 環境設定]ウィンドウを起動したPC上の下記のディレクトリ配下に、抽出したポリシー情報が格納されます。

    • 抽出したポリシー情報の格納先ディレクトリ

      Systemwalker Operation Managerインストールディレクトリ\MpWalker.JM\mpjmcl\work\policy

  2. 上記の“抽出したポリシー情報の格納先ディレクトリ”配下のすべてのファイルをフロッピーディスクに保存します。保存するときは、ディレクトリ構成を保ったまま保存してください。

  3. ポリシー情報を配付したいサーバに接続が可能であり、Systemwalker Operation Managerクライアント機能がインストールされているPCにおいて、2.で保存したファイルのディレクトリ構成を保ったまま、下記のディレクトリに格納します。

    なお、ファイルを格納する前に、格納先ディレクトリ配下のファイルおよびディレクトリをすべて削除しておいてください。

    • 配付するポリシー情報の格納先ディレクトリ

      Systemwalker Operation Managerインストールディレクトリ\MpWalker.JM\mpjmcl\work\policy

  4. [Systemwalker Operation Manager 環境設定]ウィンドウを起動して、ポリシー情報を配付したいサーバに対して“ポリシー情報の配付”を行います。

ファイル複写によるポリシー配付についての注意

ファイル複写によってポリシー情報を配付する場合は、以下のことに注意してください。

そのほかの注意事項については、“ポリシー配付についての注意事項”および“Systemwalker Operation Manager 解説書”を参照してください。