複写元・複写先データベースのインストール・セットアップを実施します。ここでは、複写元データベースであるOracleのセットアップについて説明します。なお、Oracleのセットアップの詳細については、Oracleのソフトウェア説明書およびOracleのマニュアルを参照してください。
複写先データベースであるSymfoware Serverのセットアップについては、“Symfoware Server セットアップガイド”を参照してください。
Linkexpress Replication optionのOracle抽出レプリケーションを使用する場合には、以下のSQLスクリプトの実行が必要です。
catalog.sql
catproc.sql
Linkexpress Replication optionのOracle抽出レプリケーションでは、トリガを利用して差分ログを収集しています。さらにトリガ内では外部プロシジャをコールすることで、トランザクションログデータベースへの格納形式に変換しています。トリガ内で外部プロシジャをコールするためには、リスナー(Listener)を起動する必要があります。以下にリスナーのセットアップ方法および起動方法を説明します。
リスナーのセットアップは、$ORACLE_HOME/network/admin配下にある以下のファイルを修正します。ファイルがない場合には作成してください。
listener.ora
tnsnames.ora
listener.oraファイルに以下の記述を追加してください。なお、SID_NAME、ORACLE_HOMEはシステムに合うように修正してください。詳細は、Oracleのマニュアルを参照してください。
EXTERNAL_PROCEDURE_LISTENER = (ADDRESS_LIST = (ADDRESS= (PROTOCOL= IPC)(KEY= extproc_key)) ) SID_LIST_EXTERNAL_PROCEDURE_LISTENER = (SID_LIST = (SID_DESC = (SID_NAME = o1010) (ENVS="EXTPROC_DLLS=ONLY:/opt/FSUNlnkre/lib/f3earpofunc.so") → 1 (ORACLE_HOME = /home1/ora1010/app/oracle/product/10.1.0) (PROGRAM = extproc32) → 2 ) )
複写元Oracleのバージョンが、以下の場合に指定します。
9.2.0
10.1.0
10.2.0
11.1.0
11.2.0
ただし、Oracleのバージョンが11.1.0または11.2.0の場合はf3earpofunc64.soを指定します。
(ENVS="EXTPROC_DLLS=ONLY:/opt/FSUNlnkre/lib/f3earpofunc64.so")
32bit版OracleおよびOracle11gをご使用の場合は、extprocを指定してください。Oracle11g以外の64bit版Oracleをご使用の場合は、extproc32を指定してください。
tnsnames.oraファイルに以下の記述を追加してください。すでにextprocに対して定義されている場合(listener.oraファイルのextprocまたはextproc32に対応するKEYが定義されている場合。下の場合にはextproc_key)には、追加する必要はありません。なお、SIDはシステムに合うように修正してください。
extproc_connection_data = (DESCRIPTION = (ADDRESS = (PROTOCOL = IPC)(KEY = extproc_key)) (CONNECT_DATA = (SID = o1010)) )
Oracleの管理者のログインIDで以下を実行し、リスナーを起動してください。
lsnrctl start リスナー名
リスナー名:上記の例では「EXTERNAL_PROCEDURE_LISTENER」になります。
また、以下の方法でリスナーを停止することができます。
lsnrctl stop リスナー名
リスナー名:上記の例では「EXTERNAL_PROCEDURE_LISTENER」になります。
Linkexpress Replication optionのOracle抽出レプリケーションにおける全件抽出では、複写元システムで文字コード変換を行う場合、lxrpoextコマンドでデータベースからデータを抽出した後、Linkexpressのlxcnvcdコマンドを内部から実行することで文字コード変換を行っています(UNIXシステム・ハンドラを使用)。
そのため、lxrpoextコマンドを使用するにあたっては、$ORACLE_HOME/network/admin配下のsqlnet.oraファイルを以下のように修正してください。ファイルがない場合には作成してください。
bequeath_detach=yes
sqlnet.oraファイルについての詳細は、Oracleのマニュアルを参照してください。