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FUJITSULinkexpress Replication option 説明書

3.3.1 レプリケーションシステムの設計

レプリケーションシステムの設計について、以下の考え方および考慮点はSymfoware抽出レプリケーションの場合と同じです。“2.2.1 レプリケーションシステムの設計”を参照してください。

ここでは、以下について説明します。

3.3.1.1 必要資源の見積り

セットアップにあたり、以下の製品に対して、インストールに必要なディスク容量と動作に必要なメモリ容量について見積もる必要があります。

参照

  • Oracleのインストールに必要なディスク容量および動作に必要なメモリ容量については、Oracleのソフトウェア説明書を参照してください。

  • Symfoware Serverのインストールに必要なディスク容量および動作に必要なメモリ容量については、Symfoware Serverのソフトウェア説明書を参照してください。

  • Linkexpressのインストールに必要なディスク容量および動作に必要なメモリ容量については、Linkexpressのソフトウェア説明書を参照してください。

  • Linkexpress Replication optionのインストールに必要なディスク容量および動作に必要なメモリ容量については、Linkexpress Replication optionのソフトウェア説明書を参照してください。

3.3.1.2 セキュアな環境での適用方法について

セキュアな環境でのレプリケーションシステムの構築方法、Symfoware抽出レプリケーションと同じです。“2.2.1.9 セキュアな環境での適用方法について”を参照してください。ただし、レプリケーション管理者用のユーザIDについては、“3.3.2 ユーザIDの準備”を参照してください。

3.3.1.3 ログファイルの監視について

レプリケーションの運用では、差分ログが出力できなくなることを避けるために、トランザクションログデータベースと、差分ログファイルを監視する必要があります。

監視方法、および異常発生時の対処方法については、“3.10.4 ログファイルの監視”を参照してください。

3.3.1.4 Oracle抽出レプリケーションにおけるデータ型について

Oracle抽出レプリケーションの設計では、OracleとSymfoware/RDBの連携に対し、互いの異なるデータ型を意識する必要があります。

データ型に対する考え方について、“3.1.1.3 Oracleのサポート範囲”、“6.20.5 DATATYPEの指定値について”を参照してください。

3.3.1.5 レプリケーション資源の配置について

Oracle抽出レプリケーションを行うにあたっては、まずLinkexpress Replication optionのファイルを適切なディスクに配置する必要があります。レプリケーション資源は、Linkexpressのインストール配下には配置しないでください。

Linkexpress Replication optionのファイルのうち、差分ログを蓄積するファイルには以下のものがあります。

これらのファイルは、差分データが発生している間、またはレプリケーション業務が動作した時、頻繁に書き込みや読み込みを行っています。このため、以下に示す資源と同じディスクに配置することは避けてください。

3.3.1.6 レプリケーションのチューニングについて

Linkexpress Replication optionでは、トリガによってOracleから差分ログを取得しています。

従って、利用者プログラムの処理性能は、Oracleのトリガの性能に依存します。

以上から、Oracle抽出レプリケーションの場合、Oracleのトリガに対し性能チューニングを行ってください。チューニング方法の詳細は、Oracleのマニュアルを参照してください。

Linkexpress Replication optionによるOracle抽出レプリケーションを行う場合には、レプリケーション対象の表およびトランザクションログデータベースに対するOracleのチューニングを実施してください。チューニング方法は、一般的な利用者プログラム向けと同じです。詳細は、Oracleのマニュアルを参照してください。

ただし、以下については必ず実施するようにしてください。