ここでは、MQアダプタの運用について説明します。
MQアダプタの運用中にエラーが発生した場合の対処方法は次のとおりです。
インバウンドのMQアダプタを利用している場合
インバウンドのMQアダプタでエラーが発生した場合
インバウンドのMQアダプタの処理がエラーになった場合、インバウンドのMQアダプタはエラー情報を出力して停止します。
システムログ、およびインバウンドのMQアダプタのトレースログに出力されているエラー情報を参照して対処してください。インバウンドのMQアダプタのトレースログ出力先は、“4.2.2 トレースログ”を参照してください。
対処後、インバウンドのMQアダプタを再起動してください。MQアダプタの起動方法は、“1.1.1 起動”を参照してください。
インバウンドのMQアダプタから実行されたシーケンスがエラーになった場合
インバウンドのMQアダプタから実行されたシーケンスが、フォーマット変換の失敗などでエラーになった場合、インバウンドのMQアダプタはエラー情報を出力して停止します。
システムログ、およびISIサーバのトレースログに出力されているエラー情報を参照して対処してください。ISIサーバのトレースログ出力先は、“4.2.2 トレースログ”を参照してください。
対処後、インバウンドのMQアダプタを再起動してください。MQアダプタの起動方法は、“1.1.1 起動”を参照してください。
アウトバウンドのMQアダプタ(Oneway方式)を利用している場合
アウトバウンドのMQアダプタ(Oneway方式)でエラーが発生した場合
送信先のWebSphere MQのキューが満杯などの理由で、アウトバウンドのMQアダプタの処理がエラーになった場合、アウトバウンドMQアダプタ設定ファイルに設定したリトライ回数に達するまでWebSphere MQのキューへメッセージの送信をリトライします。
リトライ回数分リトライしても送信に失敗する場合、アウトバウンドのMQアダプタの呼び出しがエラーとなり、シーケンスがエラー終了します。
リトライ回数の設定については、“ISI 導入ガイド”の“MQアダプタ利用時の設定”にある“アウトバウンドMQアダプタ設定ファイル”を参照してください。
システムログ、およびアウトバウンドのMQアダプタのトレースログに出力されているエラー情報を参照して対処してください。アウトバウンドのMQアダプタのトレースログ出力先は、“4.2.2 トレースログ”を参照してください。
対処後、エラーとなったシーケンスを再度実行してください。
アウトバウンドのMQアダプタ(Oneway方式)を呼び出すシーケンスがエラーになった場合
アウトバウンドのMQアダプタを呼び出すシーケンスが、フォーマット変換の失敗などでエラーになった場合は、アウトバウンドのMQアダプタが停止することはありません。
システムログ、およびISIサーバのトレースログに出力されているエラー情報を参照して対処してください。ISIサーバのトレースログ出力先は、“4.2.2 トレースログ”を参照してください。
対処後、エラーとなったシーケンスを再度実行してください。
ポイント
アウトバウンドのMQアダプタを呼び出した後のステップでエラーが発生した場合、メッセージが冗送する可能性があります。
冗送を防止するためには、サービス提供側アプリケーションで冗送を検知・対処してください。
アウトバウンドのMQアダプタ(RequestResponse方式)を利用している場合
MQアダプタ(Request)でエラーが発生した場合
要求メッセージ送信用のWebSphere MQのキューが満杯などの理由で、MQアダプタ(Request)の処理がエラーになった場合、MQアダプタ(Request)設定ファイルに設定したリトライ回数に達するまでWebSphere MQのキューへ要求メッセージの送信をリトライします。
リトライ回数分リトライしても送信に失敗する場合、MQアダプタ(Request)の呼び出しがエラーとなり、シーケンスがエラー終了します。
リトライ回数の設定については、“ISI 導入ガイド”の“MQアダプタ利用時の設定”にある“MQアダプタ(Request)設定ファイル”を参照してください。
システムログ、およびMQアダプタ(Request)のトレースログに出力されているエラー情報を参照して対処してください。MQアダプタ(Request)のトレースログ出力先は、“4.2.2 トレースログ”を参照してください。
対処後、エラーとなったシーケンスを再度実行してください。
MQアダプタ(Response)でエラーが発生した場合
応答メッセージ受信用のWebSphere MQのキューからメッセージが受信できない場合、MQアダプタ(Response)設定ファイルに設定したリトライ回数に達するまでWebSphere MQのキューからの応答メッセージの受信をリトライします。
リトライ回数分リトライしても送信に失敗する場合、MQアダプタ(Response)の呼び出しがエラーとなり、シーケンスがエラー終了します。
リトライ回数の設定については、“ISI 導入ガイド”の“MQアダプタ利用時の設定”にある“MQアダプタ(Response)設定ファイル”を参照してください。
システムログ、およびMQアダプタ(Response)のトレースログに出力されているエラー情報を参照して対処してください。MQアダプタ(Response)のトレースログ出力先は、“4.2.2 トレースログ”を参照してください。
要求メッセージの送信が正常に完了し、応答メッセージの受信でタイムアウトエラーが発生した場合、要求メッセージの2重送信が発生する可能性があります。“ISI アプリケーション開発ガイド”の“WebSphere MQのキューとRequestResponse方式で通信する”にある“トランザクションおよびプロセスダウン時の動作”を参照して、対処してください。
インバウンドのMQアダプタが異常終了した場合
インバウンドのMQアダプタが異常終了で停止した場合、インバウンドのMQアダプタを再起動してください。MQアダプタの起動方法は、“1.1.1 起動”を参照してください。
ISIサーバのシーケンス実行が正常に終了し、インバウンドのMQアダプタがWebSphere MQのキューをコミットするまでに異常終了した場合、WebSphere MQのキューにメッセージが残ります。
インバウンドのMQアダプタを再起動すると、WebSphere MQのキューの先頭のメッセージを再度受信するため、メッセージの冗送が発生する可能性があります。
冗送を防止するためには、サービス提供側アプリケーションで冗送を検知・対処してください。
アウトバウンドのMQアダプタ(Oneway方式)が異常終了した場合
アウトバウンドのMQアダプタは異常終了すると自動的に再起動します。
システムログに出力されているエラー情報を参照して対処してください。
対処後、エラーとなったシーケンスを再度実行してください。
アウトバウンドのMQアダプタ(RequestResponse方式)が異常終了した場合
MQアダプタ(RequestおよびResponse)は異常終了すると自動的に再起動します。
システムログに出力されているエラー情報を参照して対処してください。
対処後、エラーとなったシーケンスを再度実行してください。