各項目の入力データは、フォーマット変換時にフォーマット定義されている属性に対して形式のチェックが行われます。その際、不適切な入力データである場合には、警告メッセージが出力され、処理は続行されます。
以下に各属性におけるチェック方法を示します。
X属性
文字コード変換後に出力先文字コード系には変換できない文字を検出した場合、変換前の文字の内容に応じて、半角または全角の空白に置き換えます。
変換した結果、出力先項目の桁数が足りずに桁あふれが生じた場合は、末尾を切り捨てます。ただし、切り捨てた文字が半角空白または全角空白の場合には、警告とはしません。また、2バイト文字、3バイト文字の途中で切り捨てる場合には、その1文字をすべて切り捨て半角空白で置き換えます。(XML文書が入力の場合だけ)
K属性
1バイト文字、または半角カタカナを検出した場合、全角空白に置き換えます。
文字コード変換後に出力先文字コード系には変換できない文字を検出した場合、全角空白に置き換えます。
変換した結果、出力先項目の桁数が足りずに桁あふれが生じた場合は、末尾を切り捨てます。ただし、切り捨てた文字が全角空白の場合には、警告とはしません。また、文字コード変換後に3バイト文字を検出してもエラー、または警告とはしません。さらに3バイト文字により出力データ末尾が1バイト余る場合には半角空白を設定します。 (XML文書が入力の場合だけ)
N属性、C属性、9属性、P属性
複数の小数点、複数のマイナス符号を検出した場合、2つ目以降は“0”に置き換えます。
プラス記号、数字以外の文字、数値間の空白、末尾の空白を検出した場合、“0”に置き換えます。
9属性において、先頭に半角空白を検出した場合、“0”に置き換えます。
9属性において、符号コードが“3”、または“5”でもない場合、正(“3”)として扱います。
C属性以外において、“,”(カンマ)を検出した場合、削除します。
入力データが小数点で始まる場合、入力データの先頭に“0”を挿入します。このとき、桁があふれて末尾の文字が削除されますが、あふれた文字が“0”の1文字である場合は警告とはしません。
C属性、N属性において、先頭に“0”を検出した場合、半角空白に置き換えますが、警告とはしません。
C属性において、“,”(カンマ)の位置、および数が不適切な場合、位置と数は修正しますが、警告とはしません。
変換した結果、出力先項目の桁数が足りずに桁あふれが生じた場合は、整数部、小数部単位で切り捨てます。ただし、小数部を切り捨てた場合に、切り捨てた文字が“0”の場合には警告とはしません。(XML文書が入力の場合だけ)
H属性
16進数を表す文字以外を検出した場合、“0”に置き換えます。(XML文書が入力の場合だけ)
変換した結果、出力先項目の桁数が足りずに桁あふれが生じた場合は、先頭を切り捨てます。(XML文書が入力の場合だけ)
B属性
半角空白、または2進数を表す文字以外を検出した場合、“0”に置き換えます。(XML文書が入力の場合だけ)
変換した結果、出力先項目の桁数が足りずに桁あふれが生じた場合は、先頭を切り捨てます。(XML文書が入力の場合だけ)