フォーマット変換におけるDTDの扱いについて、以下に説明します。
XML文書と同時にXML DTDを出力する方法
ユーザ固有フォーマットからXML文書(DTD)への変換では、XML文書を出力する際にDTDを内部サブセットとするか、外部サブセットとするかを選択することができます。
内部サブセットのXML文書(DTD)を出力する場合
内部サブセットのXML文書(DTD)を出力するには、Formatmanagerクライアントにおける[運用登録]画面で、「DTD指定」を“無”に指定します。「DTD指定」が指定されていない場合、出力XML文書に内部サブセットのDTDが出力されます。
それぞれのユーザ固有フォーマットにおけるDTDの出力例を以下に示します。
図5.62 一般フォーマットでのDTD出力例
図5.63 複数一般フォーマットでのDTD出力例
図5.64 伝票形式フォーマットでのDTD出力例
図5.65 行終端可変長フォーマットでのDTD出力例
ポイント
同一のXMLタグ名(フォーマット定義でのフィールド名)が複数指定されている場合、その要素に対する内部サブセットDTDの要素型宣言は1つだけ出力されます。
外部サブセットのXML文書を出力する場合
外部サブセットのXML文書(DTD)を出力するには、Formatmanagerクライアントにおける[運用登録]画面で、「DTD指定」のチェックボックスをチェックして入力フィールドに文書型宣言(DOCTYPE宣言)を指定します。「DTD指定」が指定された場合、出力XML文書に指定された文書型宣言が外部サブセットのDTDとして出力されます。
DTD指定の入力フィールドには、以下のように指定します。
<!DOCTYPE ルート要素名 SYSTEM "外部サブセットのURL">
または、
<!DOCTYPE ルート要素名 PUBLIC 公開識別子 "外部サブセットのURL">
入力フィールドには、XML文書に出力したい文書型宣言をすべて入力してください。ここに指定した文字列がXML文書の文書型宣言として出力されます。
ポイント
XML変換を行う場合には、DTD指定の文字列にXML規約で許されていない文字を使用することはできません。
この機能は、参照しなければならないDTDがすでに存在する場合に使用してください。Formatmanagerは外部DTDファイルを出力しません。
設定方法については、“ISI Formatmanagerクライアント(FEDIT/FL-TABLE)ヘルプ”を参照してください。
DTDのあるXML文書からユーザ固有フォーマットを出力する場合
XML文書(DTD)からユーザ固有フォーマットへの変換では、ユーザ固有フォーマットを出力する際にXML文書上のDTD情報は参照されません。