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Interstage Service Integrator V9.4.1 解説書
Interstage

5.5.2 定義形式

CSVファイルに定義を書く場合の記述形式について説明します。
以下のイメージはCSVファイルを表計算ソフトを使用して表示、編集していますが、実際にはカンマ区切りのCSVファイルです。
最初に「CSV出力」によって出力される、ひな型CSVファイルのイメージは以下のようになります。


図5.28 ひな型CSVファイル(表計算ソフト表示)

上記のように、「見出し行」、「コメント行」、「入力フォーマット情報」、「出力フォーマット情報」が、ひな型CSVファイルに出力されます。「入力フォーマット情報」、「出力フォーマット情報」はあくまでも参考情報です。この部分は変更する必要がありません。
フォーマット変換のルールを記述する欄である「変換情報」部分に変換ルールを追記します。(上図のオレンジの部分)
追記したあとのCSVファイルのことを、定義編集済CSVファイルと呼びます。
定義編集済CSVファイルのイメージは以下のようになります。


図5.29 定義編集済CSVファイル(表計算ソフト表示)


CSVファイルの書き方

CSVファイルの1列目は行の意味を示す区分です。区分には以下の種類があります。

以下に、区分ごとの列の記述形式を示します。

表5.16 区分ごとの列の記述形式

区分

意味

内容

“C”または省略

コメント行

フリーフォーマットで記述可能。

“IN”

見出し行(入力)

  • 2列目 : フォーマット種別

    • “FLAT”:一般フォーマット

    • “MULT”:複数一般フォーマット

    • “SLIP”:伝票形式フォーマット

    • “VDLOOP”:行終端可変長フォーマット

    • “VRLOOP”:繰返し数指定可変長フォーマット

  • 3列目 : フォーマットID

  • 4列目 : フォーマット名称

“I”

入力フォーマット情報

  • 2列目 : フィールド情報 (形式は後述)

  • 3列目 : 属性

    • “HD”: 集団項目ヘッダ

    • “TR”: 集団項目トレーラ

    • “X”: X属性

    • “K”: K属性

    • “B”: B属性

    • “H”: H属性

    • “N”: N属性

    • “9”: 9属性

    • “C”: C属性

    • “P”: P属性

  • 4列目 : 符号、詰め文字、+符号の有無

    • “U”または省略 : 符号なし、空白詰め

    • “UZ”: 符号なし、0詰め

    • “S”: 符号あり、空白詰め、+符号なし

    • “SZ”: 符号あり、0詰め、+符号なし

    • “SP”: 符号あり、空白詰め、+符号あり

    • “SZP”: 符号あり、0詰め、+符号あり

  • 5列目 : 桁数

  • 6列目 : 小数部桁数(省略時は0とみなす)

  • 7列目 : グループ区分

  • 8列目 : グループ繰返し数

“OUT”

見出し行(出力)

見出し行(入力)と同様

“O”

出力フォーマット情報、および変換情報

  • 2列目~8列目 : 入力フォーマット情報と同様

  • 9列目 : 条件設定

    • 省略 : 条件なし

    • “IF” : 条件あり

  • 10列目 : 条件内容
    フィールド情報1 条件 フィールド情報2 の形式、または
    フィールド情報1 条件 '固定値' の形式で記述する。
    条件は以下が指定可能。

    • “==” : 等しい

    • “!= ” : 等しくない

    • “>=” : 以上の

    • “>” : より大きい

    • “<=” : 以下の

    • “<” : 未満の

    例) [IN.INF.所属コード]==’100’

  • 11列目 : 変換設定

    • 省略 : 変換なし

    • “OPTIM” : 最適化転記

    • “SET” : 項目設定

    • “CALC” : 計算設定

    • “CODE” : 項目コード変換設定

    • “PROG” : 利用者プログラム設定

  • 12列目 : 変換内容
    変換設定により指定方法が異なる。

    • 最適化転記時
      フィールド情報(入力だけ)

    • 項目設定時
      フィールド情報(入力側/出力側とも指定可能)または'固定値'

    • 計算設定時
      フィールド情報1 計算方法 フィールド情報2 または
      フィールド情報1 計算方法 '固定値'
      計算方法は以下が指定可能。
      - “+” : 加算
      - “-” : 減算
      - “*” : 乗算
      - “/” : 除算

    •     例) [IN.INF.基本給]+[IN.INF.手当]

    • 項目コード変換設定時
      フィールド情報 : CSV-ID
      例) [IN.INF.従業員コード]:SIMEI

    • 利用者プログラム設定時
      利用者プログラムID : 引数1 : 引数2 : ...
      例) UFUNC01:[IN.INF.従業員コード]:’100’
      引数には、フィールド情報または固定値が指定可能。


フィールド情報の書き方

フィールド情報は以下の形式で記述します。

ひな型CSVファイルの入力側フォーマット情報、および出力側フォーマット情報のフィールド欄に、形式どおりに出力されていますので、カット&ペーストして使用してください。

[入出力区分.フォーマット情報.集団項目名.項目名]

属性、符号、桁数、小数部桁数の読み方

表5.17 属性、符号、桁数、小数部桁数の一覧

FEDITでの属性

FEDITでの詰め文字

FEDITでの+符号の有無

属性

符号

桁数(範囲)

小数部桁数

集団項目ヘッダ

  

  

HD

指定不可

指定不可

指定不可

集団項目トレーラ

  

  

TR

指定不可

X属性

  

  

X

1~32000

K属性

  

  

K

2~1024(偶数)

B属性

  

  

B

1、2、4

H属性

  

  

H

1~32000

N属性(符号無)

空白詰め

  

N

Uまたは指定なし

1~20

0または指定なし

N属性(符号無)

0詰め

  

UZ

(小数部桁数+2)~20

1~15

N属性(符号有)

空白詰め

無し

S

2~20

0または指定なし

N属性(符号有)

0詰め

無し

SZ

(小数部桁数+3)~20

1~15

N属性(符号有)

空白詰め

有り

SP

N属性(符号有)

0詰め

有り

SZP

9属性(符号無)

  

  

9

Uまたは指定なし

1~20

0または指定なし

9属性(符号有)

  

  

S

(小数部桁数+1)~20

1~15

C属性(符号無)

空白詰め

  

C

Uまたは指定なし

1~20

0または指定なし

C属性(符号無)

0詰め

  

UZ

(小数部桁数+2)~20

1~15

C属性(符号有)

空白詰め

無し

S

2~20

0または指定なし

C属性(符号有)

0詰め

無し

SZ

(小数部桁数+3)~20

1~15

C属性(符号有)

空白詰め

有り

SP

C属性(符号有)

0詰め

有り

SZP

P属性(符号無)

  

  

P

Uまたは指定なし

1~10

0または指定なし

2~10

1または2

3~10

3または4

4~10

5または6

5~10

7または8

6~10

9または10

7~10

11または12

8~10

13または14

9~10

15

P属性(符号有)

  

  

S

1~10

0または指定なし

2~10

1または2

3~10

3または4

4~10

5または6

5~10

7または8

6~10

9または10

7~10

11または12

8~10

13または14

9~10

15