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Interstage Service Integrator V9.4.1 解説書
Interstage

5.1.6 短縮FLATファイル形式

短縮FLATファイル形式は、XMLメッセージのフォーマット変換時にだけ指定できます。固定長メッセージのフォーマット変換では、短縮FLATファイル形式を使用できません。

集団項目を含む一般フォーマットでは、「データ繰返数」で定義された数だけ集団項目がなくてはなりません。しかし、「データ繰返数」には、想定される最大値を定義していることも少なくありません。このような場合、有効なデータをもつ集団項目が「データ繰返数」よりも少ないときでも残りの繰返し部分には空の集団項目が設定されてしまうため、データに占める無駄な領域が大きくなってしまいます。
短縮FLATファイル形式では、このような空の集団項目を省くことによって無駄な領域を削減し、データサイズを抑えることができます。

短縮FLATファイル形式は、[一般フォーマット登録]画面において、属性が「集団項目ヘッダ」であるフィールドの「繰返し数変動」チェックボックスをチェックすることにより指定します。繰返し数変動がチェックされた集団項目ヘッダが1つでも含まれるユーザ固有フォーマットは、短縮FLATファイル形式として扱われます。
短縮FLATファイル形式では、「繰返し変動」のチェックが設定された集団項目データの直前にN属性9タイプ6桁のフィールドが挿入されます。このフィールドには直後に続く集団項目の繰返し数が設定されます。そして、その直後にはその数だけ集団項目のデータが設定され、空の集団項目は設定されません。そのため空データの繰返しが省かれます。

図5.23 短縮FLATファイル形式

ポイント

  • 短縮FLATファイル形式が有効なのは、一般フォーマットだけです。伝票形式フォーマットと行終端可変長フォーマットに、短縮FLATファイル形式と指定された集団項目が含まれていた場合は、変換エラーとなります。

  • 入力XML文書の集団項目に対応するタグは、繰返し数が定義されている「グループ繰返数」以下ならば、繰返し数が一致していなくてもかまいません。「グループ繰返数」よりも多くのタグが現れた場合には、警告メッセージが出力され、それ以降の集団項目に対応するタグは処理されません。

  • 入力XML文書の集団項目に対応するタグについて、集団項目に属するタグがすべて空タグの場合には、データがないものとして扱います。また、集団項目のタグ自体が空タグの場合にも同様に扱います。なお、空タグの集団項目以降に有効なデータをもつ集団項目が存在する場合には、空データの集団項目として扱います。