ファイル名
r3job.conf |
使用用途
SAP ERP ジョブ連携の動作を設定するファイルです。以下の場合の動作を設定します。
XMIログにMSGTYPE情報を出力したい場合
UNICODE環境のSAP ERPシステムで実行したSAP ERPシステムジョブのジョブログ、XMIログをサポートしていないSystemwalker Operation Managerの前回履歴で参照したい場合
r3passwdコマンドで扱えるパスワードの英大文字・小文字を区別したい場合
サーバグループを指定したい場合
ジョブクラスを指定したい場合
スプール情報をメール配信したい場合
格納場所
Systemwalker Operation Manager導入時にはファイルはありません。r3job.confを作成し、SAP ERP ジョブ連携が導入されている任意の場所に格納します。
Windows | 任意(SAP ERP ジョブ連携が導入されているサーバ上) |
UNIX | 任意(SAP ERP ジョブ連携が導入されているサーバ上) |
ファイル形式
PROT_NEW=<MSGTYPE_SYSNAME> |
以下の行は無視されます。
改行のみの行
空白文字のみ、タブのみ、または、空白文字とタブの組み合わせのみ、の行
1カラム目に“#”を記述した行(コメント行となります)
上記の行に該当しない行は、パラメタが記述されていると解釈されます。パラメタを記述する行は、以下の形式で記述してください。
パラメタ名=値 |
パラメタ名は1カラム目から記述してください。1カラム目から“=”の直前のカラムまでがパラメタのキーワードとして解釈されます。“=”の直後のカラムから行末までがパラメタの値として解釈されます。そのため、行頭、行末、“=”の前後に、空白またはタブを記述しないでください。
パラメタ名は、半角の英大文字で記述してください。半角の英大文字以外(例:半角の英小文字)で記述されたパラメタ名は、パラメタ名として認識されません。
パラメタ
<MSGTYPE_SYSNAME>
MSGTYPEを取得したいSAP ERPシステムの接続先システム名を設定します。接続先システム名には、saprfc.iniのDEST制御文に指定されている3文字までの名称を指定します。
本パラメタは、接続先システムごとに定義することができます。
<CONV_SYSNAME>
UNICODE環境のSAP ERPシステムの接続先システム名を定義します。接続先システム名には、saprfc.iniのDEST制御文に指定されている3文字までの名称を指定します。
本パラメタは接続先システムごとに定義することができます。
PASSWD_ULCASE
パスワードの英大文字・英小文字を区別する機能を有効にする時に、「ON」を設定します。「ON」以外を定義した場合、定義は無効となり、英字のパスワードは英大文字で扱われます。
XBP_VERSION
サーバグループを指定する時に、「2.0」を設定します。サーバグループを利用する場合、SAP ERPシステムとの連携のために使用しているインタフェース XBP(eXternal Interface for Background Processing)のバージョンを1.0から2.0に変更する必要があります。本パラメタで「2.0」を指定することにより、使用するインタフェースをXBP 2.0に変更します。「2.0」以外は指定できません。「2.0」以外を定義した場合、定義は無効となり、XBP 1.0で動作します(サーバグループは利用できません)。
注意事項
本ファイルは、必要に応じて作成してください。“使用用途”に記載した動作をさせない場合は、本ファイルを作成する必要はありません。
SAP ERP システムジョブが、本ファイルを参照できるようにするため、ファイルのフルパスを環境変数“R3JOB_CONF”に設定してください。設定方法の詳細は、“3.6.2 SAP ERP ジョブ連携 動作設定ファイルのパス設定”を参照してください。
r3job.confファイルに定義を追加・変更・削除した後に、SAP ERP システムジョブを実行しても定義したはずの設定がSAP ERP システムジョブの実行結果に反映されていない場合は、以下の対処を実施してください。
[監視-ジョブ]ウィンドウ-[前回履歴]シートで、Systemwalker Operation Manager の前回履歴にエラーメッセージが出力されていないか確認してください。エラーメッセージが出力されていた場合は、該当する行からエラーの原因を取り除いてください。
Systemwalker Operation Manager の前回履歴にエラーメッセージが出力されていない場合は、環境変数 R3JOB_CONF にファイル r3job.conf のパスが正しく設定されているか確認してください。設定方法の詳細は、“3.6.2 SAP ERP ジョブ連携 動作設定ファイルのパス設定”を参照してください。
使用例
PROT_NEW=SN1 CONV_UNICODE=SN1 CONV_UNICODE=SN2 PASSWD_ULCASE=ON XBP_VERSION=2.0