以下の手順で、制御サーバセット内のプロセスを停止します。
制御サーバセット(抽出制御サーバ)において、抽出制御プロセスの停止は、抽出制御サーバでdereqstopコマンドを実行します。
dereqstop -s dereq1 <Enter>
実行中の抽出依頼が存在すると抽出制御プロセスは依頼された処理が終わるまで停止しません。
事前にdereqstateコマンドで実行中の抽出依頼が無いことを確認してください。
抽出制御プロセスを強制的に停止したい場合は、dereqstopコマンド実行時に強制終了のオプションを指定してください。
例
dereqstateコマンドで抽出依頼の状況を確認する
dereqstate -s dereq1 <Enter>
Data Effector dereqstate 2008/01/01 19:01:00 Class State Request WaitTime UsedDECell (Wait Exec) (Cur / Max) (Cur / Max) A ACTIVE 10 5 10 30 5 10 B ACTIVE 0 1 0 0 1 5
Requestの"Wait"および"Exec"、UsedDECellの"Cur"の値が0になっていない場合、何らかの抽出依頼が実行中です。
制御サーバセット(抽出制御サーバ)において、資源管理常駐プロセスの停止は、抽出制御サーバでdcctermコマンドを実行します。
dccterm <Enter>
dcctermコマンドが正しく終了しても、実行中の処理があった場合、資源管理常駐プロセスは処理が完了するまで停止しません。
資源管理常駐プロセスを停止する場合は、事前にdccstatusコマンドで実行中の処理がないことを確認してください。
dcctermコマンド実行後はdccstatusコマンドが実行できないため、稼働状況の確認はdcctermコマンド実行前に行ってください。
dcctermコマンド実行後にプロセスの稼働状況を確認する場合はpsコマンドを使用してください。
例
dccstatusコマンドで抽出の実行状況を確認する
dccstatus <Enter>
FSP_INTS-IS_IIS: INFO: dcx00122-i: プログラムを開始します。(dccstatus) 多重度グループ数 : 3 多重度グループ番号 : 0 最大多重度 : 1
現多重度 : 1
滞留要求数 : 0
処理中スレッド : 0 件
処理待ち中スレッド : 1 件
~以下略~ FSP_INTS-IS_IIS: INFO: dcc09200-i: コマンドが終了しました。(dccstatus 終了コード=0)
処理中スレッドの件数が0になっていることを確認する。
制御サーバセット(資源情報管理サーバ)において、資源管理の停止は、rdbstopコマンドを実行します。
rdbstop <Enter>
資源管理常駐プロセスやロードコマンド、資源管理コマンドなど、資源管理の操作を行うプロセスが起動していると、資源管理を停止することはできません。
資源管理を停止する場合は、資源管理常駐プロセスが停止していること、各コマンドが実行されていないことを必ず確認してください。
資源管理を操作するプロセスが存在するかはrdbcninfコマンドで確認します。
例
rdbcninfコマンドで資源管理の使用状況を確認する
rdbcninf -s <Enter>
RDBII rdbcninf DATE:2009/12/02 TIME:20/34/57 Local Connection Status(exec/term/free/total) : 3/ 0/ 47/ 50 Status Idle Tran Type Connection-Info EXEC 00:03 INACT SQL 4456/2 EXEC 00:03 INACT SQL 4456/1 EXEC 00:03 INACT SQL 4456/3 rdb: INFO: qdg02200i:rdbcninfが正常終了しました 復帰コード 00 (システム名=iisrdb)
Statusに"EXEC"が表示されなければ資源管理を停止できます。
上記のようにStatusに"EXEC"が表示された場合は、資源管理を操作するプロセスが起動されているため、資源管理常駐プロセスが停止していること、各コマンドが実行されていないことを再度確認してください。
制御サーバセット(DSSサーバ)において、DSS サーバの停止を行うとDSS ファイルシステムへのアクセスが行えなくなります。
以下の手順で、DSS サーバを停止します。
DSS クライアントがすべてアンマウントしていることを確認
DSSファイルシステムを使用しているDSSクライアントが存在するかは、DSSサーバでsfcmntstat(8)を使用して確認します。
例
sfcmntstat(8)でDSSファイルシステムのマウント状況を確認する
sfcmntstat <Enter>
MountPoint /mnt/fs1
Device /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106
SV MDS host1 9420 Active
SV MDS host2 9420 Standby
SV AC host1 Normal
SV AC host2 Normal
CL AC host3 Normal
CL AC host4 Normal
DSSファイルシステムをマウントしているDSSクライアントは"CL AC"で表され、状態が"Normal"になっています。また、アンマウント状態のDSSクライアントは、sfcmntstat(8) では表示されません。
DSSサーバを停止する場合は、すべてのDSSクライアントが表示されないこと("CL AC"の行が表示されないこと)を確認してください。
上記の例ではhost3とhost4でDSSファイルシステムがマウントされています。それぞれアンマウントしてください。
参照
sfcmntstat(8) の詳細については“コマンドリファレンス”を参照してください。
DSS ファイルシステムのアンマウント
DSSファイルシステムを使用するすべてのDSSクライアントでアンマウントしたことを確認したのちに、DSS サーバ上で管理しているすべてのDSSファイルシステムをアンマウントします。
DSSファイルシステムのアンマウント方法およびDSSサーバの停止方法は、DSSサーバの冗長構成によって異なります。
DSSサーバを冗長構成で運用している場合
DSSサーバを冗長構成で運用している場合は、プライマリMDSまたはセカンダリMDSのどちらかにてsfcumntgl(8)を使用します。
sfcumntgl(8)により、すべてのDSSサーバ上で、指定したDSSファイルシステムがアンマウントされます。
複数のDSSファイルシステムを使用している場合は、すべてのDSSファイルシステムをアンマウントしてください。
誤ってumount(8)によるアンマウントを実行してしまった場合は、必ず"トラブルシューティング集"の" umount(8) でアンマウントした場合の対処方法"の手順を行ってください。
例
マウントポイント/mnt/fs1をアンマウントする
sfcumntgl /mnt/fs1 <Enter>
参照
sfcumntgl(8)の詳細については“コマンドリファレンス”を参照してください
DSSサーバを単一サーバで運用している場合
DSSサーバを単一サーバで運用している場合は、sfcumount(8)を使用します。
複数のDSSファイルシステムを使用している場合は、すべてのDSSファイルシステムをアンマウントしてください。
誤ってumount(8)によるアンマウントを実行してしまった場合は、必ず"トラブルシューティング集"の" umount(8) でアンマウントした場合の対処方法"の手順を行ってください。
例
マウントポイント/mnt/fs1をアンマウントする
sfcumount /mnt/fs1 <Enter>
参照
sfcumount(8)の詳細については“コマンドリファレンス”を参照してください。
DSS サーバがすべてアンマウントされていることを確認
DSS サーバ上ですべての DSSファイルシステムがアンマウントされていることを、mountコマンドを使用して確認します。
確認はすべてのDSSサーバで行ってください。
例
mount <Enter>
/dev/sda2 on / type ext3 (rw) proc on /proc type proc (rw) sysfs on /sys type sysfs (rw) devpts on /dev/pts type devpts (rw,gid=5,mode=620) /dev/sda1 on /boot type ext3 (rw) tmpfs on /dev/shm type tmpfs (rw) none on /proc/sys/fs/binfmt_misc type binfmt_misc (rw) sunrpc on /var/lib/nfs/rpc_pipefs type rpc_pipefs (rw) /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370108 on /mnt/fs2 type sfcfs (rw)
sfcfs が存在している場合は、アンマウントできていないファイルシステムが存在します。
上記の例では、/mnt/fs2がアンマウントされていません。アンマウントをしてください。
DSS の監視デーモンの停止
すべてのDSSファイルシステムをアンマウントしたら、DSS の監視デーモンを停止させます。
すべてのDSS サーバで以下を実行します。
/etc/init.d/sfcfsrm stop <Enter>