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Symfoware Server V11.0.0 アップデート情報
Symfoware

2.59 ACCESS_PLANの変更

変更内容

5.0.1以前

チューニングが行われた状態でアクセスプランを作成し、以下の設定で動作します。

  • インデックス検索と表データ取得のアクセスモデルにおいて、TIDソートを利用しない。

  • TIDユニオンマージのアクセスモデルを有効にしない。

  • 占有モードがEXで動作する。

  • JOINする場合、フェッチジョインのアクセスモデルを優先する。

6.0以降

チューニングを行わないデフォルトの状態でアクセスプランを作成し、以下の設定で動作します。

  • インデックス検索と表データ取得のアクセスモデルにおいて、TIDソートを利用する。

  • TIDユニオンマージのアクセスモデルを有効にする。

  • 占有モードがSHで動作する。

  • JOINする場合、Symfoware/RDBがJOINのアクセスモデルを自動選択する。

非互換

ODOSまたはJDBCドライバを使用したアプリケーションで、以下の条件の場合、一部の処理で性能劣化が発生する場合があります。

  1. Symfoware Server 5.0.1以前を使用していた。かつ、

  2. 1.のSymfoware Serverで、PG16798を吸収した応急修正を適用していない。かつ、

  3. Symfoware Server 6.0以降にバージョンアップした場合。

Symfoware Server 5.0.1以前では、PG16798の障害のため、Symfoware/RDBが誤ったチューニングパラメタ値を見てACCESS_PLANを作成し、動作しますが、Symfoware Server 6.0以降では、デフォルトのチューングパラメタ値でACCESS_PLANを作成し動作するよう修正されています。

これによって、ACCESS_PLANの初期値が変更されることで、一部のアプリケーションでは、性能劣化が発生する可能性があります。

対処方法

ODOSを使用している場合
  1. [ODBCデータソースアドミニストレータ]を起動する。

  2. 使用するODOSデータソースを選択し、[Symfoware ODOSセットアップ]画面を表示する。

  3. [オプション]ボタンをクリックし、[Symfoware/RDBオプション設定]画面を表示する。

  4. [その他パラメタ]に以下の情報を登録する。

    CLI_DEFAULT_PARAM=(COMPATIBLE)
  5. [OK]ボタンをクリックし、[Symfoware/RDBオプション設定]画面を閉じる。

  6. [OK]ボタンをクリックし、[Symfoware ODOSセットアップ]画面を閉じる。

  7. [OK]ボタンをクリックし、[ODBCデータソースアドミニストレータ]を終了する。

JDBCドライバを使用している場合
アプリケーション内でJDBCデータソースを使用して接続している場合
  1. [JDBCデータソース登録ツール]を起動する。

  2. 使用するデータソースの、[JDBCデータソース情報設定]画面を表示する。

  3. [オプション]ボタンをクリックする。

  4. その他パラメタに以下の情報を記載する。

    ctuneparam='CLI_DEFAULT_PARAM=(COMPATIBLE)'
  5. [登録]ボタンをクリックする。

  6. [OK]ボタンをクリックし、[JDBCデータソース登録ツール]を終了させる。

アプリケーション内で接続先のURLを直接指定している場合

JDBCのURLの後ろに、以下の文字列を追加する。

ctuneparam='CLI_DEFAULT_PARAM=(COMPATIBLE)'