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Interstage List Works V10.1.0 ホスト帳票受信サービス手引書
Interstage

3.7.3 作業手順

クラスタへホスト帳票受信サービスを導入する手順について説明します。

作業は以下の手順で行います。

事前準備

クラスタに製品をインストールする前に、クラスタの動作環境として以下の資源を確保してください。

ホスト帳票受信サービスインストールとセットアップ(運用系)

運用系のローカルディスク上にホスト帳票受信サービスをインストールします。

運用系のセットアップ方法を以下に示します。

  1. 帳票受信サービスのインストールディレクトリ配下のdata,folderを共有ディスクに複写

    以下に、共有ディスクが/xxxの場合の例を示します。

    cp -pR /opt/FJSVpmmf/data /xxx/data

    cp -pR /opt/FJSVPmmf/folder /xxx/folder

  2. 帳票受信サービスのインストールディレクトリ配下のdata,folderを変名して、退避

    mv /opt/FJSVpmmf/data /opt/FJSVpmmf/data.bak

    mv /opt/FJSVpmmf/folder /opt/FJSVpmmf/folder.bak

  3. /opt/FJSVpmmfに、複写したディレクトリのシンボリックリンクを作成

    リンク名は帳票配信サービスのインストールディレクトリ配下のdata,folderとします。

    ln -s /xxx/data/ /opt/FJSVpmmf/data

    ln -s /xxx/folder/ /opt/FJSVpmmf/folder

注意

  • すでにメインフレームから受信したデータを管理するディレクトリ格納先の共有ディスクがPRIMECLUSTERにリソース登録されている場合、事前に運用系から共有ディスクを書き込み可能な状態にする必要があります。PRIMECLUSTERの機能を使用して、物理ディスクリソースをオンラインにしてください。

  • インストール先の共有ディスクがPRIMECLUSTERにリソース登録されていない場合、待機系を停止させた状態でインストールを行ってください。

環境設定(運用系)

ホスト帳票受信サービスをクラスタで運用する場合の、独自の環境設定はありません。

ただし、Linkexpressの環境設定が必要です。

Linkexpressの設定については、“Linkexpress クラスタシステム導入説明書”を参照してください。

ホスト帳票受信サービスインストールとセットアップ(待機系)

待機系のローカルディスク上にホスト帳票受信サービスをインストールします。

待機系のセットアップ方法を以下に示します。

  1. 帳票受信サービスのインストールディレクトリ配下のdata,folderを変名して、退避

    mv /opt/FJSVpmmf/data /opt/FJSVpmmf/data.bak

    mv /opt/FJSVpmmf/folder /opt/FJSVpmmf/folder.bak

  2. /opt/FJSVpmmfに、運用系で複写したディレクトリのシンボリックリンクを作成

    リンク名は帳票配信サービスのインストールディレクトリ配下のdata,folderとします。

    以下に、共有ディスクが/xxxの場合の例を示します。

    ln -s /xxx/data/ /opt/FJSVpmmf/data

    ln -s /xxx/folder/ /opt/FJSVpmmf/folder

注意

  • すでにメインフレームから受信したデータを管理するディレクトリ格納先の共有ディスクがPRIMECLUSTERにリソース登録されている場合、事前に待機系から共有ディスクを書き込み可能な状態にする必要があります。PRIMECLUSTERの機能を使用して、物理ディスクリソースをオンラインにしてください。

  • インストール先の共有ディスクがPRIMECLUSTERにリソース登録されていない場合、運用系を停止させた状態でインストールを行ってください。

環境設定(待機系)

ホスト帳票受信サービスをクラスタで運用する場合の、独自の環境設定はありません。

ただし、Linkexpressの環境設定が必要です。

Linkexpressの設定については、“Linkexpress クラスタシステム導入説明書”を参照してください。

PRIMECLUSTER登録

PRIMECLUSTERへの登録手順は以下のとおりです。

  1. ホスト帳票受信サービスの起動スクリプトの作成

    ホスト帳票受信サービスの起動に必要な環境変数を設定し、ホスト帳票受信サービスを起動するスクリプトを作成します。

    ホスト帳票受信サービスの起動に必要な環境変数については、“3.3 環境変数の設定” を参照してください。
    ホスト帳票受信サービスの起動については“4.2.1 サービスの開始” を参照してください。
  2. Cmdlineリソースの作成

    PRIMECLUSTERのCluster Adminで、Cmdlineリソースを作成します。

    リソース名は任意に指定します。

    Cmdlineの設定で、各スクリプト設定に下記を指定します。

    Startスクリプト

    1で作成した起動スクリプト

    Stopスクリプト

    /opt/FJSVpmmf/bin/stppmmf

    Checkスクリプト

    指定しない

    設定の詳細については、“PRIMECLUSTERのマニュアル” を参照してください。
  3. クラスタアプリケーションの作成

    PRIMECLUSTERのCluster Adminで、クラスタアプリケーションを作成します。

    クラスタアプリケーションの作成では2で作成したCmdlineリソース名を指定します。

    設定の詳細については、“PRIMECLUSTERのマニュアル” を参照してください。
  4. 自動起動設定の解除

    クラスタ環境では、PRIMECLUSTERがホスト帳票受信サービスを起動しますので、ホスト帳票受信サービスの自動起動設定を解除する必要があります。

    /etc/rc0.d ~ /etc/rc3.dにホスト帳票受信サービスの起動停止スクリプトを登録している場合、起動停止スクリプトを別ディレクトリなどに退避します。