帳票の電子化、仕分け、印刷配信、PDF変換を行う場合の設定を説明します。
帳票仕分け管理を使用する場合の構築手順は、“帳票仕分け手引書”を参照してください。 |
帳票を電子化するための情報設定
帳票を電子化するための連携情報の指定には以下の方法があります。
APS/NPを利用した情報連携機能による指定
OSIV LISTVIEWを利用した情報連携機能による指定
List Worksの受信フォルダでの振り分け先の定義
ASSORT仕分け定義体のSCレコードのセクション名に“LISTVIEW”を指定します。また、KFレコードのキー名と値に、帳票の格納フォルダや帳票名などを指定します。
SC,LISTVIEW, KF,キー名,値,
KFレコード識別子の値は、他の任意のセクションとキーで定義された連携情報を利用してメインフレームからホスト帳票を受信するサーバ側で動的生成することもできます。
キー値を動的生成する場合は、“●帳票を電子化するための連携情報の優先順位” に従って定義してください
キーワード | 説明 |
---|---|
LV-DB-PATH | 帳票を格納する保管フォルダの場所 ※省略した場合には List Worksの受信フォルダでの振り分け先の定義にしたがいます |
LV-TITLE | 帳票の帳票名 |
LV-STITLE | 帳票のコメント |
LV-MAKER | 帳票の作成者 |
LV-TERM | 帳票の有効期間 |
LV-DELTYPE | 有効期限の過ぎた帳票に対する処置 |
LV-DATE-TYPE | LV-DATEで指定する作成日付の形式 |
LV-DATE | 帳票の作成日付 |
LV-OVL-NAME | 帳票に重畳するオーバレイ名 |
LV-LP-WIDTH | 連続紙の横幅 |
LV-DEL-TOP | 先頭セパレータに対する処置 |
LV-DEL-BOTTOM | 末尾セパレータに対する処置 |
LV-SRH-IDX | 抜き出し検索ファイルを作成するかどうか |
SC,LISTVIEW, KF,LV-DB-PATH,/usr/listworks/hokan/hokan001, KF,LV-TITLE,List Works, KF,LV-STITLE,2012年用, KF,LV-TERM,30,
キーワードの詳細については、以下を参照してください。
⇒“運用手引書”
ASSORT仕分け定義体の詳細については、以下を参照してください。
⇒OSIV SystemWalker/PrintASSORT説明書
APS/NPの仕分け連携定義として帳票情報を定義することにより、電子保存についての情報を指定します。
[LISTVIEW] キーワード=値
[LISTVIEW] LV-DB-PATH=/usr/listworks/hokan/hokan001 LV-TITLE= List Works LV-STITLE=2012年用 LV-TERM=30
注意
セクション、およびキーワードの指定に誤りがあると、電子保存がエラーとなり帳票出力サーバにイベントログが出力されます。
キーワードについては、以下を参照してください。
⇒“電子保存の場合のキーワードの記述形式”
⇒“運用手引書”
APS/NPの仕分け連携定義の詳細については、以下を参照してください。
⇒OSIV APS/NP説明書
帳票情報の連携の定義については、以下を参照してください。
⇒“運用手引書”
振り分け先の定義については、以下を参照してください。
⇒“運用手引書”
●帳票を電子化するための連携情報の優先順位
メインフレームからの連携情報で保管フォルダパスなどが同時に複数指定された場合、以下の順で設定が優先されます。
OSIV SystemWalker/PrintASSORTのASSORT仕分け定義体による指定
APS/NPの連携情報による指定
OSIV LISTVIEWを利用した情報連携機能による指定
List Worksの受信フォルダでの振り分け先の定義
帳票を仕分けるための情報設定
帳票仕分け管理による仕分けを行う場合には、メインフレーム側の設定は必要ありません。
帳票を印刷配信するための情報設定
帳票印刷配信を行う場合のメインフレーム側の設定は、以下を参照してください。
⇒“帳票印刷配信機能 ホスト帳票連携ガイド”
帳票をPDF変換するための情報設定
帳票をPDF変換するための連携情報の指定には以下の方法があります。
OSIV SystemWalker/PrintASSORTのASSORT仕分け定義体による指定
APS/NPを利用した情報連携機能による指定
ASSORT仕分け定義体のSCレコードのセクション名に“MF-PDF”を指定します。また、KFレコードのキー名と値に、出力フォルダやタイトル名などを指定します。
SC,MF-PDF, KF,キー名,値,
KFレコード識別子の値は、他の任意のセクションとキーで定義された連携情報を利用してメインフレームからホスト帳票を受信するサーバ側で動的生成することもできます。
キー値を動的生成する場合は、“●帳票を電子化するための連携情報の優先順位” に従って定義してください
SC,MF-PDF, KF,PDF-FOLDER,/usr/listworks/hokan/hokan001/ASSORT.pdf, KF,PDF-AUTHOR,Fujitsu Limited, KF,PDF-TITLE,List Works, KF,PDF-SUBTITLE,PDF変換機能, KF,PDF-PRINT,ON, KF,PDF-EMBED,JEF+USER,
キーワードの詳細については、以下を参照してください。
⇒“List Creatorのマニュアル”
ASSORT仕分け定義体の詳細については、以下を参照してください。
⇒OSIV SystemWalker/PrintASSORT説明書
APS/NPの仕分け連携定義として帳票情報を定義することにより、PDFファイル保存についての情報を指定します。
[MF-PDF] キーワード=値
[MF-PDF] PDF-FOLDER=/usr/listworks/hokan/hokan001/ASSORT.pdf PDF-AUTHOR=Fujitsu Limited PDF-TITLE=List Works PDF-SUBTITLE=PDF変換機能 PDF-PRINT=ON PDF-EMBED=JEF+USER
注意
セクション、およびキーワードの指定に誤りがあるとPDFファイル出力エラーとなり帳票出力サーバにイベントログが出力されます。
キーワードについては、以下を参照してください。
⇒“List Creatorのマニュアル”
APS/NPの仕分け連携定義の詳細については、以下を参照してください。
⇒OSIV APS/NP説明書
以下にホスト帳票受信サービス用のキー名と値の詳細を示します。
キー名 | 値 | 説明 |
---|---|---|
フォルダ | 帳票をPDF変換した時のファイル名をローカルマシンのフルパスで指定してください。
省略はできません。 | |
[{ON|OFF|HISTORY}] | PDF-FOLDERのパスに既に存在するファイル名を指定した場合の動作を選択します。PDF変換化する帳票で上書きを許可するかどうかの指定です。
省略した場合、ONを指定したとみなします。 |
PDF-TITLEキーは、List Creatorのキー名です。ホスト帳票受信サービス用以外のキー名と値の詳細については、“List Creatorのマニュアル”を参照してください。 |
注意
セクション名、キー名はすべて大文字で指定してください。
セクション名、キー名が不当な場合はエラーとなり、PDFファイルは作成されません。
参考
PDF-FOLDERキーに“/”で終わるフォルダ名までを指定した場合、かつPDF-TITLEキーを付加しない場合に生成される帳票名の例を示します。
1つのJOBに2つのSYSOUTを含む、かつ2SYSOUT目を2つに分割する帳票をPDF化する場合の帳票名は以下になります。
0000001#1_1.pdf、0000001#2_1.pdf、0000001#2_2.pdf
KFレコードには、他のセクションのキーで定義された値と組み合わせて、キーに指定する文字列を動的に変更するように定義することも可能です。
ここでは、複数のキーを組み合わせて、新しいキーを生成する場合の SCレコード および KFレコード の定義について説明します。
SC,セクション名, KF,キー名,=任意の文字列%セクション名%キー名%任意の文字列
連携情報を動的生成する場合のSCレコード識別子には任意の値が指定できます。
例えば、個人ごとに仕分けを行いPDF化するときに、個人名を抜き出したキーを割り当てておき、PDFファイル名の定義で個人名を抜き出したキーを指定することができます。
これにより、ASSORT仕分け定義体では個人ごとにセクションとキーを定義する必要がなくなり、仕分け定義を簡略化できます。
SC,USER, KF,FOLDER,/data/pdf, KP,SECT,99,1,4,100,120, KP,NAME,99,1,5,100,110, SC,MF-PDF, KF,PDF-FOLDER,=%USER%FOLDER%/%USER%SECT%/%USER%NAME%.PDF,
以下のような印刷データであれば上例の定義によって、 PDF-FOLDER キーの値として “/data/pdf/総務課/富士通花子.PDF” が生成されます。
以下にキー名と値の詳細を示します。
動的生成後の値を設定するキー名を指定します。
以下に指定方法の詳細を示します。
マージ識別子 | 固定文字列 “=”を指定します。 他の連係情報の定義を利用するための定義をするパラメタであることを示します。 |
任意の文字列 | キーの値の一部として取り込む任意の文字列を記述します。 省略可能です。 “%”は使用できません。 |
区切り文字 | 固定文字列 “%”を指定します。 セクション名またはキー名の開始/終了を表します。 |
セクション名 | キーの値の一部として利用するキー値が存在するセクションの名前を指定します。 |
キー名 | キーの値の一部として利用するキー値が設定されているキー名を指定します。 |
任意の文字列や、セクション名とキー名は複数指定可能です。