障害調査用情報を採取する手順を示します。
フォーマッティング処理に関するトラブルが発生した場合は、トラブルが発生したユーザで、フォーマッティングログを採取します。フォーマッティングログの詳細については、以下を参照してください。
⇒“8.2.2 フォーマッティングログの採取”
Administrators権限を持つユーザでコンピュータにログオンし直し、Administrators用障害調査用情報採取ツール(LMRSdtコマンド)を実行します。
⇒指定したフォルダ配下に圧縮ファイル「lmpressa.far」が作成されます。
作成された「lmpressa.far」ファイルをコピーして、当社技術員にお渡しください。なお、障害調査用情報採取ツールでは、情報採取中にエラーが発生した場合でも、処理を続行し、採取できる情報のみ採取します(ただし、メモリ不足やディスク容量不足など資源不足のエラーが発生した場合は、処理を中止します)。採取に失敗した情報は、別途当社技術員にお渡しください。
[機能]
List Managerのトラブル発生時に、調査用資料(帳票出力サーバの情報とシステム情報)を一度に漏れなく採取します。
このコマンドは、コマンド名のみを指定して障害調査用情報採取画面を表示し、オプションを指定することもできます。
このコマンドを実行すると、指定したフォルダ配下に圧縮ファイル「lmpressa.far」が作成されます。
なお、フォーマッティング処理に関するトラブルが発生した場合は、事前にフォーマッティングログを採取しておいてください。
[記述形式]
コマンドの記述形式を示します。
[ ]は、省略できることを示します。
LMRSdt [ 障害調査用情報格納先フォルダ名 ] [ -all ] [ -w ] [ -m ]
[説明]
オプションについて説明します。すべてのオプションを省略すると、オプションを指定する障害調査用情報採取画面が表示されます。
障害調査用情報格納先フォルダ名を160バイト以内のフルパスで指定します。
オプションを指定する場合は、障害調査用情報格納先フォルダ名を必ず指定してください。
注意
格納先フォルダ名にはUNCパス名(\\リモートホスト名\パス名)を指定しないでください。
格納先フォルダ名に空白が含まれている場合は、「ダブルクォーテーション(")」で囲んで指定してください。
格納先フォルダ名の末尾には、「円マーク(\)」を指定しないでください。
システム情報/製品情報以外に、システムダウン時のクラッシュダンプまたは出力結果が異常な場合に採取するフォーマッティングログをすべて採取する場合に指定します。
フォーマッティング処理に関するトラブルが発生した場合は、フォーマッティングログを採取したあと、このコマンドでこのオプションを指定してください。
省略すると、システム情報/製品情報のみ採取されます。
障害調査用情報格納先フォルダにすでに同名の障害調査用圧縮ファイルが存在し、上書きする場合に指定します。
省略し、障害調査用情報格納先フォルダにすでに同名の障害調査用圧縮ファイルが存在した場合、コマンドはエラーになります。
メッセージボックスの表示を抑止する場合に指定します。
[記述例]
すべての情報を採取し、「C:\TEMP」に保存します。
LMRSdt "C:\TEMP" -all
[復帰値]
復帰値を示します。
復帰値 | 意味 |
---|---|
0 | 正常終了しました。 |
-1 | 障害調査用情報採取ツールの起動に失敗しました。 |
-2 | すでに起動されています。2重起動はできません。 |
-3 | Administrators用障害調査用情報採取ツールを起動する権限がありません。 |
-4 | 障害調査用情報格納先フォルダが指定されていません。 |
-5 | 障害調査用情報格納先フォルダのパスが長すぎます。 |
-6 | 障害調査用情報格納先フォルダに指定できない文字(/ , ; * ? “ < > |)が含まれています。 |
-7 | 障害調査用情報格納先フォルダがフルパスで指定されていません。 |
-8 | 指定された障害調査用情報格納先フォルダと同じファイル名が存在します。 |
-9 | 指定された障害調査用情報格納先フォルダは存在しません。 |
-10 | 指定された障害調査用情報格納先フォルダのデバイスが準備されていません。 |
-11 | 指定された障害調査用情報格納先フォルダの中にOA_FLDのファイルが存在します。 |
-12 | 障害調査用情報格納先フォルダの作成に失敗しました。 |
-13 | 指定された障害調査用情報格納先フォルダの空き容量が推奨値(50Mバイト)よりも小さいです。 |
-14 | 指定された障害調査用情報格納先フォルダに圧縮ファイルが存在します。 |
-15 | 指定された障害調査用情報格納先フォルダに圧縮ファイルと同名のフォルダが存在します。 |
-16 | 指定された障害調査用情報格納先フォルダへのアクセスが拒否されました。 |
-17 | コマンドライン引数の指定が正しくありません。 |
-18 | 存在しないオプションが指定されました。 |
-19 | メモリ不足のため、動作できませんでした。 |
-20 | ディスク容量不足のため、動作できませんでした。 |
-21 | 処理中にエラーが発生しました。 |
-22 | 内部エラーが発生しました。 |
[補足]
このコマンドは、Windows 7、Windows Vista、Windows XP、Windows Server 2003またはWindows Server 2008でトラブルが発生したときに、Administrators権限を持つユーザで実行してください。
障害調査用情報格納先フォルダには、空き容量100Mバイト以上のドライブ配下のフォルダを指定してください。
このコマンドを実行すると、指定した障害調査用情報格納先フォルダ配下に一時的に「LM_FLD」フォルダが作成され、情報採取が完了すると 「LM_FLD」フォルダが削除されます。
すでに同名のフォルダが存在する場合は、以下の形式で自動的に名前を変更します。
LM_FLD_bkupxxx(xxx:000から始まる通番)
通番の最大数は999です。999を超える場合は、エラーになります。
コマンド実行中は、「LM_FLD」フォルダ配下を参照しないでください。参照していると「LM_FLD」フォルダの削除に失敗するため、不要なディレクトリが残ります。
障害調査用情報採取中にエラーが発生した場合でも、処理を続行し、採取できる情報のみ採取します(ただし、メモリ不足やディスク容量不足など資源不足のエラーが発生した場合は、処理を中止します)。