アノテーションは、個々の複合イベント処理文に対して付加情報を付与します。情報を付加したい複合イベント処理文の前に記述します。
アノテーション種別 | 記法 | 説明 |
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Name | @Name("名前") または@Name('名前') | 複合イベント処理文に対して名前を付けます。一意の名前を付けることにより、デバッグ時の出力情報を見分けやすくなります。 複数の複合イベント処理文に同じ名前を付けようとした場合、後ろにハイフン2つ(--)と数字を付けた形の名前が自動的に付けられます。 |
SoapListener | @SoapListener("リスナ定義")または @SoapListener('リスナ定義') | select文に対してリスナ定義を関連付けます。リスナ定義には「リスナ定義」で指定した「開発資産ID」を指定します。これにより、select文の出力がSOAPメッセージとしてリスナ定義で指定したユーザー開発Webサービスに渡されることになります。 |
DebugLogListener | @DebugLogListener | 複合イベント処理文についてデバッグ用のログを出力することを指定します。 |
LoggingListener | @LoggingListener(table="ログ格納領域", properties="出力するプロパティ名") または、二重引用符(")を引用符(')にした形式 | 複合イベント処理文の出力結果をログ格納領域にロギングします。 ログ格納領域には、Hadoopシステムの出力先となる絶対パスを指定します。エンジンログにイベントを記録する場合であっても、イベントを識別するための、スラッシュ(/)から始まる仮想的なパス名(例:“/イベント名”)を指定します。 出力するプロパティ名には、複合イベント処理文で出力されるプロパティ名をコンマで区切り指定します。 |
VDW | @VDW(cacheName="キャッシュ名", keyProperty="キャッシュのキーに該当するプロパティ名") または、二重引用符(")を引用符(')にした形式 | VirtualDataWindowを作成する create window 文に付与するアノテーションです。create window文の書き方については「1.3.1.3 Virtual Data Windowの生成」を参照してください。 VirtualDataWindowがアクセスするKEY-VALUE方式のキャッシュ名と、キャッシュのキーに該当するプロパティ名を指定します。 |
参考
アノテーションの実行順序
@SoapListener、@DebugLogListener、および@LoggingListenerの各アノテーションを、1つの複合イベント処理文に同時に指定した場合、指定した順に各アノテーションに対応する出力処理が実行されます。
@SoapListener('LISTEN01') @DebugLogListener select gatewayId, value from EVENT_01;
上記の例の場合、@SoapListener、@DebugLogListenerの順に出力処理が実行されます。