複合イベント処理言語では、Javaの文字列およびプリミティブデータタイプと同様のデータタイプを扱うことができます。データタイプを複合イベント処理言語で記述する場合に、大文字小文字の区別はしません。
データタイプ | 説明 | 定数(リテラル)の表現方法 |
---|---|---|
string | 文字列 | 二重引用符(")、または、引用符(')で囲みます。 文字列中に二重引用符(")や引用符(')を含めたい場合には、バックスラッシュ記号(日本語環境では円記号:\)を二重引用符/引用符の前に置く方法、または、Unicode表記(二重引用符は\u0022、引用符は\u0027)を使うことができます。 |
char/character | 文字 | 単一の文字を表す定数(リテラル)表現はありません。 |
bool/boolean | ブール値 | trueまたはfalseです。 |
byte | 8ビット符号付き整数 | 0xの後ろに16進2文字で表現します。 |
short | 16ビット符号付き整数 | 16ビット符号付き整数を表す定数(リテラル)表現はありません。 |
int/integer | 32ビット符号付き整数 | 整数値をそのまま記述します。 |
long | 64ビット符号付き整数 | 整数値の後ろにLまたはlを付けます。 |
float | 32ビット浮動小数 | 数値の後ろにFまたはfを付けます。 |
double | 64ビット倍精度浮動小数 | 小数点もしくは指数部(Eまたはeで指定)を含む数値をそのまま記述、または、末尾にDまたはdを付けます。 |
複合イベント処理機能へ入力されるイベントのプロパティは、「イベントタイプ定義」の「XMLスキーマ」で定義される要素のデータタイプに応じて、次のように複合イベント処理言語のデータタイプに変換されます。
XMLスキーマ標準のプリミティブデータタイプ、派生データタイプ | 複合イベント処理言語のデータタイプ | |
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プリミティブデータタイプ | string | string |
boolean | bool | |
decimal | double (派生データタイプでfractionDigitが0と指定してある場合:int) | |
float | float | |
double | double | |
duration, dateTime, time, date, gYearMonth, gYear, gMonthDay, gDay, gMonth, hexBinary, base64Binary, anyURI, QName, NOTATION | string | |
派生データタイプ | stringの派生データタイプ (normalizedString, token, language, NMTOKEN, NMTOKENS, Name, NCName, ID, IDREF, IDREFS, ENTITY, ENTITIES) | string |
integer, nonPositiveInteger, negativeInteger, nonNegativeInteger, positiveInteger | int | |
long, unsignedLong | long | |
int, unsignedInt | int | |
short, unsignedShort | short | |
byte, unsignedByte | byte |
注意
XMLスキーマのデータタイプでは、decimalからintegerが派生し、integerからlongが派生しているにも関わらず、対応する複合イベント処理言語のデータタイプではdecimalやintegerが(longよりも有効桁数の少ない)intに対応付けられているため、long値を扱う場合にはXMLスキーマでintegerやdecimalを使わないでください。
XMLスキーマのbooleanの値は、trueとfalse以外に1と0が許されています。複合イベント処理言語のbool (boolean)で扱えるのはtrueとfalseだけであるため、booleanの値として1と0を使わないでください。