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Interstage Big DataComplex Event Processing ServerV1.0.0 開発リファレンス
Interstage

1.1.6 データタイプ

複合イベント処理言語では、Javaの文字列およびプリミティブデータタイプと同様のデータタイプを扱うことができます。データタイプを複合イベント処理言語で記述する場合に、大文字小文字の区別はしません。

データタイプ

説明

定数(リテラル)の表現方法

string

文字列

二重引用符(")、または、引用符(')で囲みます。

文字列中に二重引用符(")や引用符(')を含めたい場合には、バックスラッシュ記号(日本語環境では円記号:\)を二重引用符/引用符の前に置く方法、または、Unicode表記(二重引用符は\u0022、引用符は\u0027)を使うことができます。

char/character

文字

単一の文字を表す定数(リテラル)表現はありません。

bool/boolean

ブール値

trueまたはfalseです。

byte

8ビット符号付き整数

0xの後ろに16進2文字で表現します。

short

16ビット符号付き整数

16ビット符号付き整数を表す定数(リテラル)表現はありません。

int/integer

32ビット符号付き整数

整数値をそのまま記述します。

long

64ビット符号付き整数

整数値の後ろにLまたはlを付けます。

float

32ビット浮動小数

数値の後ろにFまたはfを付けます。

double

64ビット倍精度浮動小数

小数点もしくは指数部(Eまたはeで指定)を含む数値をそのまま記述、または、末尾にDまたはdを付けます。


複合イベント処理機能へ入力されるイベントのプロパティは、「イベントタイプ定義」の「XMLスキーマ」で定義される要素のデータタイプに応じて、次のように複合イベント処理言語のデータタイプに変換されます。

XMLスキーマ標準のプリミティブデータタイプ、派生データタイプ

複合イベント処理言語のデータタイプ

プリミティブデータタイプ

string

string

boolean

bool

decimal

double

(派生データタイプでfractionDigitが0と指定してある場合:int)

float

float

double

double

duration, dateTime, time, date, gYearMonth, gYear, gMonthDay, gDay, gMonth, hexBinary, base64Binary, anyURI, QName, NOTATION

string

派生データタイプ

stringの派生データタイプ

(normalizedString, token, language, NMTOKEN, NMTOKENS, Name, NCName, ID, IDREF, IDREFS, ENTITY, ENTITIES)

string

integer, nonPositiveInteger, negativeInteger, nonNegativeInteger, positiveInteger

int

long, unsignedLong

long

int, unsignedInt

int

short, unsignedShort

short

byte, unsignedByte

byte


注意

  • XMLスキーマのデータタイプでは、decimalからintegerが派生し、integerからlongが派生しているにも関わらず、対応する複合イベント処理言語のデータタイプではdecimalやintegerが(longよりも有効桁数の少ない)intに対応付けられているため、long値を扱う場合にはXMLスキーマでintegerやdecimalを使わないでください。

  • XMLスキーマのbooleanの値は、trueとfalse以外に1と0が許されています。複合イベント処理言語のbool (boolean)で扱えるのはtrueとfalseだけであるため、booleanの値として1と0を使わないでください。