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Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド
Systemwalker

3.6.5 Webサービスを実行

機能説明

Webサービスを提供するホストに接続して、WSDLを利用してWebサービスを実行します。

オプション

基本オプション

(1) wsdlpath

Webサービスを実行するWSDLのURLアドレスです。

URLアドレスの文字数の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

URLアドレスを省略した場合、引数エラーとなります。

(例)IPv4の場合:
  http://192.0.2.0/webservice?wsdl

(例)IPv6の場合:
  http://[2001:db8:20:3:1000:100:20:3]/webservice?wsdl

(2) methodname

実行するWebサービスのメソッドの名前です。

Webサービスのメソッドの名前の文字数の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

Webサービスのメソッドの名前を省略した場合、引数エラーとなります。

指定したパラメーターの値は、UTF-8の文字コードに変換して通信を行います。

(例)  getServerInfo

拡張オプション

(1) parametername

実行するメソッドのパラメーターです。

パラメーターは複数指定できます。

パラメーターの個数の上限は、100個です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

指定したパラメーターの値は、UTF-8の文字コードに変換して通信を行います。

指定は、CSV形式です。複数指定の例は、“3.18 入力パラメーターを複数指定する場合の注意事項”を参照してください。

本オプションを指定した場合、parametervalueオプションの指定が必要です。parametervalueオプションを省略した場合、引数エラーとなります。

パラメーターは以下のように指定します。

(例)  serverURL,serverPort,serverUserName,serverPassword

(2) parametervalue

実行するメソッドのパラメーターの値です。

パラメーターの値は複数指定できます。指定する順番は、parameternameと同じ順番にします。

パラメーターの値の個数の上限は、100個です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

指定したパラメーターの値は、UTF-8の文字コードに変換して通信を行います。

指定は、CSV形式です。複数指定の例は、“3.18 入力パラメーターを複数指定する場合の注意事項”を参照してください。

本オプションを指定した場合、parameternameオプションの指定が必要です。parameternameオプションを省略した場合、引数エラーとなります。

パラメーターの値は以下のように指定します。

(例)  192.0.2.0,8080,RBA_ADMIN,systemwalker1

(3) returnpropname

実行するWebサービスの実行結果のプロパティ名です。

プロパティ名は複数指定できます。

Webサービスの実行結果のプロパティ名を省略した場合、実行結果対象を直接返します。

プロパティ名の個数の上限は、100個です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

指定は、CSV形式です。複数指定の例は、“3.18 入力パラメーターを複数指定する場合の注意事項”を参照してください。

プロパティ名は以下のように指定します。

(例)  driverName,memoryInfo,diskInfo

(4) timeout

運用操作部品の実行の完了待ち合わせ時間(秒)です。

300~86,400(1日)の範囲で指定が可能です。

(例) 完了待合せを10分間行う場合:600

指定した時間を経過しても運用操作部品の実行が完了しない場合は、運用操作部品の処理を復帰値:201で中断します。

(5) retry

運用操作部品の実行の起動リトライ回数です。

運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行う回数を指定します。0~5の範囲で指定が可能です。

起動リトライにより再実行した結果、運用操作部品が161以外の復帰値で終了した場合は、指定した起動リトライ回数に達していなくても運用操作部品の実行は終了します。運用操作部品の復帰値は最後に実行した値になります。

(例) 起動リトライを2回行う場合:2

(6) retry_interval

運用操作部品のリトライ間隔(秒)です。

運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行うまでの間隔を指定します。1~14400の範囲で指定が可能です。

(例) 300秒間隔でリトライを行う場合:300


timeout、retry、およびretry_intervalについて、指定を省略した場合や、範囲外の値を入力した場合は、運用操作部品実行定義ファイルで指定した値が有効になります。詳細は、“2.5 運用操作部品実行定義ファイル”を参照してください。

復帰値

アイコン

シンボル名
矢印名

復帰値

意味

成功

0

Webサービスの実行に成功しました。

失敗

161

Webサービスの実行に失敗しました。リトライ回数を指定した場合、リトライします。

177

WSDLファイルに誤りがあります。

180

実行結果のプロパティの取得に失敗しました。

188

実行中に通信が切断しました。

189

サーバに接続できませんでした。

197

入力情報に誤りがありました。

200

Webサービスの実行が異常終了しました。

201

運用操作部品の実行がタイムアウトしました。

202

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品を実行するための設定に問題があります。

203

運用操作部品を正常に実行できませんでした。管理サーバの環境に問題があります。

205

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品の入力情報の指定に問題があります。

206

運用操作部品を正常に実行できませんでした。運用操作部品の出力情報の指定に問題があります。

207

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品が管理サーバに登録されていない可能性があります。

208

運用操作部品の実行途中に自動運用プロセスのリカバリが行われたため、自動運用プロセスを中止状態にしました。

出力情報

変数

意味

message

Webサービスの実行に成功した場合、以下のメッセージを設定します。

The operation component was successful.

Webサービスの実行に失敗した場合、エラー内容を文字列として設定します。

web_service_result

Webサービスの実行結果を以下の形式で設定します。

[propname1],[propvalue1]
[propname2],[propvalue2]
[propname3],[propvalue3]

(例)オプションreturnpropnameが”driverName,memoryInfo,diskInfo”の場合

"driverName","MS2000Driver"
"memoryInfo","4000MB"
"diskInfo","500GB"

returnCode

復帰値を設定します。

注意事項

上記いずれかの場所でメッセージを確認し、適切な対処を実施してください。メッセージの詳細については、“Systemwalker Runbook Automation メッセージ集”を参照してください。