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Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド
Systemwalker

3.6.4 SNMPトラップを送信

機能説明

SNMPマネージャに、SNMPトラップを送信します。

オプション

基本オプション

(1) hostname

運用操作部品を実行する対象のホスト名またはIPアドレスです。

管理サーバで運用操作部品を実行する場合、以下を指定します。

  • IPv4の場合: 'localhost'または'127.0.0.1'

  • IPv6の場合: 'localhost'または'::1'

ホスト名またはIPアドレスを省略した場合、引数エラーとなります。

ホスト名またはIPアドレスの文字数の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(2) snmpversion

SNMPプロトコルのバージョンです。

バージョンには、“v1”、“v2”または“v3”を指定します。なお、大文字/小文字は区別しません。

バージョンを省略した場合、引数エラーとなります。

(3) oid

SNMPのオブジェクトIDです。

オブジェクトIDは複数指定できます。

本オプションを省略した場合、引数エラーとなります。

本オプションの個数の上限は、100個です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

指定は、CSV形式です。複数指定の例は、“3.18 入力パラメーターを複数指定する場合の注意事項”を参照してください。

オブジェクトIDを複数指定する場合は、以下のようにカンマで区切って指定します。

例) 1.3.6.1.2.1.1.5.0,1.3.6.1.2.1.1.6.0,1.3.6.1.2.1.1.3.0

(4) value

設定するオブジェクトの値です。

オブジェクトの値は複数指定できます。指定する順番は、オブジェクトIDと同じ順番にします。

本オプションを省略した場合、“”が設定されます。

本オプションの個数の上限は、100個です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

指定したオブジェクトの値は、UTF-8の文字コードに変換して通信を行います。

指定は、CSV形式です。複数指定の例は、“3.18 入力パラメーターを複数指定する場合の注意事項”を参照してください。

オブジェクトの値は、以下のように指定します。

(例) new_hostname,new_location,23:10:54.50

(5) type

設定するオブジェクトの値のデータタイプです。

データタイプは複数指定できます。指定する順番は、オブジェクトIDと同じ順番にします。

データタイプとその意味を以下に示します。

type

意味

i

INTEGER

u

UNSIGNED

s

STRING

x

HEX STRING

d

DECIMAL STRING

n

NULLOBJ

o

OBJID

t

TIMETICKS

a

IPADDRESS

b

BITS

上記以外を指定した場合、引数エラーとなります。

本オプションを省略した場合、“s”が設定されます。

本オプションの個数の上限は、100個です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

指定は、CSV形式です。複数指定の例は、“3.18 入力パラメーターを複数指定する場合の注意事項”を参照してください。

拡張オプション

(1) community

SNMPマネージャのコミュニティ名です。

SNMPプロトコルのバージョンがv1、v2の場合に指定可能です。v3の場合は、指定を無視します。

本オプションには“public”、“private”、またはその他カスタマイズ値を指定します。

本オプションを省略した場合、“public”が設定されます。

本オプションの文字数の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(2) timestamp

SNMPマネージャの起動時刻からトラップ発生時刻までの時間です。単位は100分の1秒です。

本オプションを省略した場合、“0”が設定されます。

指定できる範囲は、0から2147483647までです。それ以外の値を指定した場合、引数エラーとなります。

(3) securitylevel

SNMPのセキュリティレベルです。

SNMPプロトコルのバージョンがv3の場合に指定可能です。v1、v2の場合は、指定を無視します。

本オプションには“noAuthNoPriv”、“authNoPriv”または“authPriv”を指定します。なお、大文字/小文字は区別しません。

“noAuthNoPriv”を指定した場合、IDをチェックせず、送信するメッセージを暗号化しません。snmpusernameオプションの指定が必要です。

“authNoPriv”を指定した場合、IDをチェックし、送信するメッセージを暗号化しません。snmpusernameオプション、snmppasswordオプションおよびauthprotocolオプションの指定が必要です。

“authPriv” を指定した場合、IDをチェックし、送信するメッセージを暗号化します。snmpusernameオプション、snmppasswordオプション、authprotocolオプション、privpasswordオプションおよびprivprotocolオプションの指定が必要です。

本オプションを省略した場合、“noAuthNoPriv”が設定されます。

(4) snmpusername

オブジェクト値を送信するホストのSNMPユーザー名です。

SNMPプロトコルのバージョンがv3の場合に指定可能です。v1、v2の場合は、指定を無視します。

SNMPプロトコルのバージョンがv3の場合は、本オプションを省略することはできません。

本オプションの文字数の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(5) snmppassword

オブジェクト値を送信するホストのSNMPユーザーのパスワードです。

SNMPプロトコルのバージョンがv3の場合に指定可能です。v1、v2の場合は、指定を無視します。

SNMPプロトコルのバージョンがv3、かつ、セキュリティレベルがauthNoPrivまたはauthPrivの場合は、本オプションを省略することはできません。

パスワードの長さが8文字未満の場合、引数エラーとなります。

パスワードの文字数の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(6) authprotocol

SNMPユーザーIDのチェックで用いられるプロトコルです。

SNMPプロトコルのバージョンがv3の場合に指定可能です。v1、v2の場合は、指定を無視します。

SNMPプロトコルのバージョンがv3、かつ、セキュリティレベルがauthNoPrivまたはauthPrivの場合は、本オプションを省略することはできません。

本オプションは、“MD5”または“SHA”を指定します,それ以外の場合、引数エラーとなります。なお、大文字/小文字は区別しません。

(7) privpassword

オブジェクト値を送信するホストのSNMPユーザーが送信するメッセージを暗号化するときに使用するパスワードです。

SNMPプロトコルのバージョンがv3の場合に指定可能です。v1、v2の場合は、指定を無視します。

SNMPプロトコルのバージョンがv3、かつ、セキュリティレベルがauthPrivの場合は、本オプションを省略することはできません。

パスワードの長さが8文字未満の場合、引数エラーとなります。

パスワードの文字数の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(8) privprotocol

SNMPメッセージを暗号化するのに使用されるプロトコルです。

SNMPプロトコルのバージョンがv3の場合に指定可能です。v1、v2の場合は、指定を無視します。

SNMPプロトコルのバージョンがv3、かつ、セキュリティレベルがauthPrivの場合は、本オプションを省略することはできません。

本オプションには、“DES”または“AES”を指定します。それ以外の場合、引数エラーとなります。なお、大文字/小文字は区別しません。

(9) enterpriseid

トラップ情報を送信するオブジェクトのIDです。

(例) 1.3.6.1.2.1.1.5.0

SNMPプロトコルのバージョンがv1の場合に指定可能です。v2、v3の場合は、指定を無視します。

SNMPプロトコルのバージョンがv1の場合は、本オプションを省略することはできません。

本オプションの文字数の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(10) traptype

トラップ情報のタイプです。

SNMPプロトコルのバージョンがv1の場合に指定可能です。v2、v3の場合は、指定を無視します。

タイプとその意味を以下に示します。

type

意味

0

Cold Start

1

Warm Start

2

Link Down

3

Link Up

4

Authentication Failure

5

EGP Neighbor Loss

6

Enterprise Specific

上記以外を指定した場合、引数エラーとなります。

本オプションを省略した場合、“0”を設定します。”

(11) specifictype

カスタマイズしたトラップ情報のタイプです。

SNMPプロトコルのバージョンがv1の場合に指定可能です。v2、v3の場合は、指定を無視します。

SNMPプロトコルのバージョンがv1かつtraptypeが6の場合、本オプションを省略することはできません。

traptypeが6以外の場合、指定を無視します。

指定できる範囲は、0から2147483647までです。それ以外の値を指定した場合、引数エラーとなります。

(12) snmptrapoid

トラップの情報フラグです。

(例) 1.3.6.1.2.1.1.5.0

SNMPプロトコルのバージョンがv2、v3の場合に指定可能です。v1の場合は、指定を無視します。

SNMPプロトコルのバージョンがv2、v3の場合は、本オプションを省略することはできません。

本オプションの文字数の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(13) engineid

SNMPエンジンの識別名です。

(例) 43:05:A8:3F:40:BC

SNMPプロトコルのバージョンがv3の場合に指定可能です。v1、v2の場合は、指定を無視します。

本オプションの文字数の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(14) timeout

運用操作部品の実行の完了待ち合わせ時間(秒)です。

300~86,400(1日)の範囲で指定が可能です。

(例) 完了待合せを10分間行う場合:600

指定した時間を経過しても運用操作部品の実行が完了しない場合は、運用操作部品の処理を復帰値:201で中断します。

(15) retry

運用操作部品の実行の起動リトライ回数です。

運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行う回数を指定します。0~5の範囲で指定が可能です。

起動リトライにより再実行した結果、運用操作部品が161以外の復帰値で終了した場合は、指定した起動リトライ回数に達していなくても運用操作部品の実行は終了します。運用操作部品の復帰値は最後に実行した値になります。

(例) 起動リトライを2回行う場合:2

(16) retry_interval

運用操作部品のリトライ間隔(秒)です。

運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行うまでの間隔を指定します。1~14400の範囲で指定が可能です。

(例) 300秒間隔でリトライを行う場合:300


timeout、retry、およびretry_intervalについて、指定を省略した場合や、範囲外の値を入力した場合は、運用操作部品実行定義ファイルで指定した値が有効になります。詳細は、“2.5 運用操作部品実行定義ファイル”を参照してください。

復帰値

アイコン

シンボル名
矢印名

復帰値

意味

成功

0

SNMPトラップの送信に成功しました。

失敗

161

SNMPトラップの送信に失敗しました。リトライ回数を指定した場合、リトライします。

197

入力情報に誤りがありました。

200

SNMPトラップの送信が異常終了しました。

201

運用操作部品の実行がタイムアウトしました。

202

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品を実行するための設定に問題があります。

203

運用操作部品を正常に実行できませんでした。管理サーバの環境に問題があります。

205

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品の入力情報の指定に問題があります。

206

運用操作部品を正常に実行できませんでした。運用操作部品の出力情報の指定に問題があります。

207

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品が管理サーバに登録されていない可能性があります。

208

運用操作部品の実行途中に自動運用プロセスのリカバリが行われたため、自動運用プロセスを中止状態にしました。

出力情報

変数

意味

message

SNMPトラップの送信に成功した場合、以下のメッセージを設定します。

The operation component was successful.

SNMPトラップの送信に失敗した場合、エラー内容を文字列として設定します。

returnCode

復帰値を設定します。

注意事項