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Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド
Systemwalker

3.2.2 WMIクエリを実行

機能説明

Windows業務サーバに対してWMIクエリを送信します。

管理サーバがWindowsの場合に使用できます。

オプション

基本オプション

(1) hostname

運用操作部品を実行する対象のホスト名またはIPアドレスです。

管理サーバで運用操作部品を実行する場合、以下を指定します。

  • IPv4の場合: 'localhost'または'127.0.0.1'

  • IPv6の場合: 'localhost'または'::1'

ホスト名またはIPアドレスを省略した場合、引数エラーとなります。

ホスト名またはIPアドレスの文字数の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(2) namespace

対象となるネームスペースです。

(例) root/cimv2

ネームスペースを省略した場合、引数エラーとなります。

ネームスペースの文字数の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(3) query

WMIクエリが使用するクエリ文です。

(例) SELECT Freespace,DeviceID FROM Win32_LogicalDisk

クエリ文を省略した場合、引数エラーとなります。

クエリ文の文字数の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

拡張オプション

(1) ostype

運用操作部品を実行する対象のホストのOS種別です。

Windowsを指定します。なお、大文字/小文字は区別しません。

OS種別の入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得したOS種別の値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

OS種別の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(2) username

運用操作部品を実行する対象のホストへWMIを利用して接続するユーザー名です。

接続ユーザー名および接続に必要なパスワードの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した接続ユーザー名の値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

接続ユーザー名の文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(3) password

運用操作部品を実行する対象のホストでコマンドを実行するユーザーのパスワードです。

接続ユーザー名および接続に必要なパスワードの入力を省略した場合、指定したホスト名またはIPアドレスを元に構成管理データベース(CMDB)を検索し、取得した接続パスワードの値をSystemwalker Runbook Automationが自動的に設定します。

接続に必要なパスワードの文字列の上限は、1024文字です。それより大きい場合、引数エラーとなります。

(4) timeout

運用操作部品の実行の完了待ち合わせ時間(秒)です。

300~86,400(1日)の範囲で指定が可能です。

(例) 完了待ち合わせを10分間行う場合:600

指定した時間を経過しても運用操作部品の実行が完了しない場合は、運用操作部品の処理を復帰値:201で中断します。

(5) retry

運用操作部品の実行の起動リトライ回数です。

運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行う回数を指定します。0~5の範囲で指定が可能です。

起動リトライにより再実行した結果、運用操作部品が161以外の復帰値で終了した場合は、指定した起動リトライ回数に達していなくても運用操作部品の実行は終了します。運用操作部品の復帰値は最後に実行した値になります。

(例) 起動リトライを2回行う場合:2

(6) retry_interval

運用操作部品のリトライ間隔(秒)です。

運用操作部品が復帰値:161で終了した場合に、起動リトライを行うまでの間隔を指定します。1~14400の範囲で指定が可能です。

(例) 300秒間隔でリトライを行う場合:300


timeout、retry、およびretry_intervalについて、指定を省略した場合や、範囲外の値を入力した場合は、運用操作部品実行定義ファイルで指定した値が有効になります。詳細は、“2.5 運用操作部品実行定義ファイル”を参照してください。

復帰値

アイコン

シンボル名
矢印名

復帰値

意味

成功

0

WMIクエリの実行に成功しました。

失敗

161

WMIクエリの実行に失敗しました。リトライ回数を指定した場合、リトライします。

188

業務サーバとのネットワーク通信が切断されました。

189

業務サーバにネットワーク接続できませんでした。

196

管理サーバがLinuxの場合に、指定できないオプションが指定されました。

197

入力情報に誤りがありました。

200

WMIクエリの実行が異常終了しました。

201

運用操作部品の実行がタイムアウトしました。

202

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品を実行するための設定に問題があります。

203

運用操作部品を正常に実行できませんでした。管理サーバの環境に問題があります。

205

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品の入力情報の指定に問題があります。

206

運用操作部品を正常に実行できませんでした。運用操作部品の出力情報の指定に問題があります。

207

運用操作部品が実行されませんでした。運用操作部品が管理サーバに登録されていない可能性があります。

208

運用操作部品の実行途中に自動運用プロセスのリカバリが行われたため、自動運用プロセスを中止状態にしました。

出力情報

変数

意味

message

WMIクエリの実行に成功した場合、以下のメッセージを設定します。

The operation component was successful.

WMIクエリの実行に失敗した場合、エラー内容を文字列として設定します。

wmi_query_result

WMIクエリの実行結果を以下の形式で設定します。

**QueryResult1**
"PropertyName1","Value1"
"PropertyName2","Value2"
**QueryResult2**
"PropertyName1","Value1"
"PropertyName2","Value2"

<例>

ネームスペースが”root/cimv2”、クエリ文が

"SELECT Freespace,DeviceID FROM Win32_LogicalDisk"を指定した場合

**QueryResult1**
"DeviceID,"C:"
"FreeSpace,"13665103872"
**QueryResult2**
"DeviceID,"D:"
"FreeSpace,"52320559104"
**QueryResult3**
"DeviceID,"E:"
"FreeSpace,"43498602496"

returnCode

復帰値を設定します。

注意事項