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Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド
Systemwalker

1.4.2 swrba_uaimport(ユーザー情報のインポートコマンド)

機能説明

本コマンドは、サーバのユーザーアカウント情報をCMDBにインポートします。入力ファイルの形式は、CSV形式です。

ユーザー情報のエクスポートコマンドと組み合わせて利用することにより、登録済みのユーザーアカウント情報をCMDBから取り出して編集し、再度インポートするという方法で、ユーザーアカウント情報を更新/追加できます。

記述形式

swrba_uaimport -f 入力ファイル名 [-e 入力ファイルの文字コード]

オプション

-f 入力ファイル

登録対象である、サーバのユーザーアカウント情報が記述された入力ファイル(CSV形式)を指定します。


以下に、入力ファイルの例を示します。

"192.168.0.1","OS","user001","xe3539caeb","true","false",,"コメントA"

"192.168.0.1","OS","user002","ex3535akft","false","true",,"コメントB"

"192.168.0.2","OS","user001","xe359jsg35","true","false",,"コメントC"

"192.168.0.2","OS","user002","djh847wag4","false","true",,"コメントD"


以下に、CSV形式の仕様を示します。

  • カンマ(,)でカラムを区切ります。

  • データにカンマ(,)およびダブルクォーテーション(")を含める場合は、カラムに指定するデータの全体をダブルクォーテーション(")で囲みます。また、データ内にダブルクォーテーション(")を含める場合は、ダブルクォーテーション(")を連続して2回記述します。ダブルクォーテーション(")を連続して2回記述することで、1つのダブルクォーテーション(")を表現します。

    例1:カンマ(,)を指定する場合(最後のカラムに“コメント,D”を表現)

    "192.168.0.2","OS","user002","djh847wag4","false","true",,"コメント,D"

    例2:ダブルクォーテーション(")を指定する場合(最後のカラムに“コメント"D"”を表現)

    "192.168.0.2","OS","user002","djh847wag4","false","true",,"コメント""D"""

  • 省略値を記述する場合は、以下のいずれかの形式で空の文字列を指定します。

    例1:区切り文字カンマ(,)の間に何も記述しません。(最後の2つのカラムに省略値を指定する場合)

    "192.168.0.2","OS","user002","djh847wag4","false","true",,

    例2:囲み文字ダブルクォーテーション(")の間に何も記述しません。(最後の2つのカラムに省略値を指定する場合)

    "192.168.0.2","OS","user002","djh847wag4","false","true","",""

  • カラムデータに改行文字を入れることはできません。


以下に、CSV形式のカラム位置を示します。

1カラム目

2カラム目

3カラム目

4カラム目

5カラム目

6カラム目

7カラム目

8カラム目

項目

サーバのIPアドレス

認証先
の種別

ユーザー

パスワード

管理者ユーザー

サーバ
接続ユーザー

接続先
情報

コメント

指定例

"192.168.0.1"

"OS"

"user001"

"xe3539caeb"

"true"

"false"

""

"コメントA"

以下に、各カラムの定義規約を示します。

カラム

項目

省略

省略値

入力内容

チェック内容

条件

1

IPアドレス

不可

サーバのIPアドレスを指定します。

入力文字数

1~255文字

文字種

・半角英文字(大文字/小文字の区別あり)、半角数字、半角記号

内容

指定されたIPアドレスのLogicalServer-CIがCMDBに登録されていない場合は、エラー

2

認証先種別

不可

認証先種別を指定します。

必ず"OS"を指定します。

"OS"以外は指定できません。

入力文字数

1~255文字

文字種

・半角英文字(大文字/小文字の区別あり)、半角数字

3

ユーザー

不可

認証先に対するユーザーアカウントを指定します。

入力文字数

1~255文字

文字種

・半角文字・全角文字が可能

・空白は不可

一意性

当該サーバにおいて、同じユーザーを複数登録することは不可

4

パスワード

ユーザーに対応するパスワード文字列を指定します。

パスワード文字列を省略した場合、以下の動作となります。

  • 新規にユーザーアカウント情報を登録する場合:省略は不可です。ユーザーアカウント情報の登録に失敗します。

  • 登録済みのユーザーアカウント情報を更新する場合:パスワードの変更は行いません。

入力文字数

1~255文字

5

管理者ユーザー

不可

管理者ユーザーの場合:true

上記以外:false

一意性

当該サーバにおいて複数のユーザーを管理者ユーザーとして登録することは不可

文字種

半角英字(大文字/小文字の区別なし)

内容

true/false以外の文字列はエラー

6

サーバ接続ユーザー

不可

サーバに接続するためのユーザーの場合:true

上記以外:false

一意性

当該サーバにおいて複数のユーザーをサーバ接続ユーザーとして登録することは不可

文字種

半角英字(大文字/小文字の区別なし)

内容

true/false以外の文字列はエラー

7

接続先情報

なし

省略値のみ指定可

省略値以外を指定した場合エラーになります。

入力文字数

なし

文字種

なし

8

コメント

なし

なし

入力文字数

0~255文字

文字種

内容についてはチェックしない

ポイント

  • 入力ファイルに記述したユーザーアカウント情報にエラーがあった場合、エラーのあったユーザーアカウント情報だけがインポートに失敗します。その他のユーザーアカウント情報はインポートされます。

  • 構成情報を自動収集した場合、IPv6環境のLogicalServer-CIのIPアドレスは、RFC 5952表記で格納されます。この場合、入力ファイルに指定するIPアドレスも、同様にRFC 5952表記で記載してください。その他の場合は、CMDBに登録されている表記と同じ表記で記載してください。

  • 構成情報の自動収集については、“Systemwalker Runbook Automation 導入ガイド”の“構成情報を自動収集するための設定”を参照してください。

-e 入力ファイルの文字コード

入力ファイルの文字コードを指定します。以下の文字コードが指定できます。半角英大文字で指定します。

  • UTF-8

  • SJIS

  • EUC

本オプションを省略した場合は、入力ファイルの文字コードは以下のコードになります。

Windows】

  SJIS

Linux

  環境変数LANGに指定された文字コード
(環境変数LANGが設定されていない場合や、環境変数LANGにja_JP.euc、ja_JP.UTF-8、ja_JP.SJIS、ja_JP.WINDOWS-31J以外の文字コードが指定された場合はUTF-8として処理を行います。)

復帰値

0:

正常終了

1:

警告終了

  • インポートに失敗したユーザーアカウント情報が存在する

2:

パラメーターエラー

3:

1、2以外のエラー

エラー内容の通知

インポートする情報にエラーがある場合は、標準エラー出力にエラー内容を通知します。

インポートに失敗したユーザーアカウント情報は、標準エラー出力に出力されたエラー情報を参考に入力データを修正し、再度本コマンドでインポートしてください。

  例)複数の行にエラーがある場合は、複数行で通知します。

> swrba_uaimport -f importcsv.txt

Error: ユーザーアカウント情報の登録に失敗しました。 Detail=登録先のLogicalServer[192.168.0.1]が見つかりません。

Error: ユーザーアカウント情報の登録に失敗しました。 Detail=登録先のLogicalServer[192.168.0.2]が見つかりません。

ユーザーアカウント情報の登録に成功しました。 LogicalServer=192.168.10.10 User=user001

ユーザーアカウント情報の登録に成功しました。 LogicalServer=192.168.10.10 User=user002

全てもしくは一部の処理の実行に失敗しました。

コマンド格納場所

【Windows】

[Systemwalker Runbook Automation管理サーバのインストールディレクトリ]\bin
※デフォルトの場合はC:\Fujitsu\Systemwalker\SWRBAM

【Linux】

/opt/FJSVswrbam/bin


実行に必要な権限/実行環境

Windows】

Linux

注意事項