管理対象サーバのシステム構成情報を収集します。運用操作部品は、CMDB(注)に格納された情報を元にそれぞれのサーバに応じた適切な動作を行います。
下図に構成アイテムと設計/実態レコードの関係、および提供機能の関係を示します(矢印はその関係を示しています)。
管理サーバまたは中継サーバで情報を収集する場合
CMDBに情報を格納する方法は、以下の2つがあります。
エージェントによるシステム構成情報の収集
コマンドによる構成アイテムの入力
注)
本製品では、構成情報を管理するための基盤としてCMDB(Configuration Management Database)を提供します。CMDBは、ITシステムの運用管理に必要な構成情報を、構成アイテムという単位で管理するデータベースです。構成アイテムごとの構成要素(属性)や、構成アイテム間の関係を管理することができます。
ポイント
構成アイテム操作画面については“第9章 構成情報を管理する”を参照してください。
Systemwalker Runbook Automationでは、以下の方法で定期的に構成情報を収集します。
連携製品が導入されている場合
エージェントが連携製品から定期的に情報を収集する
連携製品が導入されていない場合
管理サーバまたは中継サーバ上で、業務サーバの構成情報を自動収集するエージェントが定期的に情報を収集する
収集された情報は、管理サーバ上のCMDBマネージャに送信され、実態レコードとして管理されます。
参照
連携製品から情報の収集を行うためには、連携製品の環境構築や運用設定が行われている必要があります。以下のマニュアルを参照して設定してください。
Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編
Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編
Systemwalker Centric Manager クラスタ適用ガイド Windows編
Systemwalker Centric Manager クラスタ適用ガイド UNIX編
管理サーバまたは中継サーバ上で、業務サーバの構成情報を自動収集するエージェントから情報の収集を行う場合は、業務サーバの動作環境設定が行われている必要があります。
“Systemwalker Runbook Automation 導入ガイド”の“業務サーバのセットアップ”を参照して、動作環境の確認、および設定を行ってください。
収集スケジュール
収集スケジュールは、セットアップ時に“構成情報収集スケジュール定義ファイル”で設定します。
定期的な情報収集は、“構成情報収集スケジュール定義ファイル”に設定された情報を元に、自動的にスケジュールされて動作します。
収集スケジュールの確認および定義の変更方法については、“Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド”の“構成情報収集スケジュール定義ファイル”を参照してください。
即時に収集する
実態レコードの収集は、定期的に収集するだけでなく、必要時に即時に収集することが可能です。
即時収集の方法については、“Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド”の“cmdbrefresh(実態レコードの収集要求コマンド)”を参照してください。
ポイント
構成情報を自動収集するエージェントから情報の収集を行う場合、業務サーバが新規に追加された時は、追加後の最初の情報収集では、ノード情報だけが収集され、ITリソース情報は収集されません。
新規に追加された業務サーバのITリソース情報は、2度目以降の情報収集時で、かつ、“Systemwalker Runbook Automation導入ガイド”の“業務サーバのセットアップ”に記載されている動作環境の設定が行われた後に、ITリソース情報が収集されます。
CMDBマネージャでは、構成アイテムを入力するためのコマンドが利用可能です。CMDBコマンドによる構成アイテムの入力には、インポートコマンドを使用します。
インポートコマンド
構成アイテムをCMDBに入力するためのコマンドです。入力する情報形式には以下の2つがあります。
CSV形式
XML形式
XML形式とは、“Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド”の“構成アイテム形式”で示された形式です。
CSV形式で入力する場合についても、“Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド”の“構成アイテム形式”の仕様に沿って、CSVデータをどのようにXML形式にマッピングするか、その方法を指定する必要があります。マッピング方法については、“Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド”の“ciimport(構成アイテムインポートコマンド)”を参照してください。
コマンドの仕様については、“Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド”の“ciimport(構成アイテムインポートコマンド)”を参照してください。
エクスポートコマンド
構成アイテムをCMDBから出力するためのコマンドです。出力条件をパラメーター指定して実行すると、結果がXML形式で出力されます。
コマンドの仕様については、“Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド”の“ciexport(構成アイテムエクスポートコマンド)”を参照してください。