アプリケーション安定稼働機能の環境設定後、アプリケーションの運用中にアプリケーション安定稼働機能が提供する運用コマンド(apfwctrlapl)を使用することができます。
apfwctrlaplでは以下の機能を提供します。
ガーベジコレクションの実行
ガーベジコレクションを実行します。夜間などの業務量が少ない時間帯に本コマンドでガーベジコレクションを実行し、以後の業務量が多い時間帯に備えることができます。
待機JavaVM個数の設定
JavaVMを停止せずに待機JavaVM個数を動的に変更することが可能です。IJServerワークユニットを停止した場合は、変更した待機JavaVM個数はリセットされます。
待機JavaVM数を0でJavaVMを起動し、ダミーリクエストを処理させることでアプリケーション実行時に行われるコンパイルを事前に実施したあと、運用JavaVMの一部を待機JavaVMにする(待機JavaVM数を変更する)ことで、待機JavaVMにリクエストが割り振られた時にアプリケーションを安定して動作させることができます。
ユーザクラス実行
アプリケーション運用中にユーザクラスを実行する機能を提供します。ユーザクラスには、JavaVM再起動で初期化されてしまうメモリ情報を書きだす(DBキャッシュの更新など)アプリケーションを作成して実行することで、JavaVM再起動によるデータ消失を防止することができます。
JavaVM状態の一覧出力
JavaVMの状態一覧を出力する機能を提供します。アプリケーション安定稼働機能の設定時およびアプリケーションの運用中に運用JavaVMの数、待機JavaVMの数を確認する時に使用します。
リクエスト振り分け状況の一覧出力
リクエスト振り分け状況の一覧を出力する機能を提供します。
新規リクエストの振り分けを停止しているJavaVMを確認する時など、リクエストの振り分け状況を確認する時に使用します。
詳細は、“Interstage Business Application Server リファレンス”の“apfwctrlapl”コマンドを参照してください。