アプリケーション安定稼働機能は、JavaVMのJavaヒープ領域が不足する予兆およびアプリケーションタイムアウトを監視し、どちらかの事象を検知した場合は、新たなリクエストを待機JavaVMに振り分けます。新たなリクエストを振り分けられた待機JavaVMは、以降運用JavaVMとして扱います。もとの運用JavaVMは処理中リクエストの終了を待ち合わせます。処理中リクエストが終了またはアプリケーションタイムアウトとなった運用JavaVMは、再起動またはガーベジコレクションを実施したあと、待機JavaVMとして扱います(転生)。これらの救済措置によりJavaヒープ領域の不足によるJavaアプリケーションのスループット低下の防止、およびJavaアプリケーションの異常の局所化を実現します。
以下にアプリケーション安定稼働機能の動作フローを示します。
また、アプリケーション安定稼働機能ではJavaVM動作中にガーベジコレクションの実行、待機JavaVM個数の動的変更、ユーザクラスの実行、アプリケーション安定稼働機能の稼働状況を確認できる運用コマンドを提供しています。