従来メインフレーム中心であった基幹システムもインターネット技術をはじめとするオープン技術の進展により周辺業務だけでなく、コア業務もオープン化、分散化が進んでいます。
また、基幹業務のオープン化の流れは、オンライン処理中心に始まり、それにともないデータベースがオープン化され、分散したシステムの連携、オンライン処理やデータベースに付随する一括処理のオープン化へと進展しています。このような環境において、情報システム部門では、システム構築および運用に関して、次に記す点が最重要課題となっています。
システムの安定稼動
システム開発の効率化および開発期間の短縮
柔軟なシステム拡張およびシステム構成の変更
TCO削減
Interstage Business Application Serverは、オープンプラットフォームを活用した基幹系システム構築に必要な共通技術、基幹システムのアプリケーション構造の共通化と連携技術、および業務運用を支援する機能を提供することで、生産性および堅牢性の高い、柔軟性および拡張性に富むシステム構築と運用を支援するソフトウェア製品です。
Interstage Business Application Serverの位置づけを以下に示します。
注意
Interstage Business Application Serverには、アプリケーションサーバ機能としてInterstage Application Server Enterprise Editionが同梱されています。
本製品を適用することで以下に示すように業務の変更に応じて、システムを容易に拡張していくことができます。
■(1) 1つのシステム内やサービスで稼働する業務
1つのシステムやサービスで業務を構成するケースです。新規に独立した業務を開発する時や部門ごとなどに個別の業務を運用する場合、この形態となります。
■(2) 1つのシステムを分離し、それらを連携
もともと1つになっていたシステム内の業務をライフサイクルの違いで複数のシステムに分離し、分離した複数システム間を連携するケースです。この状況が生じる原因は、タイムリーな顧客ニーズへの対応や、ライフサイクルの短い業務の頻繁な入替えによる他業務への影響の局所化などが考えられます。なお、ライフサイクルが短い業務とは、顧客の要件や外部要因などで頻繁に変更のある業務であり、ライフサイクルが長い業務とは、顧客管理など変更がほとんどない業務を意味します。
■(3) 分散されたシステムを整理後、それらを連携
部門ごとに構築されているシステムを統廃合した後、それらのシステムを連携するケースです。このアプローチの目的は、ITシステムのTCO削減を行うことにあります。