shundrecoverコマンドによる最新状態までのリカバリ、または、任意の時点までのリカバリ処理中に、以下のメッセージが出力されリカバリがエラーとなる。
[出力メッセージ]
shn30341w : Recovery processing has been completed. Recovery point=リカバリ時刻 Cause=原因 [shund1] |
Causeに示す理由により、表示された時刻までリカバリしました。
上記【現象】のエラーメッセージが出力されている場合、本現象が発生していると判断できます。
なお、リカバリ処理は、メッセージで表示された時刻までを復旧し、directorの状態を“ACTIVE”にするため、復旧されている範囲については、アプリケーションによる検索および更新が可能な状態となります。
shundrecoverコマンドによる最新状態までのリカバリ、または、任意の時点までのリカバリ処理中に、更新ログデータの不連続を検出したため、エラーメッセージを出力してリカバリ処理を終了しました。
Cause(メッセージの出力項目)の理由により、オペレーションログファイルの格納されている更新ログデータが、利用者が指定した時点までの復旧(最新状態までの復旧、または指定した時点までの復旧)ができない状態となっています。
そのため、Shunsakuシステムは、リカバリ可能な時点まで復旧した場合に本警告メッセージを出力してリカバリを終了させます。
なお、更新ログデータが適用できない理由(Cause)は、次のとおりです。
Cause | 原因 | リカバリ時点 |
|---|---|---|
shundimport -n | shundimportコマンドのnオプション(更新ログデータを採取しない)が実行されている。 | shundimportコマンドのnオプションを実行する直前までリカバリすることができます。 |
shundexport -n | shundexportコマンドのnオプション指定によるXML文書の削除(削除ログデータを採取しない)が実行されている。 | shundexportコマンドのnオプション指定によるXML文書の削除を実行する直前までリカバリすることができます。 |
shundrecover -p | shundrecoverコマンドのpオプション(時刻指定、またはバックアップ時点)によるリカバリが実行されている。 | 時刻指定、またはバックアップ時点へのリカバリを実行した直前の時点までリカバリすることができます。 |
operation log is | オペレーションログファイルのリカバリを実行した、または、オペレーションログファイルを採取しない更新を行ったため、更新ログが不連続となっている。 | 更新ログデータが不連続となった直前までリカバリすることができます。 |
リカバリ処理において、本メッセージが出力された場合、メッセージで表示された時刻以降の時点への復旧はできません。
このような事態にならないように、以下の契機では、必ずディレクタデータファイルのバックアップを行うようにしてください。
shundimportコマンドのnオプションによるXML文書の取込みまたは削除処理を行った場合
shundexportコマンドのnオプションによるXML文書の削除処理を行った場合
shundrecoverコマンドのeオプションおよびpオプション指定による、バックアップ時点または任意の時点までのリカバリを行った場合
shundrecoverコマンドのlオプションによるオペレーションログファイルのリカバリを行った場合
director用動作環境ファイルの実行パラメタ“OperationLogFolder”を変更した場合