shundrecoverコマンドによるリカバリ終了宣言時に、以下のメッセージが出力されリカバリがエラーとなる。
[出力メッセージ]
shn30338u : There is an error with the backup data that has been restored. [shund1]
リストアされたディレクタデータファイルは、最終バックアップ時刻に採取されたバックアップデータと異なるため、リカバリできません。
リストアされたディレクタデータファイルのバックアップデータが、shundstateコマンドの“LastBackedUp”で表示される最終バックアップ時刻に採取されたデータ(最新のバックアップ)ではありません。
そのため、オペレーションログファイルに蓄積された更新ログデータを適用するリカバリ処理(最新状態までのリカバリ、または任意の時点までのリカバリ)では、バックアップデータと更新ログデータの整合性がとれていないため、本エラーメッセージを出力してリカバリ処理がエラーとなります。
図2.2 shn30338uのエラーメッセージが出力される例

最後に採取したバックアップデータをリストアしてから、shundrecoverコマンドのeオプションによるリカバリ終了宣言を実行してください。
shundstateコマンドで表示されるdirectorの稼働状況が“ACTIVE”の場合、リカバリ開始宣言を行います。
(directorの稼働状況が“RECOVER”の場合、不要です。)
shundrecover -s shund1 -b |
最後に採取したバックアップデータをリストアします。
shundrecoverコマンドでリカバリ終了宣言を実行します。
以下は、最新状態までのリカバリを例としています。
shundrecover -s shund1 -e |
shundstateコマンドで表示されるdirectorの稼働状況が“ACTIVE”であることを確認します。
shundstate -s shund1 |
shundbackupコマンドでディレクタデータファイルをバックアップします。
運用を再開します。