shundrecoverコマンドによるリカバリ終了宣言時に、以下のメッセージが出力されエラーとなることがある。
[出力メッセージ]
shn30328u : There is an error with the backup data that has been restored. [shund1]
リストアされたディレクタデータファイルは不当です。
リストアされたディレクタデータファイルのバックアップデータが誤っています。
ディレクタデータファイルのバックアップデータは以下の種類のファイル群から成り立っています。

これらは、shundbackupコマンドで採取したバックアップデータでなければなりません。一部のファイルが欠如していたり、または、他の時点で採取したバックアップデータと混在していた場合、shundrecoverコマンドのeオプションによるリカバリ終了宣言時にshn30328uのエラーメッセージが出力され、リカバリがエラーとなります。
正しいバックアップデータをリストアした後、再度、shundrecoverコマンドのeオプションによるリカバリ終了宣言を実行してください。
shundstateコマンドで表示される、directorの稼働状況が“ACTIVE”の場合、リカバリ開始宣言を行います。
(directorの稼働状況が“RECOVER”の場合、不要です。)
shundrecover -s shund1 -b |
正しいバックアップデータをリストアします。
shundrecoverコマンドでリカバリ終了宣言を実行します。
以下は、最新状態までのリカバリを例としています。
shundrecover -s shund1 -e |
shundstateコマンドで表示される、directorの稼働状況が“ACTIVE”であることを確認します。
shundstate -s shund1 |
shundbackupコマンドでディレクタデータファイルをバックアップします。
運用を再開します。
shundrecoverコマンドでリカバリを行うことができるのは、shundbackupコマンドで採取したディレクタデータファイルのバックアップデータのみです。
そのため、Shunsakuシステムを停止した状態でディレクタデータファイルをバックアップした場合は、以下の操作で復旧してください。
ただし、オペレーションログファイルを使用している場合でも、復旧できる時点は、バックアップした時点のみとなります。
復旧後、ディレクタデータファイルのバックアップを行う場合は、shundbackupコマンドによるバックアップを行うようにしてください。
Shunsakuシステムを停止した状態でバックアップを採取した場合の復旧方法を以下に示します。
Shunsakuシステムを停止します。
shunsysstop -n shunsaku (Shunsakuシステム名) shn30579i:Stopping Shunsaku system. [shunsaku] shn30582i:Stopping conductor. [shunsaku] shn30583i:Stopping sorter. [shunsaku] shn30584i:Stopping director. [shunsaku] shn30580i:Shunsaku system has been stopped. [shunsaku] |
Shunsakuシステムを停止した状態で採取したディレクタデータファイルのバックアップデータをリストアします。
Shunsakuシステムを起動します。
shunsystart -n shunsaku (Shunsakuシステム名) shn30567i:Activating Shunsaku system. [shunsaku] shn30573i:Activating director. [shunsaku] shn30572i:Activating sorter. [shunsaku] shn30571i:Activating conductor. [shunsaku] |
shundstateコマンドで表示される、directorの稼働状況が“ACTIVE”であることを確認します。
shundstate -s shund1 |
shundbackupコマンドでディレクタデータファイルをバックアップします。
運用を再開します。