Webアプリケーションでは、Webブラウザ上に表示されるアプリケーションの画面を、Webページと呼びます。Webページ上では、HTMLのフォームを使用してデータを入力し、処理した結果を次のWebページに表示させたり、リンクを利用してほかのWebページを表示させたりすることができます。
Apcoordinatorでは上記の考えをさらにおしすすめ、拡張性、保守性を向上させる仕組みを提供します。
Apcoordinatorを使用したWebアプリケーションの構成を以下に示します。
図1.1 Apcoordinatorを使用したWebアプリケーションの構成
Interstage StudioのApcoordinatorアプリケーション開発機能では、複数の入出力ページ(いわゆるWebページ)から構成されるWebサイトの構築を支援します。
Apcoordinatorアプリケーション開発機能には、以下の機能があります。
入出力ページ作成機能
データBean作成機能
ビジネスクラス(ロジック)開発支援機能
デバッグ機能
Apcoordinatorアプリケーション開発機能では、画面設計からのソースプログラム自動生成とページベースの開発フレームワークの提供によって、画面設計部とデータ構造保持部とビジネスロジック(いわゆるアプリケーション処理部)の分離を可能にしています。画面設計はGUIベースのページエディタとApcoordinatorが提供する画面部品によって行うことができ、一方、ビジネスロジック処理部においては描画に関する記述がほぼ不要になります。
また、データ指向の構造を持つことが可能なため、複数のページと画面遷移を含むWebアプリケーションを効率よく構築することが可能です。画面遷移は、マッピングルールを記述するファイルにより、システムコンポーネントの依存関係の修正が容易に行えるようになっています。
デバッグ機能では、アプリケーションをInterstage上で動作させてデバッグするだけでなく、ローカルマシン上で動作させることも可能です。