Interstage Application Server V7.0(以降、Interstage V7.0)での変更内容を説明します。
マルチサーバ管理機能を使用する場合
Interstage V7.0以降においてマルチサーバ管理機能を使用する場合、Interstage JMSの構成情報、保存先およびイベントチャネルの操作は、スタンドアロンの操作と異なります。マルチサーバ管理機能を使用する場合の操作方法については、「マルチサーバ運用ガイド」の以下を参照してください。
Interstageの環境構築を行う場合
「マルチサーバ環境の構築」-「Interstageの環境構築」-「J2EEリソース(JDBC、connector、JMS、JavaMail)」
Interstageの運用を行う場合
「マルチサーバの運用」-「Interstageの運用」-「J2EEリソース(JDBC、connector、JMS、JavaMail)」
Interstageの構成変更を行う場合
「マルチサーバ環境の構築」-「Interstageの構成変更」-「J2EEリソース(JDBC、connector、JMS、JavaMail)」
V7.0以降のアプリケーションとV6.0以前のアプリケーションを混在して運用する場合
V7.0以降の送信用アプリケーションからV6.0以前の受信用アプリケーションに対してメッセージを送信することはできません。本運用を行った場合、V6.0以前のアプリケーションにおいてエラーメッセージjms2510が出力されて、異常終了してしまいます。
V7.0以降の送信用アプリケーションからV6.0以前の受信用アプリケーションに対してメッセージを送信する場合は、V7.0以降のシステムで環境変数JMS_RECEIVER_VERSION_LOWERに「ON」を設定してください。
Interstage Application Server Standard-J Editionのインストール直後のセットアップ状態について
Interstage 8.0では、Interstage Application Server Standard-J Editionのインストール直後のセットアップ状態が変更されています。
V6.0(変更前)
Interstage管理コンソールの[システム] > [環境設定]で[JMS詳細設定]に「使用する」が指定され、システム構成サービスにイベントサービスが登録されていました。
8.0(変更後)
Interstage管理コンソールの[システム] > [環境設定]で[JMS詳細設定]に「使用しない」が指定され、システム構成サービスにイベントサービスが登録されていません。
したがって、Interstage JMSを使用する場合は、[システム] > [環境設定]で[JMS詳細設定]を「使用する」に変更し、システム構成サービスにイベントサービスを登録してください。
EJBのMessage-driven Bean使用時の接続コンシューマ数について
Interstage V7.0以降では、EJBのMessage-driven Beanを使用している場合、イベントチャネルの接続コンシューマ数に以下の値が加算されます。
Point-To-Pointメッセージングモデル
通信状態により、接続コンシューマ数が初期値から最大値まで増加します。
接続コンシューマ数(初期値) = ワークユニット(IJServer)の[プロセス多重度] × Message-driven Beanの[初期起動インスタンス数(同時実行スレッド数)]
接続コンシューマ数(最大値) = ワークユニット(IJServer)の[プロセス多重度] × Message-driven Beanの[初期起動インスタンス数(同時実行スレッド数)] × 2
Publish/Subscribeメッセージングモデル
接続コンシューマ数 = 1
メッセージの出力について
Interstage V7.0以降において、日本語環境でシステムログに出力されるメッセージを日本語から英語に変更しています。
Interstage V6.0以降において、日本語環境でシステムログに出力されるメッセージを日本語から英語に変更しています。
以前のバージョン・レベルと同様、日本語のメッセージを出力する場合は、以下のJava(TM)VMのシステムプロパティに設定を行ってください。
プロパティ名 | プロパティ値 |
---|---|
com.fujitsu.interstage.jms.message_format | 「V5」を指定します。 |
プロパティ値が誤っている場合は、変更後の形式でメッセージが出力されます。