ページの先頭行へ戻る
Interstage Application Server/Interstage Web Server Express リファレンスマニュアル(コマンド編)
Interstage

D.9 isj2eemonitor

名前

isj2eemonitor  -  ログ採取の開始/停止、ログ状態の表示

形式

(1)ログ採取の開始
    isj2eemonitor -start {-n ijs-name | -all} [-l j,d,t,sc,ec,a] [-i interval] [-r rollover] [-g generationSize]

(2)ログ採取の停止
    isj2eemonitor -stop {-n ijs-name | -all}

(3)ログ状態の表示
    isj2eemonitor -stat {-n ijs-name | -all}

(4)Usageの表示
    isj2eemonitor -h

機能説明

isj2eemonitorコマンドは、ログ採取の開始/停止、ログ状態の表示を行います。
操作手順と採取される情報については、“J2EE ユーザーズガイド(旧版互換)”の“J2EEモニタロギング機能”を参照してください。

オプション

isj2eemonitorコマンドのオプションについて説明します。

-start {-n ijs-name | -all} [-l j,d,t,sc,ec,a] [-i interval] [-r rollover] [-g generationSize]

指定したIJServerのモニタ情報のロギングを開始します。

オプション

説明

-n ijs-name

対象のIJServerの名前を指定します。
-allオプションとは同時に指定できません。
注) IJServer以外のワークユニットを指定した場合には、エラーとなります。

-all

登録されているすべてのIJServerに対してロギングを開始します。

-l j,d,t,sc,ec,a

採取するログの種類を指定します。以下の採取するログの種類を“,”(カンマ)で区切って複数指定して使用することができます。

【ログの種類】
  j :JavaVM情報
  d :データソース情報
  t :トランザクション情報
  sc:Servletコンテナ情報
  ec:EJBコンテナ情報
  a :すべての情報

省略した場合は、JavaVM情報が採取されます。
対象のIJServerで指定したログがすべて採取できない場合にはエラーとなります。

-i interval

性能情報のログ採取間隔(分)を、1~60の整数値で指定します。
省略した場合は、10分間隔でログが採取されます。

-r rollover

ログファイルのロールオーバ開始時刻(時)を、0~23の整数値で指定します。
省略した場合は、午前1時にロールオーバが行われます。

-g generationSize

保存するログファイルの世代数を、1~64の整数値で指定します。
省略した場合は、ログファイルが1世代保存されます。

-stop {-n ijs-name | -all}

指定したIJServerのモニタ情報のロギングを終了します。

オプション

説明

-n ijs-name

対象のIJServerの名前を指定します。
-allオプションとは同時に指定できません。
注) IJServer以外のワークユニットを指定した場合には、エラーとなります。

-all

登録されているすべてのIJServerに対してロギングを停止します。

-stat {-n ijs-name | -all}

指定したIJServerのモニタ情報ロギング状態を確認します。
オプションを指定しなかった場合、IJServerの一覧とそれぞれのロギング状態を表示します。

以下のオプションと合わせて指定すると、指定したIJServerの詳細情報を参照できます。

オプション

説明

-n ijs-name

対象のIJServerの名前を指定します。
-allオプションとは同時に指定できません。
注) IJServer以外のワークユニットを指定した場合には、エラーとなります。

-all

登録されているすべてのIJServerに対して状態を表示します。

表示項目の意味を以下に示します。

表示項目

表示内容

IJSERVER NAME

IJServer名を表示します。

MONITOR STATUS

モニタロギングの起動状態を以下のいずれかで表示します。

  • starting:起動処理中です。

  • execute:起動状態です。

  • wait:IJServerが起動されているのを待機している状態です。

  • stopping:停止処理中です。

  • stop:停止状態です。

LOGGING START TIME

ロギングを開始した時間を表示します。
MONITOR STATUSが“execute”と“wait”状態の場合のみ表示され、それ以外の場合には“-”が表示されます。

NEXT LOGGING TIME

次にログ情報がファイルに出力される予定時間を表示します。
MONITOR STATUSが“execute”と“wait”状態の場合のみ表示され、それ以外の場合には“-”が表示されます。

NEXT ROLLOVER TIME

次にログファイルがロールオーバされる予定時間を表示します。
MONITOR STATUSが“execute”と“wait”状態の場合のみ表示され、それ以外の場合には“-”が表示されます。

MONITOR INTERVAL

ログ採取間隔を表示します。
MONITOR STATUSが“execute”と“wait”状態の場合のみ表示され、それ以外の場合には“-”が表示されます。

GENERATION SIZE

ロールオーバ世代数を表示します。
MONITOR STATUSが“execute”と“wait”状態の場合のみ表示され、それ以外の場合には“-”が表示されます。

COLLECTORS STATUS

ログの出力対象を表示します。以下の一覧が表示されます。

  • JavaVM(JavaVM情報)

  • DataSource(データソース情報)

  • Transaction(トランザクション情報)

  • Servlet Container(Servletコンテナ情報)

  • EJB Container(EJBコンテナ情報)

以下のいずれかの状態が表示されます。

  • on(ロギング対象)

  • off(ロギング対象外)

  • unavailable(無効なロギング対象) (注)

なお、on/offは、MONITOR STATUSが“execute”と“wait”状態の場合のみ表示され、それ以外の場合には“-”が表示されます。

注) 情報採取対象に指定してロギングを開始した場合でも、定義の状態により値が変化しないことが明確である場合は、“unavailable”と表示されます。unavailable状態となる条件は以下です。

出力対象

unavailableとなる条件

JavaVM

なし

DataSource

なし

Transaction

なし

Servlet Container

IJServerのタイプがWebアプリケーションのみ運用の場合

EJB Container

IJServerのタイプがEJBアプリケーションのみ運用の場合

-h

Usageを表示します。

使用例

1) “MyServer”というIJServerに対して、採取する情報にJavaVMを指定してロギングを開始する場合

    > isj2eemonitor -start -l j -n MyServer

2) “MyServer”というIJServerに対して、採取する情報にJavaVMとデータソースとEJBコンテナの情報を指定してロギングを開始する場合

    > isj2eemonitor -start -l j,d,ec -n MyServer

3) “MyServer”というIJServerに対して、ロギングを停止する場合

    > isj2eemonitor -stop -n MyServer

4) モニタ情報ロギング状態を確認する場合

    > isj2eemonitor -stat
    IJSERVER NAME             MONITOR STATUS
    Server1                   execute
    Server2                   wait
    Server3                   stop

5) “MyServer”というIJServerのモニタ情報ロギング状態の詳細情報を確認する場合

    > isj2eemonitor -stat -n MyServer
    IJSERVER NAME:            MyServer
    MONITOR STATUS:           start
    LOGGING START TIME:       11/07/2006 03:10:30:534
    NEXT LOGGING TIME:        12/07/2006 20:05:30:200
    NEXT ROLLOVER TIME:       13/07/2006 00:00:00:000
    MONITOR INTERVAL:         10
    ROLLOVER START:           1
    GENERATION SIZE:          1

    COLLECTORS                STATUS
    JavaVM                    on
    DataSource                off
    Transaction               on
    Servlet Container         off
    EJB Container             unavailable

注意事項