名前
odadministerlb - ロードバランス機能で管理するオブジェクトリファレンスの生成/登録/削除/変更
形式
(1) オブジェクトリファレンスの生成・登録
odadministerlb -c IntfID [-a ImplID] [-h HostName -p PortNum] -n name [-L Locale] | -[v version] [-M system]
(2) オブジェクトリファレンスの削除
odadministerlb -d -c IntfID [-a ImplID] [-h HostName] -n name [-M system]
(3) デフォルトオブジェクトの変更
odadministerlb -c IntfID [-a ImplID] [-h HostName -p PortNum] -n name -r [-L Locale] | -[v version] [-M system]
機能説明
odadministerlbコマンドは、ロードバランス機能で管理するオブジェクトリファレンスの生成およびロードバランスオブジェクトグループへの登録またはロードバランスオブジェクトグループからの抹消およびリファレンスの削除(dispose)、デフォルトオブジェクトの変更を行います。
以下に、odadministerlbコマンドのオプションと引数を説明します。
IntfIDで指定されたインタフェースリポジトリIDで、オブジェクトリファレンスを生成します。インタフェースリポジトリIDには、IDLで定義したモジュール、インタフェースなどの情報を識別するリポジトリID(256文字以内)を指定します。リポジトリIDの指定形式と各項目について以下に示します。
フォーマット:識別情報:バージョン
フォーマット:“IDL”を指定します。
識別情報:IDLで定義したモジュール名とインタフェース名を、“/”で区切って指定します。
バージョン: “1.0”を指定します。バージョンは省略可能です。
インプリメンテーションリポジトリIDをインタフェースリポジトリIDと異なる識別子とした場合に指定します。OD_impl_instの-rオプションで指定した文字列を指定します。このオプションを省略すると、インプリメンテーションリポジトリIDはインタフェースリポジトリIDと同じ識別子でオブジェクトが生成されます。
リクエストを受け付けるサーバのアドレス情報を、ホスト名、DNS名またはIPアドレスで指定します。
リクエストを受け付けるポート番号を指定します。
オブジェクトリファレンス生成時、nameで指定した名前でネーミングサービスに登録します。nameには、ネーミングコンテキストを階層で指定することが可能であり、文字列表記のバインディング名の形式で指定します(“アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)”の“文字列表記のバインディング名”参照)。
存在しないネーミングコンテキストを指定すると、エラーになります。
オブジェクトリファレンスを削除します。
デフォルトオブジェクトを変更します。
デフォルトオブジェクトのオブジェクトリファレンスに設定するIORのバージョンを指定します。
指定可能なバージョンおよび詳細は、“8.2 OD_or_adm”を参照してください。
デフォルトオブジェクトのオブジェクトリファレンスに設定するサーバアプリケーションのコード系を指定します。指定可能なコード系については、“8.2 OD_or_adm”を参照してください。
拡張システムを生成した場合に、運用の対象となるシステム名systemを指定します。本オプションを省略すると、デフォルトシステムでの運用が対象となります。
注意事項
本コマンド実行時は、nameで指定したロードバランスオブジェクトグループがすでに登録されている必要があります。
ホスト名が同一でポート番号だけ異なるオブジェクトリファレンスの登録はできません。
登録時、インプリメンテーションリポジトリIDを変更することにより、同一サーバで動作する複数のオブジェクトを、1つのロードバランスオブジェクトグループとして登録することができます。
-rオプションを指定してデフォルトオブジェクトを変更すると、登録されていたデフォルトオブジェクトは、オブジェクトグループから削除されます。
デフォルトオブジェクトは、削除できません。
ロードバランスオブジェクトグループの削除時には、削除対象のロードバランスオブジェクトグループ配下のオブジェクトをすべて削除しておく必要があります。ただし、デフォルトオブジェクトは除きます。
本製品をインストールした環境によって、本コマンドの利用権限が変わる場合があります。詳細は、“1.3 利用権限について ”を参照してください。