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Interstage Application Server/Interstage Web Server Express リファレンスマニュアル(コマンド編)
Interstage

A.3 essetup

名前

essetup  -  イベントサービスのセットアップ

形式

essetup [ -f [-p number ] [-m number ] [ -l locale ] [ -autodiscon ] [ -ssl] ] [-M system]

機能説明

本コマンドは、イベントサービスをシステムにセットアップします。

指定できるオプションとパラメタを以下に示します。

-f

イベントファクトリをセットアップします。イベントサービスがセットアップされていない場合は、併せてイベントサービスをセットアップします。

-p number

イベントファクトリ使用時に、システム上で動作できるイベントチャネルの最大プロセス数を指定します。指定可能な値は、1~256です。本オプションを省略した場合は、“2”が指定されます。

-m number

動的生成したMixedモデルのイベントチャネルが動作しているプロセス単位に接続するコンシューマ、サプライヤ数の合計値(最大接続数)を指定します。指定可能な値は、1~9999です。本オプションを省略した場合は、“16”が指定されます。

-l locale

日本語データを通信する場合、動的生成したイベントチャネルが動作するマシンのコード系を指定します。

サプライヤとコンシューマが同一のコード系の場合は、指定する必要はありません。ただし、サプライヤ、コンシューマのいずれかがJava言語の場合で、Java言語以外のサプライヤ/コンシューマと接続する場合には、サプライヤ/コンシューマが動作するマシンのコード系が同じ場合でもイベントチャネルのコード系を設定してください。

指定可能なコード系は、以下のとおりです。

指定値

コード系

SJIS

ShiftJIS

EUC

EUC


UNICODE

UNICODE


UTF8

UTF8

-autodiscon

本オプションを指定すると、アプリケーションの異常終了などにより、サプライヤ・コンシューマが動的生成イベントチャネルに対してdisconnectメソッドを発行しないで終了した場合、イベントチャネルに残ったコネクション情報を自動回収する処理が有効となります。本オプションを指定しない場合は、無効となります。

また、コネクション情報の自動回収時にトランザクション中のローカルトランザクション(未完了のローカルトランザクション)が存在した場合、ローカルトランザクションをロールバックします。

ただし、以下の運用を行っている場合は、本オプションを指定しないでください。

  • サプライヤ/コンシューマのオブジェクトリファレンスをファイル/ネーミングサービスに保存している。かつ、

  • サプライヤ/コンシューマの再起動時、イベントチャネルに再接続しない。かつ、

  • ファイル/ネーミングサービスに保存したオブジェクトリファレンスを使用して送受信処理を行っている。

なお、本オプションを指定した場合、CORBAサービスのクライアント側無通信監視時間超過によりコネクションが切断される可能性があります。継続して通信する場合は、イベントチャネルへの接続から行ってください。

-ssl

本オプションを指定すると、動的生成したイベントチャネルでSSL通信を行います。SSL通信については、“セキュリティシステム運用ガイド”の“CORBAサービスでSSLを利用する方法”を参照してください。

-M system

拡張システムを生成した場合に、運用の対象となるシステム名systemを指定します。本オプションを省略すると、デフォルトシステムでの運用が対象となります。
本オプションは、以下の製品で指定可能です。

  • Interstage Application Server Enterprise Edition

  • Interstage Business Application Server

注意事項

使用例

イベントチャネルのプロセス数“4”、コンシューマ、サプライヤの最大接続数“50”を設定し、コネクション情報の自動回収を有効とするイベントファクトリをセットアップします。イベントサービスがセットアップされていない場合は、イベントサービスも同時にセットアップします。

essetup -f -p 4 -m 50 -autodiscon