名前
odexportir - インタフェース情報の移出
形式
odexportir [-e][-r RepositoryId[,..]] [-M system] filename
機能説明
odexportirコマンドは、インタフェースリポジトリから、指定されたモジュールまたはインタフェースに包含されるインタフェースオブジェクトを部分抽出し、インタフェース定義情報の登録用ファイル(以降インタフェース情報ファイルと呼ぶ)を生成します。
本コマンドにより生成されたインタフェース情報ファイルに格納されたインタフェース定義情報は、odimportirコマンドを使用することにより、別サーバのインタフェースリポジトリに登録することができます。
移出対象のインタフェースリポジトリがValueインタフェースを使用している場合に本オプションを指定します。本オプションを指定しない場合は、標準インタフェースのインタフェースリポジトリを使用して移出を行います。
本オプションを使用する場合は、インタフェースリポジトリの環境設定においてValueインタフェースを選択する必要があります。
移出するモジュールおよびインタフェースリポジトリIDを指定します。移出対象が複数ある場合は、区切り文字カンマ(“,”)を用います。本オプションを指定しない場合は、インタフェースリポジトリ内に登録されているオブジェクト全体が移出対象となります。
インタフェース情報ファイルのファイル名を指定します。すでに同一名のファイルが存在する場合は異常終了します。
拡張システムを生成した場合に、運用の対象となるシステム名systemを指定します。本オプションを省略すると、デフォルトシステムでの運用が対象となります。
本オプションは、以下の製品で指定可能です。
Interstage Application Server Enterprise Edition
注意事項
本コマンドを実行する場合、インタフェースリポジトリが起動されている必要があります。
インタフェースを部分抽出する際、指定されたインタフェースが別インタフェースを継承する場合は継承インタフェースまたは継承インタフェースを包含するオブジェクトも移出対象として指定してください。また、オブジェクトの最上位以外の階層のオブジェクトを部分抽出した場合、移入先に抽出したオブジェクトの親オブジェクトが必要です。オブジェクトの置き換えを行う場合以外は使用しないでください。以下に例を示します。
module test1{ //モジュール宣言 interface intf1{ //インタフェース宣言 long add(in long a, in long b); //オペレーション宣言 }; }; |
上記の例でインタフェースintf1を部分抽出した場合、移入先にモジュールtest1が必要となります。
CORBAサービス(ObjectDirector)のバージョンが異なるインタフェースリポジトリより移出を行う場合(他サーバのインタフェースリポジトリを使用する場合)、自サーバより上位のバージョンからの移出はできません。
また、同一バージョン間であっても、システムが異なる場合は移出できないことがあります。
移出コマンドを実行する場合、TZ環境変数にタイムゾーンを設定する必要があります。本設定を行わない場合、作成されたインタフェース情報ファイルの移出時刻情報が正しく設定されない場合があります。
TZ = "JST-9"
本製品をインストールした環境によって、本コマンドの利用権限が変わる場合があります。詳細は、“1.3 利用権限について ”を参照してください。