名前
iscrestore - Interstageセットアップ資源のリストア・移入
形式
iscrestore isdir backupdir mode1 | mode2 | mode3 [isp]
iscrestore backupdir
機能説明
iscrestoreコマンドは、Interstage管理コンソール/Interstage統合コマンドによるInterstage初期化資源のリストア・移入を行います。
以下に、iscrestoreコマンドの引数を説明します。
Interstageのインストールフォルダを指定します
バックアップ資源の格納ディレクトリを指定します。
資源のリストア・移入のモードを指定します。モードには、以下の3つがあります。
mode1
以下の条件の場合に指定します。本モードでは、ispの指定は無視されます。
資源をバックアップしたサーバと同一のサーバへリストアする。
Interstage環境の初期化が完了している環境に対してリストアする。
mode2
以下の条件の場合に指定します。
資源をバックアップしたサーバと同一のサーバへリストアする。
Interstageの再インストール後、初期化が行われていない環境に対して環境を復元する。
mode3
資源をバックアップしたサーバとは別のサーバへ移出する場合に指定します。
リストア・移出先のサーバにおいて、Systemwalker Centric Managerによる性能監視を行う場合、本パラメタを指定します。リストア環境でispsetagtコマンドを実行済みである場合、本パラメタを指定する必要はありません。
なお、本パラメタを指定してコマンドを実行する場合は、事前にSNMPサービスをインストールし、リブートしておく必要があります。
メッセージ
本コマンド実行時に表示されるメッセージと意味を以下に示します。
コマンドが終了しました。本メッセージの出力前に、何らかのメッセージが出力されている場合は、コマンドの実行に失敗しています。この場合、出力メッセージの内容と、本コマンド実行時の注意事項に従い、再度コマンドを実行してください。
コマンドのパラメタ指定に誤りがあります。
Interstageが起動されています。Interstageを停止してください。
Administratorsローカルグループに所属するユーザではありません。Administratorsローカルグループに所属するユーザで実行してください。
コマンドのパラメタで指定したInterstageのインストールフォルダ、またはバックアップ資源の格納フォルダ%sは、存在しません。
バックアップ資源が存在しません。バックアップ資源の格納フォルダの指定に誤りがあるか、資源のバックアップ作業が正しく行われていませんでした。
コマンドが正常終了しました。
コマンドのパラメタ指定に誤りがあります。
Interstageが起動されています。Interstageを停止してください。
コマンドのパラメタで指定したバックアップ資源の格納ディレクトリ%sは、存在しません。
バックアップ資源が存在しません。バックアップ資源の格納ディレクトリの指定に誤りがあるか、資源のバックアップ作業が正しく行われていません。
パッケージ%sがインストールされていません。本バックアップ資源をリストアするには、パッケージ %sをインストールする必要があります。
コマンドが異常終了しました。本コマンド実行時の注意事項等を参照し、実行方法に誤りがないかを確認してください。実行方法に誤りがある場合は、注意事項等の記事に従い、再度コマンドを実行してください。その他の場合は、コマンドのエラー原因を示すエラー情報が、以下のファイルの最後に出力されていますので、そのエラー情報に対する対処を行ってください。
/var/opt/FSUNtd/trc/backup_restore/restore_error.log
注意事項
本コマンドは、管理者権限で実行してください。
本コマンドを実行する前に、必ずInterstageを停止してください。
本コマンドの実行時には、Interstageのインストールディレクトリ配下のファイルにアクセスしないでください。
コマンドパラメタでispを指定する場合は、事前にSNMPサービスをインストールし、リブートしておく必要があります。
使用例
iscrestore C:\Interstage X:\Backup\isc mode1 |
iscrestore /backup/isc |