名前
irepschema - ユーザ定義スキーマの登録/削除/表示
形式
(1) ユーザ定義スキーマの登録
irepschema -R repository -a filepath
(2) ユーザ定義スキーマの削除
irepschema -R repository -d names...
(3) ユーザ定義スキーマの表示
irepschema -R repository -l
機能説明
(1) ユーザ定義スキーマの登録
指定したユーザ定義スキーマファイルの内容をリポジトリに登録します。リポジトリを停止してから実行してください。
ユーザ定義スキーマの定義文の文法と、リポジトリの他のスキーマ定義との整合性を検査します。指定したファイル内の定義を調べ、文法誤りや、他の定義と矛盾する場合は、登録せずにエラーとします。文法と整合性が保てる場合には、新しい定義を登録します。また、OIDの形式は検査しますが、全世界でユニークかどうかは検査しません。
(2) ユーザ定義スキーマの削除
指定したオブジェクトクラス名、または属性名のスキーマ定義をリポジトリから削除します。リポジトリを停止してから実行してください。
削除時も、リポジトリの他のスキーマ定義との整合性を検査します。リポジトリの環境構築や、導入テストで、登録済みのユーザ定義スキーマを削除する目的で使用してください。運用中のユーザ定義スキーマは削除しないでください。
以下のようなスキーマ定義は削除できません。
他の属性の基底属性型となっている属性
他のオブジェクトクラスの基底オブジェクトクラスとなっているオブジェクトクラス
オブジェクトクラスの必須属性、またはオプション属性となっている属性
Interstage ディレクトリサービスが提供する標準のスキーマ定義
(3) ユーザ定義スキーマの表示
指定したリポジトリのユーザ定義スキーマの内容を表示します。
以下に、irepschemaコマンドの引数を説明します。
ユーザ定義スキーマを登録、削除、または表示するリポジトリ名を指定します。
大文字、小文字は区別しません。半角英大文字を指定した場合も半角英小文字とみなします。
ユーザ定義スキーマを登録します。スキーマ定義を記述したファイルを、filepathパラメタに指定します。
ファイルを複数指定することはできません。すでにユーザ定義スキーマが登録されているときは、定義を新たに追加します(定義済みのユーザ定義スキーマは上書きされません)。
ユーザ定義スキーマファイルの詳細については、“ディレクトリサービス運用ガイド”の“リポジトリの作成”-“スキーマ拡張”を参照してください。
ユーザ定義スキーマを削除します。namesパラメタに、削除するオブジェクトクラス名、または属性名を指定します。オブジェクトクラス名、または属性名は、複数指定できます。空白文字で区切って、改行を入れずに指定してください。
オブジェクトクラス名、または属性名を複数指定し、そのうちの1つでも削除に失敗した場合は、指定したすべての定義の削除を取り消します。
ユーザ定義スキーマを、標準出力に出力します。
注意事項
本コマンドは、管理者権限で実行してください。
ユーザ定義スキーマを削除するときは、削除対象のオブジェクトクラス、または属性を使用しているエントリ、またはエントリ属性を、リポジトリ内のエントリデータから削除してから行ってください。リポジトリ内に、削除対象のオブジェクトクラスや属性を使用しているエントリデータを残したままスキーマ定義を削除すると、そのエントリにアクセスできなくなります。
-aオプションで指定するパラメタに空白文字が含まれる場合は、ダブルクォーテーション(")で囲んで指定してください。
使用例
リポジトリ「rep001」のユーザ定義スキーマを、ユーザ定義スキーマファイル「schema.txt」の内容で登録する場合
irepschema -R rep001 -a C:\conf\schema.txt |
irepschema -R rep001 -a /conf/schema.txt |