名前
ssoimpsv - 環境設定の移入(リポジトリサーバ(参照系)用)
形式
ssoimpsv AuthInfSetupFile
機能説明
指定された認証基盤構築ファイルを使用して、リポジトリサーバ(更新系)で行った以下の変更内容をリポジトリサーバ(参照系)に反映します。
セションの管理の運用変更(“運用を行わない”から“運用を行う”への変更)
暗号化情報(サービスID)の更新
本コマンドはSSO管理者が使用します。
以下に、ssoimpsvコマンドのオプションと引数を説明します。
セションの管理を行っているリポジトリサーバ(更新系)からダウンロードした認証基盤構築ファイル名を絶対パスで指定します。
メッセージ
コマンド実行後、パスワードの入力を要求するメッセージが表示されます。
パスワードの入力要求に対し、認証基盤構築ファイルを復号化するための正しいパスワードを入力した場合、リポジトリサーバ(参照系)の環境設定の変更内容、および暗号化情報(サービスID)の更新について、以下のようなメッセージが表示されます。
また、以下のメッセージが表示された後、環境設定の変更、および暗号化情報(サービスID)の更新を行うかどうかを確認するメッセージが表示されます。なお、環境設定の変更、および暗号化情報(サービスID)の更新を行う必要が無い場合は、「Nothing」と表示し、処理を終了します。
各メッセージの表示形式については、使用例を参照してください。
【環境設定の変更時のメッセージ】
リポジトリサーバ(参照系)の環境設定(注) | 変更内容 | 表示メッセージ | |
変更前 | 変更後 | ||
セション管理の運用 | 運用を行わない | 運用を行う | Session management : Yes |
【暗号化情報(サービスID)の更新時のメッセージ】
暗号化情報(サービスID) | 表示メッセージ |
更新を行う | Service ID : Updated |
注)リポジトリサーバ(参照系)のInterstage管理コンソールで、[システム] > [セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [認証基盤] > [リポジトリサーバ] > [環境設定]タブ > [詳細設定[表示]]をクリックすることで、以下の情報を確認することができます。
[認証基盤の情報]の[セション管理の運用]
注意事項
本コマンドは管理者権限で実行してください。
本コマンドはリポジトリサーバ(参照系)で実行してください。
本コマンドを実行する前に、リポジトリサーバ(参照系)の資源ファイルをバックアップしてください。リポジトリサーバ(参照系)の資源ファイルのバックアップについては、“運用ガイド(基本編)”の“メンテナンス(資源のバックアップ/他サーバへの資源移行/ホスト情報の変更)”を参照してください。
本コマンドを実行するためには、以下のパッケージがインストールされている必要があります。
リポジトリサーバ
FJSVssosv、FJSVssocm
本コマンド実行後は、必ずリポジトリサーバ(参照系)を再起動してください。
認証基盤構築ファイルはセキュリティ上重要なファイルです。本コマンド実行後は必ず削除してください。
パスワードの入力が要求されますので、認証基盤構築ファイルを復号化するためのパスワードを入力してください。誤ったパスワードを入力した場合は、エラーメッセージを表示して終了します。
環境設定の移入を行うかどうかを確認するメッセージが表示されます。移入を行う場合は“yes”を入力してください。
“yes”以外を入力した場合は、「Command canceled.」と表示され、更新されません。
使用例
認証基盤構築ファイル“C:\tmp\sso-auth-infra”を使用して、以下の設定のリポジトリサーバ(参照系)に環境を移入します。
セション管理の運用:運用を行わない
暗号化情報(サービスID):更新を行う
ssoimpsv C:\tmp\sso-auth-infra |
環境設定の移入を行った後で、再度同じ認証基盤構築ファイルを使用してリポジトリサーバ(参照系)に環境を移入した場合は、以下のメッセージを出力し、処理を終了します。
[Update information] |
認証基盤構築ファイル“/tmp/sso-auth-infra”を使用して、以下の設定のリポジトリサーバ(参照系)に環境を移入します。
セション管理の運用:運用を行わない
/opt/FJSVssosv/bin/ssoimpsv /tmp/sso-auth-infra |
環境設定の移入を行った後で、再度同じ認証基盤構築ファイルを使用してリポジトリサーバ(参照系)に環境を移入した場合は、以下のメッセージを出力し、処理を終了します。
[Update information] |
注1)認証基盤構築ファイルを復号化するためのパスワードを入力してください。
注2)“yes”、または“no”を入力してください。それ以外を入力すると、“no”を入力した場合の動作となります。