形式
help [command_name]
機能説明
使用可能なサブコマンドの一覧がASCII順で表示されます。
なお、helpコマンドのオペランドにサブコマンド名を指定した場合は、指定したサブコマンドのUsageが表示されます。この時の表示内容は、サブコマンドに「--help」オプションを指定した場合と同じです。
また、オペランドに誤ったコマンド名を指定した場合は、指定した文字列を含むサブコマンドの一覧が表示されます。
asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「13.1 asadmin」も参照してください。
オプション
helpコマンドにオプションを指定することはできません。
オプションを指定した場合は無視され、helpコマンドの結果表示が行われます。
オペランド
オペランド名 | 省略 | 説明 |
---|---|---|
command_name | 可 | Helpを表示したいサブコマンドの名前を指定します。 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
使用例
使用可能なサブコマンドの一覧を表示する場合、以下のように実行します。
> asadmin help User Commands help(1) NAME help - displays the asadmin utility commands SYNOPSIS help [command_name] command_name [--help | -?] DESCRIPTION The help command displays a list of all the asadmin utility commands. Specify the command to display the usage informa- tion for that command. To display the manpage of each com- mand, use the syntax: asadmin command_name --help | -? or asadmin help command_name The following is a list of all the asadmin utility commands: ~以下略~ |
特定のサブコマンドのヘルプを表示する場合、以下のように実行します。
>asadmin help create-cluster |
形式
multimode [--terse[=true|=false]] [--echo[=true|=false]] [--help] [--file filename] [--printprompt[=true|=false]] [--encoding {UTF-8|SJIS|EUC}]
機能説明
コマンドをマルチモードで実行します。
asadminコマンドをマルチモードで実行すると、操作ごとにコマンドを終了することなく、複数の操作を連続して行うことができます。
なお、asadminコマンドのすべてのサブコマンドはマルチモードで実行可能です。
マルチモードの開始と終了
マルチモードを開始するには、「asadmin multimode」または「asadmin」と入力します。
終了するには、asadminコマンドのプロンプトで「exit」か「quit」を入力します。
外部ファイルの読み込み
行いたい操作を記述したファイルを用意しておき、マルチモードの開始時に「--file」オプションでファイルを指定することで、複数の操作を一度に実行できます。
ファイルには以下のように改行区切りでサブコマンドを記述します。通常のコマンド実行時と同様、オプション・オペランドも指定できます。
サブコマンド1↑ |
各サブコマンドの出力は、asadminコマンドを実行したターミナルへ出力されます。
ファイルに記述したすべての操作が終了すると、マルチモードが終了しasadminコマンドが復帰します。
asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「13.1 asadmin」も参照してください。
オプション
オプション名 | 簡略名 | 説明 |
---|---|---|
--terse | -t | 「13.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。 |
--echo | -e | 「13.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。 |
--help | -? | 「13.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。 |
--file | -f | 外部ファイルから操作内容を読み込みます。 |
--printprompt | なし | falseを指定した場合、asadminコマンドのコマンドラインにプロンプトが表示されません。 |
--encoding | なし | 外部ファイルのエンコーディングを指定します。 Windows: SJIS |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
multimodeコマンド自体の終了コードです。マルチモードで実行した個々のサブコマンドの終了コードは通知されません。
注意事項
複数のターミナルでmultimodeコマンドを同時に実行した場合、ターミナル間でサブコマンドの実行順は保障されません。以下のように、--fileオプションで指定したサブコマンドが連続して実行されないことがあります。
ターミナルAで指定するサブコマンド: |
使用例
マルチモード上でサブコマンドを実行する場合、以下のように実行します。
> asadmin multimode |
ファイルを読み込んで複数操作を一度に実行する場合、以下のように実行します。
> asadmin multimode --file list.txt --printprompt |
形式
login [--terse[=true|=false]] [--echo[=true|=false]] [--host host] [--port port] [--secure[=true|=false]] [--help]
機能説明
Interstage Java EE DASサービスへログインします。
本コマンドを実行すると、Interstage Java EE DASサービスへのログイン情報がファイルへ保存され、以降のasadminコマンド実行でInterstage Java EE DASサービスの管理ユーザーIDと管理者パスワードの指定を省略できます。
ログイン情報は、暗号化されて以下のファイルに保存されます。
[ユーザのホームディレクトリ]\.asadminpass |
なお、上記ファイルを削除すると、次回のコマンド実行から管理ユーザーIDと管理者パスワードの問い合わせが行われます。
Interstage Java EE DASサービスの管理ユーザーIDと管理者パスワードについての詳細は、「Java EE運用ガイド」-「管理ユーザーの登録」を参照してください。
また、Java EE運用環境が利用する認証レルムにOSレルムを選択している場合、同一ホスト上のInterstage Java EE DASサービスとの通信ではユーザーID、パスワードの指定は省略できます。そのため、本コマンドを実行する必要はありません。
asadminコマンドの利用方法・注意事項については、「13.1 asadmin」も参照してください。
オプション
オプション名 | 簡略名 | 説明 |
---|---|---|
--terse | -t | 「13.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。 |
--echo | -e | 「13.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。 |
--host | -H | 「13.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。 |
--port | -p | 「13.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。 |
--secure | -s | 「13.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。 |
--help | -? | 「13.1.2 asadminコマンドの共通オプション」を参照してください。 |
戻り値
0: 正常終了
1: 異常終了
注意事項
Sun Java System Application ServerやGlassFishをインストールしたことがあるマシンでは、過去に生成された.asadminpassが不正に残存している可能性があります。ファイルが残存している場合は、削除してください。
使用例
以下のように問い合わせが行われます。
問い合わせにしたがってInterstage Java EE DASサービスの管理ユーザーIDと管理者パスワードを入力します。
ユーザのホームディレクトリに.asadminpassファイルがすでに存在する場合は、上書きしても良いか確認が行われます。ファイルを上書きしても良い場合は「y」を入力します。
> asadmin login |
> asadmin login |