名前
ispreport -レポートの出力
形式
ispreport [-b begin_time] [-e end_time] [-k kind] [-a WQUEAVG] file_name
ispreport [-b begin_time] [-e end_time] -k kind [-a WQUEAVG] file_name
機能説明
性能情報がバイナリ形式で保存された性能ログファイルから性能情報を1レコードずつ読み出し、テキスト形式(CSV形式)に変換して標準出力に出力します。
以下にispreportコマンドのオプションと引数を説明します。
-kオプションが省略された場合には、トランザクションアプリケーションおよびラッパーの性能情報を出力します。ラッパーはWindows(R)版、Solaris版のみ出力します。
性能情報がバイナリ形式で保存された性能ログファイルから性能情報を1レコードずつ読み出し、テキスト形式(CSV形式)に変換して標準出力に出力します。
以下にispreportコマンドのオプションと引数を説明します。
レポートを出力する開始時刻を指定します。指定された時刻以降に保存された性能情報を、指定した性能ログファイルから抽出して、レポートを出力します。省略した場合は、指定したファイルの先頭の性能情報からレポートを出力します。
時刻の指定方法を以下に示します。
形式: {YYYY}MMDDhhmm
YYYY:西暦(4桁)
MM:月(01~12)
DD:日(01~31)
hh:時(00~23)
mm:分(00~59)
レポートを出力する終了時刻を指定します。指定された時刻までに保存された性能情報を、指定した性能ログファイルから抽出して、レポートを出力します。省略した場合は、指定したファイルの最後の性能情報までレポートを出力します。
時刻の指定方法は、-bオプションと同じです。
どの監視対象の性能情報を表示するかを指定します。kindには、以下を指定することができます。
kind指定文字列 | 動作 |
---|---|
TDOBJ | トランザクションアプリケーションおよびラッパーのオブジェクトの性能情報のレポートを出力します。ラッパーはWindows(R)版、Solaris版のみ出力します。 |
EJBAPL | IJServerのEJBコンテナの性能情報のレポートを出力します。 |
IMPLID | CORBAアプリケーションのインプリメンテーションリポジトリの性能情報のレポートを出力します。 |
Interstage Application Server Standard-J Editionの場合はEJBAPLのみ指定可能です。
平均処理待ち要求数をレポート出力する項目に追加します。
性能情報が保存されている性能ログファイルのファイル名を絶対パス名で指定します。複数のファイル名を指定する場合は、空白で区切って指定します。
性能ログファイルのファイル名は、以下のようになります。
“フォルダ名¥ファイル名”
フォルダ名:ispmakeenvコマンド実行時に指定したフォルダ、または環境変数ISP_LOGに設定されているフォルダです。
ファイル名:isp YYYYMMDD.log
YYYYMMDDは、ファイル作成日付です。
YYYY:西暦
MM:月(01~12)
DD:日(01~31)
“/ディレクトリ名/ファイル名”
ディレクトリ名:ispmakeenvコマンド実行時に指定したディレクトリ、または環境変数ISP_LOGに設定されているディレクトリです。
ファイル名:isp YYYYMMDD.log
YYYYMMDDは、ファイル作成日付です。
YYYY:西暦
MM:月(01~12)
DD:日(01~31)
[レポート出力形式]
以下にレポートの出力形式を説明します。
レポートは、性能情報をレコードごとにテキスト形式に変換して、1レコードを1行で出力します。
各行にはアプリケーション種別により、最大22項目の情報があり、以下のように“,(コンマ)”で区切られて出力されます。
-aオプションを指定した場合、引数に指定した項目が最後に追加されます。
"D1, D2, D3, D4, D5, D6, D7, D8, D9, D10, D11, D12, D13, D14, D15, D16, D17, D18, D19, D20, D21, D22" |
各行で出力する項目の内容は以下のようになります。
詳しくは、“運用ガイド(基本編)”の“監視操作”の“性能ログファイルの出力と性能情報の分析”を参照してください。
ラッパーはWindows(R)版、Solaris版でのみ出力します。
Enterprise Editionでのみ出力します。
D1 :データの採取開始日付
D2 :データの採取開始時刻
D3 :データの採取終了日付
D4 :データの採取終了時刻
D5 :オブジェクト名
D6 :オペレーション名
D7 :プロセス番号
D8 :最大要求処理時間(ミリ秒)
D9 :最小要求処理時間(ミリ秒)
D10:平均要求処理時間(ミリ秒)
D11:最大要求処理待ち時間(ミリ秒)
D12:最小要求処理待ち時間(ミリ秒)
D13:平均要求処理待ち時間(ミリ秒)
D14:処理数
D15:要求受信数
D16:処理待ち要求数
D17:平均処理待ち要求数
D1 :データの採取開始日付
D2 :データの採取開始時刻
D3 :データの採取終了日付
D4 :データの採取終了時刻
D5 :IJServer名/EJBアプリケーション名
D6 :メソッド名+シグネチャ
D7 :プロセスID
D8 :スレッドID
D9 :最大要求処理時間(ミリ秒)
D10 :最小要求処理時間(ミリ秒)
D11 :平均要求処理時間(ミリ秒)
D12 :最大要求処理待ち時間(ミリ秒)
D13 :最小要求処理待ち時間(ミリ秒)
D14 :平均要求処理待ち時間(ミリ秒)
D15 :処理数
D16 :要求受信数
D17 :処理待ち要求数
D18 :EJBオブジェクト数(Session)
D19 :Entityの最大Passivate数
D20 :VMの最大メモリ使用量
D21 :VMの平均メモリ使用量
D22 :平均処理待ち要求数
Enterprise Editionでのみ出力します。
D1 :データの採取開始日付
D2 :データの採取開始時刻
D3 :データの採取終了日付
D4 :データの採取終了時刻
D5 :インプリメンテーションリポジトリID
D6 :オブジェクト名
D7 :オペレーション名
D8 :プロセスID
D9 :スレッドID
D10 :最大要求処理時間(ミリ秒)
D11 :最小要求処理時間(ミリ秒)
D12 :平均要求処理時間(ミリ秒)
D13 :最大要求処理待ち時間(ミリ秒)
D14 :最小要求処理待ち時間(ミリ秒)
D15 :平均要求処理待ち時間(ミリ秒)
D16 :最大データ長(バイト)
D17 :最小データ長(バイト)
D18 :平均データ長(バイト)
D19 :処理数
D20 :要求受信数
D21 :処理待ち要求数
D22:平均処理待ち要求数
注意事項
本コマンドは、管理者権限だけが実行可能です。
性能ログファイルに性能情報がない場合は、何も出力しません。
平均処理待ち要求数は、"-a WQUEAVG"オプションを付加した場合のみ出力されます。
使用例
性能ログファイルc:\INTERSTAGE\td\isp\log\isp19981026.logに保存された性能データについて、レポートを出力します。
ispreport c:\INTERSTAGE\td\isp\log\isp19981026.log |
性能ログファイルc:\INTERSTAGE\td\isp\log\isp19981026.logに保存された性能データについて、1998年10月26日の13時00分から1998年10月26日の15時00分までのレポートを出力します。
ispreport -b 199810261300 -e 199810261500 c:\INTERSTAGE\td\isp\log\isp19981026.log |
性能ログファイル/opt/FSUNtd/isp/log/isp19981026.logに保存された性能データについて、レポートを出力します。
ispreport /opt/FSUNtd/isp/log/isp19981026.log |
性能ログファイル/opt/FSUNtd/isp/log/isp19981026.logに保存された性能データについて、1998年10月26日の13時00分から1998年10月26日の15時00分までのレポートを出力します。
ispreport -b 10261310 -e 10261540 /opt/FSUNtd/isp/log/isp19981026.log |
性能ログファイル/opt/FJSVtd/isp/log/isp19981026.logに保存された性能データについて、レポートを出力します。
ispreport /opt/FJSVtd/isp/log/isp19981026.log |
性能ログファイル/opt/FJSVtd/isp/log/isp19981026.logに保存された性能データについて、1998年10月26日の13時00分から1998年10月26日の15時00分までのレポートを出力します。
ispreport -b 10261310 -e 10261540 /opt/FJSVtd/isp/log/isp19981026.log |
ispreport -k IMPLID /opt/FJSVtd/isp/log/isp19981026.log |
性能ログファイル/opt/FJSVtd/isp/log/isp19981026.logに保存された性能データについて、1998年10月26日の13時00分から1998年10月26日の15時00分までのレポートを出力します。
ispreport -b 10261310 -e 10261540 -k IMPLID /opt/FJSVtd/isp/log/isp19981026.log |