名前
otstranlist - トランザクションの状態管理
形式
otstranlist
機能説明
otstranlistコマンドは、処理中のトランザクションの状態を管理します。実行中のトランザクションの一覧を表示し、表示されたトランザクションの一覧に対してcommit/rollbackを操作します。
サブコマンド
本コマンドのサブコマンドを以下に示します。
処理中のトランザクションの一覧を表示します。表示内容を以下に示します。
トランザクション一覧の項番。
トランザクションごとの識別子。
トランザクションの状態(get_statusの情報)。以下の内容が表示されます。
“Active”:トランザクション実行中です。
“MarkRB”:ロールバックにマークされています。
“Prepared”:プリペアされました。
“Unknown”:不明です。
“Preparing”:プリペア中です。
“Comiting”:コミット中です。
“Commited”:コミットされました。
“RingBack”:ロールバック中です。
“RollBack”:ロールバックされました。
トランザクション操作の結果。以下の内容が表示されます。
“Normal”:成功時
“Error”:異常時
表示なし:トランザクション操作を行っていません。
トランザクションの開始時間(24時間形式)。
トランザクションのタイムアウト値(set_timeoutの情報)。
また、オプションを指定すると、トランザクションの状態をキーにフィルタリングできます。
すべてのトランザクションを表示します(省略時)。
実行中のトランザクションを表示します。
ロールバックにマークされたトランザクションを表示します。
プリペアされたトランザクションを表示します。
プリペア中のトランザクションを表示します。
コミット中のトランザクションを表示します。
ロールバック中のトランザクションを表示します。
nで指定するトランザクションをcommitします。nには、トランザクション一覧で表示されるNoを指定します。また、nに“all”を指定すると、すべてのトランザクションをcommitします。
nで指定するトランザクションをrollbackします。nには、トランザクション一覧で表示されるNoを指定します。また、nに“all”を指定すると、すべてのトランザクションをrollbackします。
トランザクション一覧画面を下にスクロールします。
filenameで指定したファイルに、表示されたトランザクション一覧を保存します。
filenameに指定可能なパスの最大長は、251バイトです。空白を含むパスを指定する場合は、半角ダブルクォーテーション("")で囲んで指定します。
補助文字を含むパスは、指定できません。
本コマンドのサブコマンド一覧を出力します。
本コマンドを終了します。
注意事項
本コマンドは、管理者権限だけが実行可能です。
本コマンド実行時は、OTSシステムが起動されている必要があります。
infoサブコマンドで表示されるトランザクション一覧は、1画面に20行(初期値)を表示します。1画面に表示する行数を変更する場合は、環境変数OTS_SCROLL_SIZEに表示したい行数を設定してください。環境変数OTS_SCROLL_SIZEでは、本コマンドおよびotspendlistコマンドで表示するトランザクション一覧の1画面の行数を設定します。
ターミナルにより、サブコマンドの入力行が256文字に制限される場合があります。
本コマンド実行時は、データベース連携サービス(サービス名:ObjectTransactionService)およびCORBAサービス(サービス名:OD_start、Naming Service)が起動されている必要があります。停止している場合は、手動でサービスを起動してから本コマンドを実行してください。
本コマンド実行時は、CORBAサービスおよびネーミングサービスが起動されている必要があります。
使用例
実行中のトランザクション一覧を表示し、項番(No)“1”のトランザクションをrollbackする場合
otstranlist info No Transaction-ID Status Result Start-Time Timeout --- -------------- ------ ------ ---------- ------- 1 a155d0a10abb active 20:24:11 0 2 a156d0c20431 active 20:40:05 60 rollback 1 quit |