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Interstage Application Server/Interstage Web Server Express リファレンスマニュアル(コマンド編)
Interstage

7.5 otssetrsc

名前

otssetrsc  -  リソース定義の登録/削除

形式

  1. リソース定義の登録
    otssetrsc [-a] [-w] [-u UID -g GID] -rf リソース定義ファイルへのパス

  2. リソース定義の上書き登録
    otssetrsc -o [-w] [-u UID -g GID] -rf リソース定義ファイルへのパス

  3. リソース定義の削除
    otssetrsc -d -n リソース定義名

  4. リソース定義の登録状況の表示
    otssetrsc -l [-n リソース定義名]

機能説明

otssetrscコマンドは、以下の処理を行います。

本コマンドで指定可能なオプションとパラメタを以下に示します。

-a

リソース定義を登録します。リソース定義は、最大32個まで登録できます。

-w

クラスタ環境のセットアップ時に、待機系ノードのセットアップを行います。

-o

リソース定義を上書きモードで登録します。-dオプションでリソース定義を削除したあとに、-aオプションで登録した場合と同じ動作です。

-d

リソース定義を削除します。

-u UID

リソース管理プログラムの実行ユーザを指定します(OTSのみ)。

省略時は、リソース定義ファイルのUSERに指定されたユーザが有効となります。実行ユーザは、本オプションまたはリソース定義ファイルのUSERで必ず指定してください。

-gオプションと同時に指定します。また、指定したユーザは、-gオプションに指定するグループに所属している必要があります。

強化セキュリティモードで実行した場合、強化セキュリティモード設定時に指定したグループに所属している必要があります。

-g GID

リソース管理プログラムの実行グループを指定します(OTSのみ)。

省略時は、リソース定義ファイルのGROUPに指定されたグループが有効となります。実行グループは、本オプションまたはリソース定義ファイルのGROUPで必ず指定してください。

-uオプションと同時に指定する必要があります。

強化セキュリティモードで実行した場合、本オプションの設定は無効となり、強化セキュリティモード設定時に指定したグループが有効となります。

-rf リソース定義ファイルへのパス

リソース定義ファイルへのパス名を、フルパスで指定します。

パスの最大長は、255です。空白を含むパスを指定する場合は、半角ダブルクォーテーション("")で囲んで指定します。


補助文字を含むパスは、指定できません。

-l

登録済みのリソース定義名の一覧を表示します。

出力内容を以下に示します。

% otssetrsc -l

RESOURCE1 (注1)
RESOURCE2
RESOURCE3

1)登録したリソース定義名は、すべて大文字で表示されます。


% otssetrsc -l

resource1
resource2
resource3

-l -n リソース定義名

登録済みのリソース定義ファイルの情報を、リソース定義名ごとに表示します。リソース定義登録時に指定した以下の情報が表示されます。登録時に省略された項目は、省略値が表示されます。

  • リソース定義ファイルの情報

  • リソース定義ファイルの登録日付/時間

本オプションで表示されたリソース定義情報をファイルにリダイレクトすると、リソース定義ファイルを作成できます。

出力内容を以下に示します。

% otssetrsc -l -n resource1

$ registration time : 2001/03/27 12:04:30 (注2
$ VERSION : 5 (注2
# Basic Information
NAME=resource1
RSCTYPE=OTS
# DB information
RMNAME=Oracle_XA
OPENINFO=******************************* (注3
CLOSEINFO=
THREADS=FALSE
# Others
OTS_RMP_PROC_CONC=5


% otssetrsc -l -n resource1

$ registration time : 2001/03/27 12:04:30 (注2
$ VERSION : 5 (注2
# Basic Information
NAME=resource1
RSCTYPE=OTS
# DB information
RMNAME=Oracle_XA
OPENINFO=******************************** (注3
CLOSEINFO=
THREADS=FALSE
USER=user1
GROUP=group1
# Others
OTS_RMP_PROC_CONC=5

2自動的に付加されます。

3アスタリスク(*)に置き換えられます。

注意

作成したリソース定義ファイルは、登録したリソース定義ファイルを紛失した場合などに使用できますが、“OPENINFO”はアスタリスク(*)に置き換えられているため、データベースのベンダが公開するopen文字列に変更して使用してください。

注意事項

使用例

リソース定義を登録する場合

otssetrsc -a -rf c:\temp\ots\resource1


リソース定義を上書きで登録する場合

otssetrsc -o -rf c:\temp\ots\resource1


リソース定義の登録を削除する場合

otssetrsc -d -n resource1


特定の登録済リソース定義の情報を参照する場合

otssetrsc -l -n resource1

% otssetrsc -l -n resource1
$ registration time : 2001/03/27 12:04:30
$ VERSION : 5
# Basic Information
NAME=resource1
RSCTYPE=OTS
# DB information
RMNAME=Oracle_XA
OPENINFO=********************************
CLOSEINFO=
THREADS=FALSE
# Others
OTS_RMP_PROC_CONC=5


登録済みのリソース定義名の一覧を表示する場合

otssetrsc -l

RESOURCE1
RESOURCE2
RESOURCE3


リソース定義を登録する場合

otssetrsc -a -rf /home/ots/resource1 -u otsuser -g otsgroup


リソース定義を上書きで登録する場合

otssetrsc -o -rf /home/ots/resource1


リソース定義の登録を削除する場合

otssetrsc -d -n resource1


特定の登録済リソース定義の情報を参照する場合

otssetrsc -l -n resource1

% otssetrsc -l -n resource1
$ registration time : 2001/03/27 12:04:30
$ VERSION : 5
# Basic Information
NAME=resource1
RSCTYPE=OTS
# DB information
RMNAME=Oracle_XA
OPENINFO=********************************
CLOSEINFO=
THREADS=FALSE
USER=otsuser
GROUP=otsgroup
# Others
OTS_RMP_PROC_CONC=5


登録済みのリソース定義名の一覧を表示する場合

otssetrsc -l

resource1
resource2
resource3