名前
otssetrsc - リソース定義の登録/削除
形式
リソース定義の登録
otssetrsc [-a] [-w] [-u UID -g GID] -rf リソース定義ファイルへのパス
リソース定義の上書き登録
otssetrsc -o [-w] [-u UID -g GID] -rf リソース定義ファイルへのパス
リソース定義の削除
otssetrsc -d -n リソース定義名
リソース定義の登録状況の表示
otssetrsc -l [-n リソース定義名]
機能説明
otssetrscコマンドは、以下の処理を行います。
CORBAサービスのインプリメンテーションリポジトリに、データベース連携サービスのリソース定義の登録/削除を行います。
リソース定義ファイルに指定されたリソース定義名とリソース管理プログラムを関連付けます。これにより、リソース定義名でリソース管理プログラムを操作することが可能となります。
本コマンドで指定可能なオプションとパラメタを以下に示します。
リソース定義を登録します。リソース定義は、最大32個まで登録できます。
クラスタ環境のセットアップ時に、待機系ノードのセットアップを行います。
リソース定義を上書きモードで登録します。-dオプションでリソース定義を削除したあとに、-aオプションで登録した場合と同じ動作です。
リソース定義を削除します。
リソース管理プログラムの実行ユーザを指定します(OTSのみ)。
省略時は、リソース定義ファイルのUSERに指定されたユーザが有効となります。実行ユーザは、本オプションまたはリソース定義ファイルのUSERで必ず指定してください。
-gオプションと同時に指定します。また、指定したユーザは、-gオプションに指定するグループに所属している必要があります。
強化セキュリティモードで実行した場合、強化セキュリティモード設定時に指定したグループに所属している必要があります。
リソース管理プログラムの実行グループを指定します(OTSのみ)。
省略時は、リソース定義ファイルのGROUPに指定されたグループが有効となります。実行グループは、本オプションまたはリソース定義ファイルのGROUPで必ず指定してください。
-uオプションと同時に指定する必要があります。
強化セキュリティモードで実行した場合、本オプションの設定は無効となり、強化セキュリティモード設定時に指定したグループが有効となります。
リソース定義ファイルへのパス名を、フルパスで指定します。
パスの最大長は、255です。空白を含むパスを指定する場合は、半角ダブルクォーテーション("")で囲んで指定します。
補助文字を含むパスは、指定できません。
登録済みのリソース定義名の一覧を表示します。
出力内容を以下に示します。
% otssetrsc -l |
注1)登録したリソース定義名は、すべて大文字で表示されます。
% otssetrsc -l |
登録済みのリソース定義ファイルの情報を、リソース定義名ごとに表示します。リソース定義登録時に指定した以下の情報が表示されます。登録時に省略された項目は、省略値が表示されます。
リソース定義ファイルの情報
リソース定義ファイルの登録日付/時間
本オプションで表示されたリソース定義情報をファイルにリダイレクトすると、リソース定義ファイルを作成できます。
出力内容を以下に示します。
% otssetrsc -l -n resource1 |
% otssetrsc -l -n resource1 |
注2)自動的に付加されます。
注3)アスタリスク(*)に置き換えられます。
注意
作成したリソース定義ファイルは、登録したリソース定義ファイルを紛失した場合などに使用できますが、“OPENINFO”はアスタリスク(*)に置き換えられているため、データベースのベンダが公開するopen文字列に変更して使用してください。
注意事項
本コマンドは、管理者権限だけが実行可能です。
リソース管理プログラムは、リカバリプロセス用に使用するため、リソース定義ファイルに定義した多重度(OTS_RMP_PROC_CONC)の指定よりも1つ多く起動されます。たとえば、リソース定義ファイルのOTS_RMP_PROC_CONCに“5”を指定した場合(または省略した場合)、リソース管理プログラムは6つ起動されます。
CORBAサービスの再インストール/再初期化を行った場合は、リソース定義を再登録してください。
JTS用のリソース定義を作成する場合は、isj2eeadminコマンドで登録するJ2EEリソース定義の、接続対象となるリソースの“定義名”を指定することを推奨します。詳細については、“J2EE ユーザーズガイド(旧版互換)”を参照してください。
本コマンドで登録したリソース定義は、Interstage管理コンソールで参照できません。
本コマンド実行時は、データベース連携サービス(サービス名:ObjectTransactionService)およびCORBAサービス(サービス名:OD_start、Naming Service)が起動されている必要があります。停止している場合は、手動でサービスを起動してから本コマンドを実行してください。
本コマンド実行時は、CORBAサービスが起動されている必要があります。
リソース定義を登録後、odadminコマンドでCORBAサービスの動作環境を再設定した場合、すでに登録された情報は無効となります。"otssetrsc -d -n"で登録を削除するか、"otssetrsc -o -rf"で再登録してください。
JTS用のリソース定義の場合、-uオプションおよび-gオプションの設定は無効となります。常に管理者権限で動作します。
使用例
リソース定義を登録する場合
otssetrsc -a -rf c:\temp\ots\resource1 |
リソース定義を上書きで登録する場合
otssetrsc -o -rf c:\temp\ots\resource1 |
リソース定義の登録を削除する場合
otssetrsc -d -n resource1 |
特定の登録済リソース定義の情報を参照する場合
otssetrsc -l -n resource1 |
登録済みのリソース定義名の一覧を表示する場合
otssetrsc -l |
リソース定義を登録する場合
otssetrsc -a -rf /home/ots/resource1 -u otsuser -g otsgroup |
リソース定義を上書きで登録する場合
otssetrsc -o -rf /home/ots/resource1 |
リソース定義の登録を削除する場合
otssetrsc -d -n resource1 |
特定の登録済リソース定義の情報を参照する場合
otssetrsc -l -n resource1 |
登録済みのリソース定義名の一覧を表示する場合
otssetrsc -l |