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Interstage Application Server/Interstage Web Server Express リファレンスマニュアル(コマンド編)
Interstage

6.5 tdsecmode

名前

tdsecmode  -  コンポーネントトランザクションサービスのセキュリティ強化

形式


tdsecmode [-M システム名] [-l { level1 | level2 } ] ownername [setupdir]


tdsecmode ownername [setupdir]

機能説明

tdsecmodeコマンドは、コンポーネントトランザクションサービスの動作環境のセキュリティ強化を行うコマンドです。

以下に、tdsecmodeコマンドのオプションおよび引数を説明します。

-M システム名

対象のシステム名を指定します。
本オプションを省略すると、デフォルトシステムが対象となります。

-l { level1 | level2 }

セキュリティの強化レベル(level1またはlevel2)を指定します。

level1(レベル1)が指定された場合は、以下のセキュリティ強化を行います。

  • システム運用中のアプリケーション動作権限を「特定ユーザ」に固定します。

  • システム運用中に生成される資源(ファイルおよびディレクトリ)が、「特定ユーザ」以外のユーザによって書き替えられないよう、資源ファイルの権限属性を限定します。

level2(レベル2)が指定された場合は、level1のセキュリティ強化に加え、コンポーネントトランザクションサービスが使用するIPC資源を、「特定ユーザ」以外のユーザによってアクセスできないように、権限属性を限定します。
level2で運用する場合には、「特定ユーザ」の実効グループを、Interstageを起動したスーパユーザの実効グループと一致させる必要があります。

本オプションを省略した場合はlevel1とみなします。

ownername

特定ユーザ名を指定します。スーパユーザのみでの運用を行う場合には、スーパユーザのユーザ名を指定します。特定ユーザは、システム単位に指定可能です。

setupdir

コンポーネントトランザクションサービスの動作環境のディレクトリです。Interstageの初期化時に、Interstage動作環境定義の“TD path for system”に定義されているパスです。
本パラメタの省略値は、/var/opt/FJSVisas/system/default/FSUNextpです。

注意事項

使用例


システムsystem1に対して、特定ユーザをuser1、セキュリティの強化レベルをlevel2とした場合の例

tdsecmode -M system1 -l level2 user1


特定ユーザをuser1とした場合の例

tdsecmode user1