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Symfoware Server V11.0.0 Mirroring Controller運用ガイド
Symfoware

B.1 BC管理DBの構成

BC管理DBの構成を説明します。

BC管理DBをセットアップすると、RDBシステムごとに以下の構成でデータベースが定義されます。これらの資源名(DSI名など)を利用して、データベースとしての運用設計をしてください。

BC管理DBの構成の概要図を以下に示します。

図B.1 BC管理DBの構成概要(主系RLPの場合)

BC管理DBの資源名

BC管理DBのセットアップで定義される資源名を説明します。

表B.2 データベース名とスキーマ名

種別

定義名

備考

データベース名

BC構成パラメタファイルのBCMNDBパラメタに指定した文字列

省略不可

スキーマ名

BC_SCH

名前は固定

表B.3 表名とDSO名

情報名

実表名

DSO名

格納構造

備考

資源対応関係管理情報

BC_TL_CODE

BC_DSO_TL_CODE

SEQUENTIAL

名前は固定

インデックス

BC_DSO_IX_CODE_MAIN

BTREE

インデックス

BC_DSO_IX_CODE_SUB

BTREE

メッセージ連携管理情報

BC_TL_POINT

BC_DSO_TL_POINT

SEQUENTIAL

インデックス

BC_DSO_IX_POINT_MAIN

BTREE

インデックス

BC_DSO_IX_POINT_SUB

BTREE

RERUNログ反映状態管理情報

BC_TL_RESTART

BC_DSO_TL_RESTART

SEQUENTIAL

インデックス

BC_DSO_IX_RESTART

BTREE

RERUNログ抽出ファイル管理情報

BC_TL_CYCLE

BC_DSO_TL_CYCLE

SEQUENTIAL

インデックス

BC_DSO_IX_CYCLE

BTREE

表B.4 BC管理DBの構成

情報名

インデックスのDSO名

意味

構成列

資源対応関係管理情報

BC_DSO_IX_CODE_MAIN

主キー(UNIQUE)

OTHER_CODE,OTHER_DB_CODE,RLP_CODE,KIND

BC_DSO_IX_CODE_SUB

2次キー(UNIQUE)

OWN_CODE,OWN_DB_CODE,RLP_CODE,KIND

メッセージ連携管理情報

BC_DSO_IX_POINT_MAIN

主キー(UNIQUE)

POINT_NAME,POINT_KIND, RLP_CODE

BC_DSO_IX_POINT_SUB

2次キー(UNIQUE)

POINT_CODE,POINT_SUB_CODE,RLP_CODE

RERUNログ反映状態管理情報

BC_DSO_IX_RESTART

主キー(UNIQUE)

DSI_CODE,DB_CODE,KIND,RLP_CODE

RERUNログ抽出ファイル管理情報

BC_DSO_IX_CYCLE

主キー(UNIQUE)

RLP_CODE,KIND

ポイント

  • BC管理DBはシステムがアクセスするため、詳細な表のレイアウトは意識する必要はありません。表・インデックスのDSI構成を元に運用を行ってください。

  • レイアウトの詳細を確認する場合は、Symfoware Serverのrdbprtコマンドで確認することができます。

参照

  • BC構成パラメタファイルの詳細は“Mirroring Controller セットアップガイド”の“BC構成パラメタファイルの編集”を参照してください。

  • Symfoware Serverのrdbprtコマンドについては“コマンドリファレンス”を参照してください。

表B.5 DSI名とデータベーススペース名

情報名

DSI名
(上段=表、中段および下段=インデックス)

DSI分割値

格納構造/ページ長

データベーススペース名

資源対応関係管理情報

BC_DSI_RLPのID_TL_CODE

RLPのID

SEQUENTIAL/32K

BC_DBSP_RLPのID(注1)

BC_DSI_RLPのID_IX_CODE_MAIN

BTREE/16K(注2)

BC_DSI_RLPのID_IX_CODE_SUB

BTREE/16K(注2)

メッセージ連携管理情報

BC_DSI_RLPのID_TL_POINT

SEQUENTIAL/32K

BC_DSI_RLPのID_IX_POINT_MAIN

BTREE/16K(注2)

BC_DSI_RLPのID_IX_POINT_SUB

BTREE/16K(注2)

RERUNログ反映状態管理情報

BC_DSI_RLPのID_TL_RESTART

SEQUENTIAL/32K

BC_DSI_RLPのID_IX_RESTART

BTREE/16K(注2)

RERUNログ抽出ファイル管理情報

BC_DSI_RLPのID_TL_CYCLE

SEQUENTIAL/32K

BC_DSI_RLPのID_IX_CYCLE

BTREE/16K(注2)

RLPのID:rdbbcdcuコマンドでのVオプションおよび、bオプションで確認したRLPのID

注1)rdbbcmndbコマンドで定義文を生成したときのデータベーススペース名です。両ノードのデータベーススペース構成は一致させるため、rdbbcmndbコマンドで作成した定義文は、データベーススペースに関してもそのまま利用してください。

注2)BTREE構造のページ長はindex部とbase部共通です。

RLPのIDの確認方法

BC管理DBの運用において、対象DSIはRLPのIDを確認することでRLPやロググループに関係するDSIを特定します。DCUを構成する2つのRLPのうち、該当するRLP名を特定してからRLPのIDを特定してください。
RLPのIDの確認は、rdbbcdcuコマンドで行います。

rdbbcdcuコマンドのVオプションおよび、bオプションの表示例を以下に説明します。

表示例

rdbbcdcuコマンドにて、DCU構成を確認し、DCUの2つのRLPを確認します。

$ rdbbcdcu -V -b
LogGroup             : system
RLCbuffNum           : 128
RLCbuffSize          : 2K
RLCnum               : 10
RLCsize              : 10240K
RLPid  RLPname  Kind       OnMode   OnStat         RLPstat        InhCause   ConStat        DisConCause 
    1  rlp001   origin     capture  online         normal         -          connection     -
    2  rlp002   duplicate  init     standby        normal         -          disconnection  -