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Symfoware Server V11.0.0 Mirroring Controller運用ガイド
Symfoware

5.9.1 ロググループ単位のDCUの再構築

DBミラーリングサービスをリカバリ停止し、dxdcustopコマンドの実行により対象のロググループを緊急停止させてから、ロググループ単位でDCUの再構築を行います。

ロググループ単位のDCUの再構築手順を説明します。

操作の手順

データベースサーバ1の操作

  1. DBミラーリングサービスのリカバリ停止を行います。

    $ dxsvstop -r
  2. 対象ロググループを緊急停止します。

    $ dxdcustop -g ロググループ名 -term
  3. 対象ロググループのDCUを構成するRLP名の取得を行います。以降の手順においてRLP単位の操作を行う場合には、rdbbcdcuコマンドの表示結果で得られた主系および従系のRLP名を利用してください。

    $ rdbbcdcu -V -b -g ロググループ名
  4. セットアップスクリプトdxdelmnobj.shを実行して、対象ロググループのDCUを構成するRLPに対応するRLP管理オブジェクトを削除します。

    $ dxdelmnobj.sh -d 主系RLPのRLP定義ファイル -p 主系RLPのRLP名
    $ dxdelmnobj.sh -d 従系RLPのRLP定義ファイル -p 従系RLPのRLP名
  5. データベースサーバを停止します。

  6. モニタデーモンを停止します。

    $ dxstop
  7. 対象ロググループのDCUを構成するすべてのRLPを削除します。

    $ rdbbcrlp -E -p 主系RLPのRLP名
    $ rdbbcrlp -E -p 従系RLPのRLP名
  8. セットアップスクリプトdxdelrlpenv.shを実行して、従系RLPのRERUNログ抽出ファイルおよびRERUNログ引継ぎファイルを削除します。

    $ dxdelrlpenv.sh -d 従系RLPのRLP定義ファイル -p 従系RLPのRLP名
  9. RECテンプレート作成シェルスクリプトdxreccancel.shを利用して、主系RLPに対して等価性コピーを終了します。

    # dxreccancel.sh -d 主系RLPのRLP定義ファイル -x
  10. 対象ロググループのDCUを構成するRLPのRLP定義ファイルを修正します。なお、本作業は必要な場合にのみ実施してください。

  11. RECテンプレート作成シェルスクリプトdxrecstartsync.shを利用して、主系RLPに対して等価性コピーを開始します。

    # dxrecstartsync.sh -d 主系RLPのRLP定義ファイル -m s -x
  12. セットアップスクリプトdxcrtrlp.shを利用して、主系RLPのRLMおよびRLCを作成します。

    $ dxcrtrlp.sh -d 主系RLPのRLP定義ファイル -p 主系RLPのRLP名 -m origin
  13. セットアップスクリプトdxcrtrlp.shを利用して、従系RLPのRLMおよびRLCの整合を実施します。

    $ dxcrtrlp.sh -d 従系RLPのRLP定義ファイル -p 従系RLPのRLP名 -m duplicate
  14. モニタデーモンの起動を行います。

    $ dxstart
  15. データベースサーバを起動します。

  16. セットアップスクリプトdxmakemndb.shを利用して、対象ロググループのDCUを構成するRLPに対応するRLP管理オブジェクトを作成および初期化します。

    $ dxmakemndb.sh -d 主系RLPのRLP定義ファイル -p 主系RLPのRLP名
    $ dxmakemndb.sh -d 従系RLPのRLP定義ファイル -p 従系RLPのRLP名
  17. 従系RLPのRERUNログ引継ぎファイルを作成します。

    $ rdbbccntf -I -p 従系RLPのRLP名 [ -c 容量 ]

    RERUNログ引継ぎファイルの配置先がディレクトリの場合に、cオプションを指定します。

  18. 再作成したRLPが属するロググループ配下のDSIと順序について、ノード間のデータベース資源の関連付けを行います。

  19. データベースの整合性合わせを行います。
    DCUを再構築したロググループ配下のすべてのDSIについて、Symfoware Serverのrdbunlコマンドおよびrdbsloaderコマンドを利用した全件複写を行ってください。なお、システムロググループのDCUを再構築した場合は、全件複写を行った後に順序の同期合わせを行ってください。

  20. 監視プロセスを起動します。

  21. BC管理DBのメモリ常駐を行います。

  22. DBミラーリングサービスを開始します。

    $ dxsvstart -c

データベースサーバ2の操作

  1. DBミラーリングサービスのリカバリ停止を行います。

    $ dxsvstop -r
  2. 対象ロググループを緊急停止します。

    $ dxdcustop -g ロググループ名 -term
  3. 対象ロググループのDCUを構成するRLP名の取得を行います。以降の手順においてRLP単位の操作を行う場合には、rdbbcdcuコマンドの表示結果で得られた主系および従系のRLP名を利用してください。

    $ rdbbcdcu -V -b -g ロググループ名
  4. セットアップスクリプトdxdelmnobj.shを実行して、対象ロググループのDCUを構成するRLPに対応するRLP管理オブジェクトを削除します。

    $ dxdelmnobj.sh -d 主系RLPのRLP定義ファイル -p 主系RLPのRLP名
    $ dxdelmnobj.sh -d 従系RLPのRLP定義ファイル -p 従系RLPのRLP名
  5. データベースサーバを停止します。

  6. モニタデーモンを停止します。

    $ dxstop
  7. 対象ロググループのDCUを構成するすべてのRLPを削除します。

    $ rdbbcrlp -E -p 主系RLPのRLP名
    $ rdbbcrlp -E -p 従系RLPのRLP名
  8. セットアップスクリプトdxdelrlpenv.shを実行して、主系RLPのRERUNログ抽出ファイルおよびRERUNログ引継ぎファイルを削除します。

    $ dxdelrlpenv.sh -d 主系RLPのRLP定義ファイル -p 主系RLPのRLP名
  9. RECテンプレート作成シェルスクリプトdxreccancel.shを利用して、従系RLPに対して等価性コピーを終了します。

    # dxreccancel.sh -d 従系RLPのRLP定義ファイル -x
  10. 対象ロググループのDCUを構成するRLPのRLP定義ファイルを修正します。なお、本作業は必要な場合にのみ実施してください。

  11. RECテンプレート作成シェルスクリプトdxrecstartsync.shを利用して、従系RLPに対して等価性コピーを開始します。

    # dxrecstartsync.sh -d 従系RLPのRLP定義ファイル -m s -x
  12. セットアップスクリプトdxcrtrlp.shを利用して、主系RLPのRLMおよびRLCの整合を実施します。

    $ dxcrtrlp.sh -d 主系RLPのRLP定義ファイル -p 主系RLPのRLP名 -m duplicate
  13. セットアップスクリプトdxcrtrlp.shを利用して、従系RLPのRLMおよびRLCを作成します。

    $ dxcrtrlp.sh -d 従系RLPのRLP定義ファイル -p 従系RLPのRLP名 -m origin
  14. モニタデーモンの起動を行います。

    $ dxstart
  15. データベースサーバを起動します。

  16. セットアップスクリプトdxmakemndb.shを利用して、対象ロググループのDCUを構成するRLPに対応するRLP管理オブジェクトを作成および初期化します。

    $ dxmakemndb.sh -d 主系RLPのRLP定義ファイル -p 主系RLPのRLP名
    $ dxmakemndb.sh -d 従系RLPのRLP定義ファイル -p 従系RLPのRLP名
  17. 主系RLPのRERUNログ引継ぎファイルを作成します。

    $ rdbbccntf -I -p 主系RLPのRLP名 [ -c 容量 ]

    RERUNログ引継ぎファイルの配置先がディレクトリの場合に、cオプションを指定します。

  18. 再作成したRLPが属するロググループ配下のDSIと順序について、ノード間のデータベース資源の関連付けを行います。

  19. データベースの整合性合わせを行います。
    DCUを再構築したロググループ配下のすべてのDSIについて、Symfoware Serverのrdbunlコマンドおよびrdbsloaderコマンドを利用した全件複写を行ってください。なお、システムロググループのDCUを再構築した場合は、全件複写を行った後に順序の同期合わせを行ってください。

  20. 監視プロセスを起動します。

  21. BC管理DBのメモリ常駐を行います。

  22. DBミラーリングサービスを開始します。

    $ dxsvstart -r

注意

  • 以下の条件に該当する場合は、全DCUの再構築を実施してください。

    • ノード切替え途中またはノード組込み時に、モニタ管理ファイルの異常が発生した、かつ

    • DCUの再構築が必要な異常が発生した

  • データベースサーバおよびモニタデーモンを停止した状態からDCUを再構築する場合は、以下の手順を実施してください。

    1. モニタデーモンの起動を行います。

      $ dxstart
    2. データベースサーバを起動します。

    3. ロググループ単位のDCUの再構築手順の手順2“ロググループ単位の緊急停止”から実施します。

    モニタデーモンの起動に失敗する場合

    上記の手順1で、モニタデーモンの起動に失敗する場合は、以下の手順を実施してください。

    1. データベースサーバを起動します。

    2. DCU再構築手順のRLP管理オブジェクトの削除から実施します。モニタデーモンの停止は実施済みのため不要です。

参照

  • RLPの削除については“2.7.1.7 RLPの削除”を参照してください。

  • 等価性コピーの終了については“2.7.1.8 等価性コピーの終了”を参照してください。

  • 等価性コピーの開始については“Mirroring Controller セットアップガイド”の“等価性コピーの開始”を参照してください。

  • RLMおよびRLCの作成の詳細については“Mirroring Controller セットアップガイド”の“RLMおよびRLCの作成”を参照してください。

  • RLP管理オブジェクトの作成については“Mirroring Controller セットアップガイド”の“BC管理DBの作成”を参照してください。

  • RERUNログ引継ぎファイルの作成については“Mirroring Controller セットアップガイド”の“RERUN引継ぎファイルの作成”を参照してください。

  • ノード間のデータベース資源の関連付けについては“Mirroring Controller セットアップガイド”の“資源の関連付け”を参照してください。

  • 全件複写については“4.3.6 全件複写のポイントと注意事項”を参照してください。

  • Symfoware Serverのrdbunlコマンドおよびrdbsloaderコマンドの詳細については“コマンドリファレンス”を参照してください。

  • 順序の同期合わせについては“4.6.2 順序の同期合せ”を参照してください。

  • データベースサーバの停止については“2.2.4 データベースサーバの停止”を参照してください。

  • データベースサーバの起動については“2.1.2 データベースサーバの起動”を参照してください。

  • 監視プロセスの起動については“2.1.3 監視プロセスの起動”を参照してください。

  • BC管理DBのメモリ常駐については“2.1.4 BC管理DBのメモリ常駐”を参照してください。

  • 全DCUの再構築については“5.9.2 全DCUの再構築”を参照してください。